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テーマ:数学(315)
カテゴリ:数学自由研究
xの関数y = f(x)に対して、f(x) = 0の解は以下の方法で近似できる。
まず、x軸上にx_kをとり、点(x_k,f(x_k))を考える。 この点に接する接線を引くと、下記の式が得られる。 y = f'(x_k)(x - x_k))+f(x_k)…(1) この接線とx軸の交点を(x_k+1,0)として以下の数列を得ることができる。 f'(x_k)(x_k+1 - x_k))+f(x_k)=0 x_k+1 = x_k - f(x_k)/f'(x_k)…(2) 例えば、グラフにすると、下記のようになる。 ![]() この数列はf(x)=0の解に収束する数列であり、 ニュートン法を使うと、解の値を精度よく近似できるのだ。 そこで実験してみよう。 問い:2^(1/3)の近似値を求めよ。 f(x) = x^3 - 2とする。この時、f'(x) = 3x^2であり、 x1 = 1として計算すると下記のとおりである。 x2 = 1 - (1-2)/3*1 = 1+1/3 = 4/3 x3 = 4/3 - (64/27 - 54/27)/(16/3) = 91/72 = 1.2638 このx3^3を計算すると実は2.018であり、かなり精度がいいです。 x4以降は電卓に頼らざるをえませんが、計算してみましょう。 x4 = 1.259933… x5 = 1.259921… x4^3 = 2.000059 x5^3 = 2.000000001 このように比較的簡単な操作で3乗根の値がわかってしまうのだ。 ニュートン法は偉大な功績だとおもう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015年02月10日 00時50分14秒
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