老親が心配パラサイトシングル:40代になると大変!? 老親が心配、家事も負担
親と同居しているので家賃や家事の負担もなく、優雅に独身を楽しむ「パラサイトシングル」。しかし、親が高齢化する40代では家庭での役割も様変わり--。味の素(東京都中央区)の調査で、親と同居するシングルの多くは、40代になると親が心配で家を離れられなくなり、女性の4人に1人は一家の主婦的な役割をこなしていることがわかった。 調査は今年7月、インターネットで首都圏、阪神圏で親と同居する20~49歳の男女約3300人から回答を集めた。 親との同居について、経済面の負担がないので「楽だ」と回答したのは、20、30代合わせて93%に上る。食費など生活費を月10万円以上親に渡している人は、20代男性で3%、20代女性で1%にとどまった。だが、年齢が上がると相応の負担をするようになり、40代になると月10万円以上生活費を渡すのは、男性で21%、女性でも15%に上る。 また、「親のことが心配で、家を離れることができないか」という質問に、「はい」「どちらかといえばそうだ」と答えた人は、20代が33%に対し、40代では77%を占めた。親に老いが表れてくると、「家を離れることに後ろめたさを感じる」(36歳女性)らしい。 男女とも、家事全般で、年齢が上がるほど「自分の役割」とする人が増える。「平日の夕食を主に用意するのは自分」と答えた女性は、20代では7%、40代は23%。40代男性のうち、55%が「掃除」、40%が「食料などの買い物」は「自分の役割」と回答した。 自由回答欄では、「親に食べ物の好き嫌いが多く、毎食の献立に悩む」(47歳女性)、「自分が同居していると、老人を狙った詐欺やセールスをチェックできる」(43歳男性)などとあり、気ままな20代とは違って老親を気にかけながら暮らしている様子がうかがえる。 (出典:毎日新聞)
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