いつもありがとうございます。
手軽なペットボトル加湿器に思わぬ弱点がわかりました。
事故を招かないように注意したいものです。
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インターネット通販や家電量販店で販売されているペットボトル加湿器。水を入れたペットボトルを逆さにして本体部分に取り付ければ、スチーム式加湿器へと変身する。
加湿機能の実力は通常の加湿器と比べて3分の1から5分の1程度だが、値段は2000~4000円前後と低価格。機能のシンプ
ルさや手軽さが受け、人気が高まっている。
その一方で、幼児のやけど事故が発生。事故原因を調査した国民生活センターは11月7日、「ペットボトル加湿器は構造上、安定性が悪く転倒しやすい」と指摘し、「蒸気や転倒時に流出する水の温度が高く、やけどを負う恐れがある」と注意を呼びかけた。
同センターに寄せられた事例は「寝ているときに(ペットボトル加湿器が)倒れて湯がこぼれ、幼児がやけどを負った。倒れやすいかどうか調べてほしい」というもの。通常の加湿器においても蒸気や転倒時に流出した熱湯によるやけどが相次いでいることから、同センターは今後もペットボトル加湿器による事故が発生する恐れがあると判断し、安定性ややけどの危険性などを調べる商品テストを実施した。
テスト対象は05年6月時点で入手できたスチーム式の5商品。比較対照として通常の加湿器3商品を加えた。
テストの結果によると、水を入れたペットボトルを取り付けると重心が高くなり、安定性が低下した。特に容量の大きいペットボトルを満水にして取り付けると倒れる可能性が高くなることが分かった。
取扱説明書で「500ミリリットルのペットボトルをご使用ください」などと容量を指定しているにもかかわらず、その容量よりも大きいペットボトルを取り付けることができる商品があることも判明。消費者の誤使用や加湿器の転倒を招く恐れがあった。
使用中の本体内部の水温などを測定したテストでは、5商品中4商品で蒸気温度が90℃を超え、転倒時に流出する湯温も82~92℃と高く、蒸気や流れ出た熱湯でやけどを負う恐れのあることが分かった。通常の加湿器3商品は蒸気温度が36~65℃、流出する湯温が27~70℃と、ペットボトル加湿器よりも低かった。
また、ペットボトル加湿器5銘柄には「空焚き防止機能」と「温度過昇防止機能」が備わっていたが、転倒時に自動的に運転を停止する時間を調べたところ、2商品は安全機能が働き24秒と32秒で停止したが、3商品は1分以上作動し続けた。停止までに2分12秒かかったものや、8分46秒かかった商品もあったという。
これらの結果から、同センターは「構造上、安定性が悪く転倒しやすいので、やけどが心配される乳幼児や高齢者のいる家庭には不向きだ」と指摘し、使用する際は注意するよう呼びかけた。
また、「蒸気や流出する湯水の温度が高く、転倒後も長時間運転を続ける商品もあった」として、業界団体にペットボトル加湿器の安定性向上と事故防止のための構造改良を要望。さらに、実際の加湿量が、表示されている値よりも25%以上少ないものが2商品あったとして、正確な表示を求めた。
(出典:ニッポン消費者新聞)
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最終更新日
2005/11/25 04:11:12 AM
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