牛乳神話の崩壊◆牛乳神話は崩壊している牛乳よく飲むと前立腺がん危険増? 厚労省調査 「病気にならない生き方」は、150万部売れたというベストセラー本です。 発売直後に買って何回も読んでいるすばらしい本です。 著者は、世界で初めて、大腸内視鏡によるポリープ切除に成功された 胃腸内視鏡分野の世界的外科医・新谷弘実先生です。 約30万件の胃腸を診た経験から、その人の健康状態や食生活を表す 「胃相」「腸相」があることを確認されました。 さらに、約10万例に及ぶポリープ切除を成功に治め、 約5万人を超える患者の食歴(食生活・生活習慣)を調査し、 予防医学に基づく「健康長寿法」を導きだし、書かれた最新書です。 新谷先生が著書で警告する「牛乳のウソ」をご紹介いたします。 私は10年前に牛乳神話がウソだと知り、牛乳、乳製品は避けています。 ▼アトピーや花粉症急増の原因が「学校」だった? 日本ではここ30年ぐらいの間に、アトピーや花粉症の患者が 驚くべきスピードで急増しました。 その数はいまや5人に1人とも言われるほどです。 原因については諸説ありますが、新谷先生によると、 第一の原因は1960年代に始められた「学校給食の牛乳」にあるようです。 私はこの給食初期時代に育ちましたが、あのミルクは嫌いでした。 新谷先生の臨床データによると、牛乳、乳製品の摂取はアレルギー体質を つくる可能性が高いそうです。 ▼子牛が死んでしまうという「牛乳」 あまり知られていませんが、牛乳ほど、消化の悪い食物はないそうです。 牛乳に含まれるたんぱく質の約8割を占める「カゼイン」は、 胃に入るとすぐに固まってしまい、消化がとても悪いのです。 さらに、市販の牛乳は、搾乳した牛乳の脂肪分が分離することを防ぐために 攪拌してホモゲナイズ(均等化)します。 攪拌する時に牛乳に空気が混じり、乳脂肪分が「過酸化脂質」になってしまうからです。 過酸化脂質とは「酸化がとても進んだ脂」「錆びた脂」のことです。 これは、活性酸素同様、体に非常に悪い影響を及ぼします。 その錆びた脂を含んだ牛乳を、今度は100度以上の高温で殺菌します。 牛乳に含まれる酵素も死滅してしまいます。 市販の高温殺菌牛乳は、酵素を含まないだけでなく、脂肪分は酸化し、 タンパク質も高温のため変質しているという、ある意味で最悪な食物なのです。 その証拠に、市販の牛乳を母牛のお乳の代わりに子牛に飲ませると、 その子牛は4~5日で死んでしまうそうです。 ▼牛乳を飲みすぎると骨粗鬆症になる 加齢とともに骨密度がさがるので、骨粗鬆症の防のために「牛乳」を たくさん飲んだほうがいいといわれています。 しかし、牛乳の飲みすぎこそ、骨粗鬆症を招くのです。 人間の血中カルシウム濃度は、血液100cc中、通常9~10mgと 一定しています。 ところが、牛乳を飲むと、血中カルシウム濃度が急激に上昇するそうです。 そのため一見すると、カルシウムがより多く吸収されたように思いがちですが、 実は急激にカルシウムの血中濃度が上がると、体は血中カルシウム濃度を なんとか通常値に戻そうと、恒常性コントロールが働き、血中余剰カルシウムを 腎臓から尿に排泄してしまうのです。 つまりカルシウムを摂るために飲んだ牛乳のカルシウムは、 かえって体内のカルシウム量を減らしてしまうのです。 その証拠に、牛乳を毎日たくさん飲んでいる世界4大酪農国である アメリカ、スウェーデン、デンマーク、フィンランドの各国で、 股関節骨折と骨粗鬆症が多いという現実があります。 ▼「ヨーグルト神話」に疑問 ヨーグルトを毎日食べると腸によいというのはウソだ。 臨床現場では、ヨーグルトを常食している人の腸相が決してよいものではない。 日本人にとって世界最高の長寿食は伝統的な日本食です。 伝統的な日本食に牛乳は不要なのです。 |