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2003/05/30(金)00:27

プリン体量抑えた発泡酒についての検証

糖質やカロリーの高さに留意する必要があります! 高尿酸血症の患者が最近増えているのは、アルコール摂取量の増大に一因があるとされています。同症が発症にいたるまでのプロセスは①アルコール代謝におけるプリン体の分解による尿酸産生量の上昇②アルコール中に含まれるプリン体の摂取に伴う尿酸産生量の上昇③血中乳酸の上昇による尿酸排泄量の低下④アルコール飲用後の脱水作用による尿中の尿酸排泄量の低下などが、あげられます。 さまざまなアルコールの中にプリン体が含まれていますが、特にビールにはウイスキーに比べて、100ml当たり40倍(アルコール分1g当たりで比べると340倍)ものプリン体が含まれています。 これはビールの原材料である麦芽と酵母の中にプリン体が多いためで、発泡酒はビールに比べて麦芽が少なく(25%以下)、プリン体も少ないのです。 最近、ろ過工程を工夫することによって、プリン体の含有量を100ml中0~3.3mgまで抑えたという発泡酒が発売されました。 しかし、この製品100ml当たりに含まれる他の成分をみると、糖質は3.4mg(同時発売の他製品は約1.0mg)、カロリーは45kcal(同約25kcal)、アルコール分は5.5%(同約4.0%)となっています。 プリン体の含有量は確かに少なくなっていますが、糖質やカロリーがむしろ多く含まれているこを見逃してはいけません!! スポーツ直後は発汗による脱水状態にありますから、アルコールの摂取は控え、まず水分をしっかりとってからの飲用を勧めます。肥満、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病を考慮し、いずれにせよ飲みすぎは控えた方がよさそうです。また、高尿酸血症の因子をもつ人は、プリン体を多く含有する食品(レバーなどの肉類、魚類など)の摂取を控えたり、水分を多く取るなど、食生活全体への配慮も必要ですね。

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