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2015/03/09(月)06:12

耳の後ろの皮膚でアルツハイマー病を診断可能か、米国神経学会議

病気・医療関連(1945)

おはようございます。 ツイてるスマートエイジング実践家・染谷光亨です。 アルツハイマー病とパーキンソン病の人は、アルツハイマー病の診断マーカーとされている「タウタンパク質」の異常は、耳の後ろの皮膚組織でも発生していることが判明し、診断に利用できる可能性があるそうで、画期的なことです。 一番多いアルツハイマー病は、一言で言うと「脳内にゴミがたまる現象」で、そのゴミとして比較的知られているのが、βアミロイドと呼ばれるたんぱく質ですが、数年前くらいから注目を集めているのが、「タウ」と呼ばれるたんぱく質で、βアミロイド以上に悪さをすることが分かったそうです。 日本でも認知症は増加し、厚生労働省の2012年調査では認知症患者は462万人、認知症予備軍の軽度認知障害(MCI)患者は推計400万人、合わせると65歳以上の高齢者の4人に1人でしたが、別の調査では認知症患者の高齢者推計は550万人と65歳以上の18%となり、20年で6倍に増えていました。 2025年には認知症高齢者が700万人(5人に1人)に急増 し、軽度認知障害(MCI)患者と合わせると軽く1000万人を超えるわけです。 最も罹りたくない認知症は何種類かあり、その一つのアルツハイマー病は世界経済危機をもたらすと警告されたり、国際アルツハイマー病協会から認知症増大予測で対策強化の政策提言が出るほど増えていますが、よい治療法がないので高齢化国を悩ませています。最もよい対策は個人が取り組む的を射た認知症予防策の習慣化です。 そんなことから厚生労働省は2012年に「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」が発表されたり、2013年12月に「主要国(G8)認知症サミット」、11月5日6日には「G8認知症サミットの後継国際会議」が日本で開催され、認知症対策は重要な国家戦略として「オレンジプラン)」を見直すことが決まりました。 2012年内閣府・高齢者の健康に関する意識調査によると、健康管理の行政への要望の1位が認知症でした。 また50~70代の脳に関する意識調査では、91%が脳の働きに老化を感じていますが、何か対策を講じている人は24%しかおらず、対策をしていない人の85%が対策を知らない・わからないと回答しているように戦後の日本人らしく自己責任意識が希薄です。 歩行速度は新しい認知症診断テストの鍵とまで言われています。運動機能や筋力と認知症リスクに関する研究成果が数多く報告されていますが、運動することは重要ですね。 運動で得られるメリットはたくさんあり、いくつになってからはじめても遅すぎることはありませんが、やらない人はやりませんね。 今年の厚生労働白書によると健康管理は「何もしない」派が46%もいるそうで、国民皆保険に甘えて世界一医療に依存する自己責任意識が乏しい日本人の一面です。 健康的な生活習慣を無視して好き放題の人は、やらない理由を探すのが得意だったり、「一寸先は病み」の現代で将来の健康がいかに蝕まれるかの想像力が乏しいとか、根拠のない自信を持ち過ぎの傾向があるようです。 終末期医療専門医の著書「死ぬときに後悔すること25」によれば、後悔の1位は「健康を大切にしなかったこと 」で、死ぬ時に気がついても後の祭りで間に合いません。 また、55~74歳の男女1060人に聞いた「リタイア前にやるべきだった後悔」の健康部分の第2位が「スポーツなどで体を鍛えればよかった」なので、後悔するなら今からやっても十分間に合います。 ・人生で今日が一番若い。 ・やる気よりやること。やる気があるだけではやらないのと同じです。行動こそが勝負です。(百寿医師・日野原重明先生) ・運動をする時間がないと考えている人たちは、遅かれ早かれ病気のための時間を見つけなければならなくなる。(エドワード・スタンリー伯爵) 世界最大の医療研究機関、アメリカの国立衛生研究所(NIH)が提唱した認知症予防のための生活習慣は、 1.運動習慣をつける。 2.高血圧を改善する。 3.人的交流など社会認知活動を増やす。 