かかりつけ医かかりつけ医をどう探すか
医療機関の棲み分けができているアメリカでは家庭医という専門医がいて主治医となるそうです。 手におえない場合は、敏速に適切な病院に紹介するようになっているようです。 日本も家庭医という専門医制度を取り入れようとした時に日本医師会が反対、かかりつけ医という名前だけつけたそうです。 専門教育を受けた家庭医が生まれると困る医師が多いからのようでした。 こんなところにもレベルの低い医療行政が露見しています。 ********************************************************* 1人暮らしで体調を崩したときや子供が急に熱を出したとき、気軽に頼れるかかりつけ医が欲しいもの。転勤したばかりだったり、近所づき合いが少なかったりすると、探す手がかりも見つけにくい。かかりつけ医の探し方と選び方のコツを調べてみた。 かかりつけ医は一般に、健康や病気、介護について気軽に相談できる顔なじみの医師のこと。日ごろから本人と家族の健康状態や病歴を把握し、より専門的な検査や治療が必要な場合には、適切な医療機関を紹介する役割がある。情報の蓄積があれば、重い病気の早期発見、早期治療にもつながる。 不慣れな土地でかかりつけを探す第一歩は、医療機関の情報を集めること。手軽なのはネットなどを使った自治体のサービスだ。東京都の「東京都医療機関案内サービスひまわり」は、最寄りの医療機関とその診療時間などが検索できる。電話による24時間医療機関案内((電)03・5272・0303)もある。大阪府も「大阪府医療機関情報システム」を公開している。「大阪府病院マップ」(760円)も販売している。 日本医師会は、市や区の医師会に問い合わせることを勧める。電話の相談窓口や、独自のサイトを設けている医師会もある。 かかりつけにふさわしい医師をどう見極めればいいか。「病気になったときは医師にお任せではなく、患者も努力が必要。相性がいいことが肝心」と話す。 ◆不得手を言えるか 医療ジャーナリストの伊藤隼也氏は5つのチェックポイントを挙げる。 1.患者にあいさつをし、訴えをよく聞き、体によく触れ、よく診ること。 「患者を見ずに症状を聞いたりする医師はだめ」 2.いつでも連絡が取れることは重要。診察券に夜間連絡先が書いてある施設は合格 3.専門を聞いて素直に教えてくれるかもポイント。「専門分化が進み、大学病院で肝臓一筋だった人が開業することもある」。得手不得手を言える医師は信頼できる。 4.より専門的な医療機関の医師の名前や評判を実績で答えられる医師は、いざというとき安心 5.患者と相談し、仕事で眠くなると困る場合など患者の社会的背景も考慮し、必要最小限の薬を処方することも肝心だ。 小児科の場合は、さらに5つのポイントを押さえていることが望ましい。 6.小児科専門医として3年以上臨床経験があること。「何科の医師でも自由に小児科を掲げることができる」。 7.子供好きであること 8.薬の内容を詳しく聞いても嫌な顔をせず説明すること 9.予防接種の前に資料を見せ、効果と副作用、危険性を説明すること 10.気管内挿管ができること を挙げる。気管内挿管は乳幼児が心肺停止状態になったときの心肺蘇生(そせい)法の一つで、熟練と器具が必要だ。 風邪をひいたときは医師の対応を見るチャンス。伊藤氏は表の10項目のチェックを勧める。「かかりつけ医は近所や個人開業医でなくても構わない。総合診療科などのある病院もお薦め」という。 ◆基準薬局は青10字のマークが目印だ 「病気がちな人は、かかりつけ薬局を作っておくと薬の“交通整理”に便利」というのは日本薬剤師会(中西敏夫会長)の秋葉保次副会長。 ▼「薬歴」作る薬局も 複数の病院と薬局を利用している場合、薬の組み合わせによっては危険なことがある。市販薬も生活習慣病の薬とかち合う場合が多い。薬剤師のいる薬局なら、自分の薬の履歴である「薬歴」を作ってもらえ、組み合わせに問題がある場合は指摘してくれる。病院近くの薬局で処方してもらわずに、自分でかかりつけと決めた薬局に情報を集約するのも手だ。 薬剤師会は、休日・夜間に対応できるなど39の基準を満たした薬局を「薬剤師会認定基準薬局」に認定している。2年更新で、全国約2万軒ある。店頭や店内にある青い10字のマークが目印。頼れる薬局の指標の一つになる。秋葉副会長は「薬剤師を医師代わりにしないこと。熱が下がらない場合などは病院に行く方がいい」と忠告する。 風邪にかかったときに、かかりつけしたい医師の診察をチェックしてみよう 1.患者の訴えをよく聞き、目をよく見て話をする 2.いつから症状が出たのか、症状に変化があったか、数カ月さかのぼって同様の症状があったかを聞く 3.食欲、下痢、便秘、尿について聞く 4.痛むところを聞く 5.患者を寝かせておなかを触り、痛みの有無を確認する。おなかが不調なときなどは聴診器で腸の動きを診る 6.聴診器を胸と背中にしっかりあてて呼吸音を確かめる 7.のどの奥をよくのぞき、首の周りのリンパ節に触れる 8.患者と話し合い、必要最小限の薬を処方し、副作用の説明をじっくりする 9.症状が悪化したり、3日程度過ぎても良くならない場合、再受診を指示する 10.症状が良くならずに再受診した場合、他の疾患の可能性を説明し、必要な検査をするか、しかるべき施設を紹介する 伊藤隼也氏の『これで安心!病院選びの「掟」111』(講談社)を基に作成 (出典:NIKKEI NET)
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