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2008/05/18(日)07:43

おいしくて、栄養バランスも良い「メタボ対策食」で特定健診を乗り切れ! 続き

食・栄養(799)

前からの続き 一流シェフが店で出す料理をもとに、シェフ、管理栄養士、医師らが試食を重ねてつくりあげたメニューは、夕食セットが500kcal、朝食が160kcall、デザートが80kcal程度と低カロリー(主食も含む)。商品はアイテムごとにパッケージされており、パッケージ裏には、「自然解凍」、「湯せん○分、電子レンジ○分」など、それぞれの料理にあった調理法が書かれている。「弁当箱型の容器に入れれば全部まとめて加熱でき、調理が簡単。だがおひたしや和え物など、自然解凍のほうがおいしく食べられるものまで、いっしょに加熱しなくてはらない。ひと手間かかってもおいしさを優先させた結果が、この形」(立見社長)という。 さらに、「『プレミアムデリダイエット」』は長期間続ける必要はなく、素材や量、調理法を目と舌で学び、その後の自分の食生活改善に生かしてもらえればよい」(立見信之社長)との考えから、現在は購入後2週間だけ受けられる管理栄養士による食生活指導を、もっと長く利用できるようにする予定という。 利用者の中心は、30・40代の働く女性。一方、この2月からは、4月のメタボ健診開始をにらんで、男性に照準を合わせた「プレミアムデリダイエット メタボコーチ」をスタートさせた。これはデザートのない夕食中心のメニュー構成で、ご飯の量は通常の「プレミアムデリダイエット」よりも多め。全35種類のメニューを1セット(10日分相当、価格2万2900円)になっている(※5月末以降、価格・サービス内容を改定する予定)。 販売開始後2カ月たったが、他社同様、「中年男性はまだほとんど動いていない」。「メタボ健診が始まったことで市場が爆発的に拡大することはないだろう。だが、メタボ健診をきっかけにダイエットや健康に関する情報が増えたために消費者が啓蒙され、意識が高まってきていることは確か。賢くなった消費者が正しい選択をすれば、健康的にやせられるおいしいダイエット食は必ず売れていくと思う」(立見社長)。 “男性の胃袋”コンビニにも動きあり 低カロリー食の宅配サービスの昨今の人気を支えているのはダイエット目的の女性であり、メタボ予備軍の中年男性が動くのはこれから。それでは、男性にとって身近なコンビニの低カロリー食はどうか。 コンビニエンスストア各社は、昨年の「メガ」ブームから一転、低カロリーの弁当やサンドイッチ、ダイエット向きのボリュームサラダ、玄米や雑穀米を使ったおにぎりなど、脱メタボ関連の商品を相次いで投入している。 06年7月より、バランスのとれた食生活と運動を提案するプロジェクト「THINK BODY」を展開しているサークルKサンクスでは、今年に入ってから、「バランス食堂」シリーズの中で脱メタボ弁当をいくつか投入してきた。その流れの中で、先ごろ発売されたのが、「肉団子の黒酢あんかけ弁当(二色ご飯)」(456kcal)と「発芽玄米入りご飯弁当(鮪竜田トマトソース)」(402kcal)である。いずれも、油の使用をできる限り控え、野菜を多用してカロリーを抑えた。さらに、しっかり噛むことの必要な発芽米や十五穀米、豆類などを使うことで、満腹感を得られる工夫をした。もちろん「リピート買いを促すおいしさは欠かせない条件」(サークルKサンクス)だ。 同社によると、もともとコンビニで弁当を買う男性には「ボリュームの多さ」を求める傾向が強く、「迷ったら両手に持ってみて重たい方を選ぶ」といった行動が見られたという。そんな男性たちが、果たしてカロリー表示を参照しつつ、体に良さそうなものを選ぶものなのか。「ボリュームを求めるニーズは根強い。だが、『THINK BODY』プロジェクトを2年続けてきて、少しずつニーズが変わってきている実感はある。セールス的にみても、メガシリーズのようなインパクトはないが、今年に入ってからは、過去の『THINK BODY』シリーズの商品の2倍近く売り上げているものもある」(サークルKサンクス) 同社がこの2月に行った「メタボリックシンドロームに関する意識調査」によると、40代男性の6割、40代後半に限れば73%もの男性が「自分はメタボ、またメタボ予備軍」だと考えている。にもかかわらず、男女ともに4割以上が「メタボ対策を何もやっていない」。潜在市場が大きいことは確かだろう。「春の健康診断の結果が出たところで、『自分は1食に○カロリーまで』と意識する男性が増える。脱メタボ商品が本格的に動き出すのはそのころからではないか」(サークルKサンクス) これまでみてきたように、「メタボ対策食」の商品もサービスも充実してきた。すでに女性たちは動き出している。だが、当のメタボ予備軍だけが腰を上げない。これが、今のメタボ市場の現状のようだ。 (出典:日経トレンディネット)

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