働くことの意識働くことの意識動向
◆平成16年度新入社員( 3,843人 )の「働くことの意識」調査結果 財団法人 社会経済生産性本部と社団法人 日本経済青年協議会は、平成16年度新入社員を対象に実施した「働くことの意識」調査結果をとりまとめた。この新入社員の意識調査は、昭和44年度に実施して以来36 回目を数え、この種の調査ではわが国で最も歴史のあるものである。 平成16年度新入社員「働くことの意識」調査の主要結果 ●就職活動で利用された情報源は「会社説明会」(87.7%)に次いで、「インターネットの企業ホームページ」(84.4%)がランクされる。インターネットの利用は昨年よりさらに増え、これまで中心だった四年制大卒以外にも広がっている。 ●就職先の企業を選ぶ基準では、最も多かった回答は「自分の能力、個性が活かせるから」で、全体の32.0%であった。以下「仕事がおもしろいから」(23.2%)、「技術が覚えられるから」(10.5%)など、個人の能力、技能ないし興味に関連する項目が上位を占めた。反面、勤務先の企業に関連する項目、「一流会社だから」(2.5%)、「経営者に魅力を感じて」(3.9%)、「福利厚生施設が充実しているから」(1.0%)などは10%に満たない数値であった。終身雇用制の後退を背景とする、昨今の「就社」より「就職」という傾向を反映しているものと思われる。 ●就労意識については、1位「仕事を通じて人間関係を広げていきたい(96.0%)」、2位「社会や人から感謝される仕事がしたい(93.4%)」、3位「どこでも通用する専門技能を身につけたい(92.5%)」がベストスリー。昨年との比較では、「いずれリストラされるのではないかと不安だ」は39.9%から35.6%に、「いずれ会社が倒産したり破綻したりするのではないかと不安だ」は27.0%から21.4%へと減少した。 ●仕事中心か生活中心かでは、「仕事と生活の両立」という回答が大多数(80.4%)を占め、「生活中心」(10.0%)、「仕事中心」(9.6%)という回答を大きく上回る。 ●一般的な生活価値観では、「他人にどう思われようとも、自分らしく生きたい(87.2%)」「明るい気持ちで積極的に行動すれば、たいていのことは達成できる(87.0%)」が上位を占め、自分らしくポジティブに生きることが志向されている。 ●今後フリーターになる可能性では、全体の31.3%が「ある」と回答している。また全体の35.3%が、進路を決めるにあたって“フリーターになってしまうかも知れない”と思った、と回答している。
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