食べ方の工夫食べ方の工夫:ダイエットのカギを握るホルモン、レプチン
◆レプチンの体脂肪コントロール 一時的な過食などで体脂肪が増えると、脂肪細胞からのレプチン分泌が増え、それを脳が感知すると、脳は食欲抑制とエネルギー消費増大によって脂肪量を減らそうとします。つまり、レプチンは体脂肪量の変化を脳に知らせるシグナルとして体脂肪を適正値にコントロールしているのです。 ところが、早食いなどの食べ方では、レプチンが分泌される間もなく食べてしまうので、食欲が抑制されずに食べ過ぎてしまいます。これが、早食いがいけない理由の1つです。 また、ドカ食いなどでレプチンの働き以上にエネルギーを摂取してしまうと、“勝手にどうぞ!”とさすがのレプチンもお手上げ状態になり、体脂肪のコントロールができません。レプチンの働きが正常に行われるためには、ドカ食いや早食いを避け、腹8分目を守ることが重要だといえるでしょう。 ◆ゆっくりダイエットでレプチンをだます! 一方で、減量により体脂肪が減少すると、当然レプチンの量も減少します。すると、脳が通常より血中のレプチン濃度が低い状態を感知して、体脂肪を適正値へ戻すように、つまり、体脂肪を増やすように司令を出します。結果、食欲増進、消費カロリー抑制、摂取カロリーの増加、基礎代謝の減少等をもたらすため、一時的に減量できても、すぐに体脂肪が増加してしまうのです。急激な減食などによるダイエットでリバウンドが起こりやすい理由は、レプチン量の減少にあったのです。 ダイエット成功のカギは、いかにレプチンに気づかれないように体脂肪の減少をするかということにあります。スローペースのダイエットで、レプチンをだましながら体脂肪を減少させることが、最終的に痩せやすい体質をつくり、リバウンドを防ぐのです。 ●HOME 「健康増進、病気予防、抗加齢(若返り)、長寿、豊かさ、幸せを探求する研究所」に戻る ⇒ |