ようこそ!「雲の上はいつも青空」

2006/10/07(土)22:29

天井から赤ワイン・・・(@o@)

業務報告(8)

コックピット・キャビンクルーともに、常に安全運行を最優先して業務に取り組んでいます。 各フライトの前には必ず「ブリーフィング」という乗務員同士の確認や情報交換の時間があります。その便の客席の予約状況や航路・天候に関する情報はもちろん、緊急事態が発生した場合の対処の仕方、行き先の税関に関する情報など、細かくチェックします。 入念な下準備ののち、無事に離陸し水平飛行に入っても、コックピットクルーは常にレーダーと向かい合い、航路の気象情報の把握に努め、他機とのニアミスにならないよう、気を抜くことはありません。 しかし、不可抗力というものも世の中には存在するようです。 それは「クリア・タービュランス」という、レーダー上は見えない乱気流です。 マスコミで時おり報じられることもあるのでご存知の方も多いと思います。 上空で、「ただいまシートベルト着用のサインが消えましたが、飛行中の予期せぬ揺れに備えて、お座席にお掛けの際には常にシートベルトをお締め下さいますようお願いいたします」聞いたこと、ありますよね? それは、バンコク-シンガポール間のフライトでのこと。 シンガポールにあと少しで到着でミールサービスも終盤に差しかかった頃、突如機体がグーンと急降下。キャビンにてサービス中だった私たちクルーは、とっさにお客様のアームレストにしがみつき自らの安全を確保しました。何10キロもあるフードカートが、一瞬宙に浮いたのです。お食事のトレイは散乱し、ドリンクのワインやコーヒーは天井にかかりポタポタと滴り落ちてきました。天井から赤ワイン… 負傷者が出なかっただけでも不幸中の幸いでした。 皆様、シートベルトは常に着用しましょう!

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