人生を変える人は自分が思った通りの人間になる『人は、自分が思った通りの人間になる。』20世紀最大の心理学者の一人、ウィリアム・ジェームスの言葉である。 しかし、もっと正確に言うならば、私達はすでに今思った通りの人間になっている。 例えば、自分は気の弱い人間だと思う人は、現在気の弱い人間になっている。また、自分は気が強い人間だと思う人は、すでにそうなっている。 つまり、私達人間は大きく分けて2つのタイプに分かれる。 1つは、ネアカタイプ(いつもニコニコと感じがいいタイプ)。 もう1つはネクラタイプ(いつもクヨクヨ暗いタイプ)。 さて、あなたの周りを見渡した時、どちらのタイプが多いだろうか? 残念ながら、後のネクラタイプの方が圧倒的に多いに違いない。 たまに朝の通勤ラッシュ時間帯に電車に乗り込む事がある。普段は電車は利用しないのでよくわかるのだが、非常にトゲトゲしいものがある。 ある人は、眉間にシワを寄せている。ある人は、ブツブツ独り言を言っている。例えば、「あーあ、今日も会社か。ふぅ~」と言った感じ。若い女性も、髪の毛は朝シャン、綺麗なストレートパーマ、香水はポアゾンなんかで、ビシッと決めてはいるものの、顔はしかめっ面をしている。「おじさん、あっち行ってよ。押さないでよ。全く嫌になっちゃう」と叫んでいるようにも見える。 いずれも「やってられないよ」と言う感じがアリアリと感じられる。それでは、この両者は本当にネクラだろうか? 答えはたぶん、NOであるに違いない。本当はネアカでありたい。でも・・・という言葉が出てくるに違いない。その証拠に、赤ん坊の頃は誰でも皆、純真無垢で例外なく明るい。ネクラで「もう、やってられないよ」っていった表情の赤ん坊はいないはずだ。 しかし、大人になるにつれ、知らず知らずのうちにネクラタイプへ大変身してしまう。何故だろうか? 理由は簡単である。物事を否定的に考える習慣がついているためである。ある調査によると、私達は否定語、例えば、どうせ、でも、だめだ、ムダだ・・・etcといった言葉を、無意識に1日平均22回も使っているという。自分では気付いていないが、知らず知らずのうちに、物事を否定的に見る習慣がついてしまっている。これが問題である。 ひとつ、その場のイメージが浮かぶような話をしよう。 あなたが、22歳くらいのOLだったとする。通りを歩いていると、女子高生が素敵なスパゲッティハウスで、話をしながら楽しく食事をしている。 そのうち、テーブルから1本のフォークが落ちた。それを見た女子高生たちは、一斉にキャッキャッと声を出して笑った。 これを見て、あなたはどう思うだろうか? きっと、「なによ、たかがフォークが落ちたくらいでギャーギャー騒いで。 バカみたい」・・・だいたい、こんな感じではないだろうか。 しかし、かく言うあなたも、15歳くらいの頃には同じように笑っていたのである。 この例で私が言いたい事は、残念ながら、私達人間は年とともに否定的思考になりやすいということである。 ところが、その瞬間瞬間の思いが今、あなたという人間を創っているのである。 皆さんも一度、意識していただきたい。 日常生活の中で自分がどれだけ否定語を使っているか。もしくはどれくらい、そういった声が自分の心から沸きあがってくるか。そして、自分が否定的思考に傾いている事に気付いたら、是非次の事を試してもらいたい。私が実際、行ってきた事である。 例えば、自分が、「どうせ、やってもできないだろ・・・」といった考えが頭に浮かんだら、すかさず・・・の後に、「って今までは思ってたけど」と言う言葉を付け加えるのである。 その後は必ず肯定的な言葉が頭をよぎるはずである。 初めは、ぎこちないかも知れないがこれを習慣にすると必ず否定的な言葉や考えがあなたの中から消滅し、徐々に肯定思考になってくる。 ひょっとして、この文章を読んでる今、すでに「言ってる事はわかるけど」とか「そうは言ってもなかなか・・・」と思われている方もおられるかもしれない。そんな時こそ、「・・・って今までは思ってたけど・・・」である。 この世に生れ落ちた純真無垢な赤ん坊にマイナス思考的赤ん坊はいるだろうか?「どうせ、俺なんか寝返りうてないよー」「俺の首って座るんだろうか?」「俺って歩く事できるの?」「どうせ、泣いたところで ママはかまってくれないよ」・・・そんな赤ちゃんはいないはずである。 私達大人は赤ん坊に学ぶ事が実に多い。 赤ん坊は転んでも転んでも、何度でも立ち上がる。ママへのおっぱいへのアピールや、オムツを換えてほしい時のアピール、赤ちゃんは自分の欲求が満たされるまで何度でも何度でも、ママへのアピールを諦めません。「おぎゃーおぎゃー」と”積極的言葉”を投げかけて。 人間の思考パターンは習慣によって形成されます。 自分に対して、声に出して”肯定的思考”を投げかける【習慣】を是非つけてください。 「習慣」が「考え方」を変え「考え方」が「行動」を変え「行動」が「結果」を変え、その結果、あなたの「人生」までも大きく変化させます。 ●HOME 「健康増進、病気予防、抗加齢(若返り)、長寿、豊かさ、幸せを探求する研究所」に戻る ⇒ |