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テーマ:数学(314)
カテゴリ:高校数学
問い 円周率は3.05より大きいことを証明せよ。
コメント) これも有名入試問題。個人的には、円周率が3.1より大きいことを証明せよ。 という問題でもいいと思います。3.05じゃ中学生でも解析できてしまうからです。 色々な解法があるけれども、個人的に好きな解法は下記の解法がおすすめ。 数学3の知識を駆使して、精度良く求められるので個人的には大好きだ。 =============================== A=∫dx/(1+x^2)を考える。x=tanθとおくと、 dx/dθ=1/cos^2θ, 1+x^2 = 1+tan^2θ=1/cos^2θ より、A=∫dθ=θ+C…(1)となる。 ここで、0≦x≦1/√3(0≦θ≦π/6)でAを積分すると考えると、 A=π/6…(2)である。今y=f(x)=1/(1+x^2)のグラフを考える。 y'=f'(x)=-2x/(1+x^2)^2…(3) y''=f''(x)=(2(3x^2 -1))/(x^2+1)^3…(4) より、y=f(x)の増減表、およびf(x)のグラフは下記のとおりである。 ![]() 次に、曲線上に下記の点を取ることにする。 A(0,f(0)),B(√3/6,f(√3/3)),C(√3/3,f(√3/3)) ∴A(0,1),B(√3/6,12/13),D(√3/3,3/4) またA~Cからx軸に垂線を下ろし、その交点をそれぞれO,P,Qとする。 更に、四角形ABPO、四角形BCQPの面積をそれぞれS1,S2とすると、 f(x)は積分範囲において上に凸な関数であり、下記の不等式が成り立つ。 S1+S2<π/6⇔6(S1+S2)<π…(5) ※誤解しないでほしいのが、上に凸じゃなくて 下に凸だったら台形の面積はグラフの積分結果より大きくなる。 上に凸だから上の不等式が成り立つのだ。 よって S1=(√3/6)*(1+12/13)*1/2 S2=(√3/6)*(12/13+3/4)*1/2 S1+S2 = (√3/12)*(187/52) 6(S1+S2) = (√3/2)*(187/52) = √3*187/104>1.798*1.732>3.11 3.11<πとなり、円周率πは3.05より大きい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015年02月01日 23時38分07秒
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