よく噛む「よく噛むこと」はメリットがたくさん
◆噛むことで満腹中枢を刺激する よく噛んで食べることがダイエットによいといわれるのは、なぜか。 脳には摂食中枢と満腹中枢があり、食欲のコントロールをしています。満腹中枢を刺激するものの一つが血糖値。食べ始めると2~3分で上昇はじめ満腹中枢を刺激し、15分ぐらいから満腹中枢ブレーキが働き“お腹いっぱい”という状態にしてくれます。 ところが、よく噛まずに早食いをすると、満腹中枢がブレーキをかける前に食事が終わっているため、満腹感が得られず、ついつい食べ過ぎてしまいます。食事の時間はいつも5分で終了。そんな毎日では、太ってしまうのも当然でしょう。咀嚼回数が多いほど、カロリーに依存せずに満腹感が得られるため、肥満防止につながります。 また、噛めば噛むほど脳血流も増加して脳の働きが活発になり、記憶力や視力アップなどの効果が期待できます。スポーツ選手がよくガムを噛むことには、理由があるのですね。 ◆噛むことで消費カロリーアップ! 噛むことのもう一つのダイエット効果が、消費カロリーのアップです。食事をすると、咀嚼、分解、呼吸、代謝という一連の流れの中で、食べ物のエネルギーが体熱となって消費されるのです。このエネルギーをDIT(食事誘発性誘導産生)と言います。噛まないで飲み込んだり、流動食を胃に流し込むことに比べ、よく噛んで食べることで、食後のDIT反応が高まることが確認されています。また、おいしいと感じながら、ゆっくり食事をすると、味覚や臭覚を刺激して交感神経が活発になることから、DIT反応が強く出ます。 生活の上で考えられるエネルギー消費には、生きるうえで最小限必要なエネルギー代謝である「基礎代謝」、運動で消費する「運動誘発性体熱産生」、食事で消費する「食事誘発性体熱産生」の3つがあります。このうち、総エネルギーの60~70%を基礎代謝が消費しますが、筋肉を鍛えると、基礎代謝がアップするだけでなくDIT反応も強まります。 ●HOME 「健康増進、病気予防、抗加齢(若返り)、長寿、豊かさ、幸せを探求する研究所」に戻る ⇒ ジャンル別一覧
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