天国でお金持ち?さてさて、お葬式までに行われる法事やお葬式、その後の墓参りで 必ず、お金を燃やします。 勿論お金といっても、現世の私たちが使うものではなく、 それようのお金というか紙ですが。 そうすることで、故人があの世で裕福に暮らせるということらしい。 だから、たくさんあればたくさんあるほど、良いわけです。 黄色い紙に赤い字で、お経のような文字がびっしり印刷されています。 普段のお墓参りのときはその場で半分折にして、炉に入れ燃やします。 しかし、お葬式とそれまでの法事には 冠?兜?のような形のものに折り紙するんです。 それ以外にもたくさん折った紙をつなぎあわせて、 蓮の花のように形づくったものも用意します。 家族を始め、故人を知る人まで、毎日毎日夜遅くまで折りました。 その印刷の赤い色が手につくほど頑張りました。 子供たちもなれない手つきで、手伝いました。 故人を思う気持ちが、結集しました。 読経のあと、瞬時に燃やされてしまうあの世のお金を見ながら、 炉の周りを家族で手をつないで囲み、家族が故人に祈るのです。 あの世でも幸せに暮らしてね、と。 続く |