4.2型糖尿病の改善する。 5.地中海食などバランスのいい食事を摂る。 6.適正体重の維持(生活習慣病の改善)。 7.禁煙する。 8.うつ状態の改善。 の8つをあげ、最大の予防策は運動習慣だと言っています。 国立長寿医療研究センターが認知症予防のために開発した、運動と頭の体操を組み合わせた「コグニサイズ」はよい方法だと思います。 ウォーキングをしている人はたくさんおられますが、十分な効果を得るにはインターバル速歩がおすすめです。 ストレッチ、ウォーミングアップをしてから ・運動強度:70% 3分 ・運動強度:40% 3分 この6分を1セットとして繰り返して1回3~10セット、週20セット(120分)がよいそうです。 運動強度は心拍数で管理するのが一番です。  カルボーネン法 私の実測最大心拍数は170、安静時心拍数は52 ・70%強度   {(220-年齢)-安静時心拍数}×70%+安静時心拍数  私の場合は135 ・40%強度  {(220-年齢)-安静時心拍数}×40%+安静時心拍数  私の場合は99 週刊文春2013年11月14日号に出ていたデュアルタスク・心拍数ウォーキングや学習療法がよさそうなので学習療法士の資格を取りました。 また、りそなHDが全社員1万6000人を「認知症サポーター」にしようとしていますが、認知症サポーターは全国に550万人おられるそうで、私もなりましたがこれもおすすめします。 ... しっかり予防するにはよい生活習慣が最善薬になり、有酸素系運動が一番重要と言われていますが、日本人はWHOから65%が運動不足と指摘されていますので、さらに患者が増える心配ネタの一つだと思います。 時代は進み、アルツハイマー病の原因と言われている細胞内異常タンパク質をうまく除去することが出来る革命的な発明がされ、これも活用しています。 認知症の予防もむずかしくないと思っていますので予防したい方は、お互いに明るく楽しく元気に笑顔で顔晴(がんば)りましょう。 ****************************【以下転載】**************************** パーキンソン病も判断可能、脳と同じタンパク質異常 アルツハイマー病とパーキンソン病の人の脳組織で見られるタンパク質異常は、耳の後ろの皮膚組織でも発生していることが判明し、診断に利用できる可能性があるようだ。 メキシコのサン・ルイス・ポトシ自治大学を含む研究グループが、第67回米国神経学会議で2015年4月22日に報告する予定だ。 脳の一部を取ることはできない 最も多い神経変性疾患であるアルツハイマー病とパーキンソン病では、脳組織で神経変性を示すタンパク質異常が見られるが、今のところ脳の一部の組織を取る生体検査(バイオプシー)でしか確認できない。脳の組織を取ると、神経細胞同士のネットワークを壊すので難しい。 結局、現在では病気が進行するまで診断が難しい場合が多い。 脳と皮膚は発生起源が同じ 今回、研究グループは、脳と皮膚が、受精卵の細胞分裂後の起源(発生部分)が同じであるところに着目。同じタンパク質異常を起こしている可能性があると見て検討することにした。 65人(アルツハイマー病20人、パーキンソン病16人、神経変性以外の認知症17人、同年齢の健常者12人)の耳の後ろの皮膚を使って、タンパク質異常がないか調べた。 結果は「7倍」 その結果、アルツハイマー病とパーキンソン病の人は、アルツハイマー病の診断マーカーとされている「タウタンパク質」のレベルが、神経変性以外の認知症の人および健常者の7倍だった。 また、パーキンソン病の人では、この病気で蓄積することが判明している「αシヌクレイン」というタンパク質のレベルが健常者の8倍だった。 応用範囲広い? 米国ではアルツハイマー病は6番目に多い死因で、540万人の患者がいる。パーキンソン病の患者は100万人で、毎年6万人の患者が診断されている。日本でも認知症は兆候のある人も含めて800万人近くとも言われている。 この結果はさらに研究により確認する必要があるものの、アルツハイマー病とパーキンソン病の診断だけでなく、他の神経変性認知症にも応用できる可能性がある。 (出典:Medエッジ)

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