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2015/04/17
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カテゴリ:病気・医療関連
アルツハイマー型認知症 「メタボ」が発症・進行のリスク


認知症には、アルツハイマー型以外に、血管が破れたり、詰まったりする脳卒中により神経細胞が壊れる血管性認知症も知られています。両タイプの認知症には共通の危険因子として動脈硬化の原因とされるメタボがあり、若年期からのメタボの積極的な管理、予防が、認知症予防に極めて有効だそうです。そのためには、食生活や運動、禁煙など日常の生活習慣を改善することが大切だと研究者は指摘されています。


認知症で一番多いアルツハイマー病は、一言で言うと「脳内にゴミがたまる現象」で、そのゴミとして比較的知られているのが、βアミロイドと呼ばれるたんぱく質ですが、数年前くらいから注目を集めているのが、「タウ」と呼ばれるたんぱく質で、βアミロイド以上に悪さをすることが分かったそうです。


日本でも認知症は増加し、厚生労働省の2012年調査では認知症患者は462万人、認知症予備軍の軽度認知障害(MCI)患者は推計400万人、合わせると65歳以上の高齢者の4人に1人でしたが、別の調査では認知症患者の高齢者推計は550万人と65歳以上の18%となり、20年で6倍に増えていました。
2025年には認知症高齢者が700万人(5人に1人)に急増 し、軽度認知障害(MCI)患者と合わせると軽く1000万人を超えるわけです。

認知症将来推計2014.jpg

最も罹りたくない認知症は何種類かあり、その一つのアルツハイマー病は世界経済危機をもたらすと警告されたり、国際アルツハイマー病協会から認知症増大予測で対策強化の政策提言が出るほど増えていますが、よい治療法がないので高齢化国を悩ませています。最もよい対策は個人が取り組む的を射た認知症予防策の習慣化です。

そんなことから厚生労働省は2012年に「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」が発表されたり、2013年12月に「主要国(G8)認知症サミット」、11月5日6日には「G8認知症サミットの後継国際会議」が日本で開催され、認知症対策は重要な国家戦略として「オレンジプラン)」を見直すことが決まりました。


2012年内閣府・高齢者の健康に関する意識調査によると、健康管理の行政への要望の1位が認知症でした。
また50~70代の脳に関する意識調査では、91%が脳の働きに老化を感じていますが、何か対策を講じている人は24%しかおらず、対策をしていない人の85%が対策を知らない・わからないと回答しているように戦後の日本人らしく自己責任意識が希薄です。


歩行速度は新しい認知症診断テストの鍵とまで言われています。運動機能や筋力と認知症リスクに関する研究成果が数多く報告されていますが、運動することは重要ですね。

運動で得られるメリットはたくさんあり、いくつになってからはじめても遅すぎることはありませんが、やらない人はやりませんね。
今年の厚生労働白書によると健康管理は「何もしない」派が46%もいるそうで、国民皆保険に甘えて世界一医療に依存する自己責任意識が乏しい日本人の一面です。
健康的な生活習慣を無視して好き放題の人は、やらない理由を探すのが得意だったり、「一寸先は病み」の現代で将来の健康がいかに蝕まれるかの想像力が乏しいとか、根拠のない自信を持ち過ぎの傾向があるようです。

終末期医療専門医の著書「死ぬときに後悔すること25」によれば、後悔の1位は「健康を大切にしなかったこと 」で、死ぬ時に気がついても後の祭りで間に合いません。
また、55~74歳の男女1060人に聞いた「リタイア前にやるべきだった後悔」の健康部分の第2位が「スポーツなどで体を鍛えればよかった」なので、後悔するなら今からやっても十分間に合います。

・やる気よりやること。やる気があるだけではやらないのと同じです。行動こそが勝負です。(百寿医師・日野原重明先生)
・運動をする時間がないと考えている人たちは、遅かれ早かれ病気のための時間を見つけなければならなくなる。(エドワード・スタンリー伯爵)


世界最大の医療研究機関、アメリカの国立衛生研究所(NIH)が提唱した認知症予防のための生活習慣は、

1.運動習慣をつける。
2.高血圧を改善する。
3.人的交流など社会認知活動を増やす。
4.2型糖尿病の改善する。
5.地中海食などバランスのいい食事を摂る。
6.適正体重の維持(生活習慣病の改善)。
7.禁煙する。
8.うつ状態の改善。

の8つをあげ、最大の予防策は運動習慣だと言っています。

国立長寿医療研究センターが認知症予防のために開発した、運動と頭の体操を組み合わせた「コグニサイズ」はよい方法だと思います。

コグニサイズ.jpg


週刊文春2013年11月14日号に出ていたデュアルタスク・心拍数ウォーキングや学習療法がよさそうなので学習療法士の資格を取りました。

また、りそなHDが全社員1万6000人を「認知症サポーター」にしようとしていますが、認知症サポーターは全国に550万人おられるそうで、私もなりましたがこれもおすすめします。 ...

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認知症将来推計2014.jpg

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介護が必要になった原因.jpg


認知症の予防もむずかしくないと思っていますので予防したい方は、お互いに明るく楽しく元気に笑顔で顔晴(がんば)りましょう。

****************************【以下転載】****************************

■生活習慣の改善で予防

記憶や思考能力が徐々に失われるアルツハイマー型認知症。その発症や進行には、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が大きなリスクになっていることが、疫学研究などで明らかになりつつある。メタボが原因で神経の保護作用が弱まったり、高血圧を引き起こしたりして、脳細胞を認知症になりやすい状態にしているとみられる。決定的な治療法のないアルツハイマー型認知症。メタボの解消が予防に役立ちそうだ。


◆悪玉の生理活性物質

関西在住の82歳のA子さんは、5年前から物忘れがひどくなり、奈良県立医科大神経内科学の上野聡教授の診察を受けた。その結果、季節に合わせた衣服が選べないなどの中等度のアルツハイマー型認知症と診断された。

ふだんは活発に動いているが、腹囲が97センチ、内臓脂肪の面積が118平方センチもあり、内臓脂肪の異常蓄積を示す「腹囲90センチ以上、内臓脂肪の面積100平方センチ以上」(女性の場合)を満たし、血圧なども高く、明らかにメタボ。このため、高血圧や高血糖の治療や食生活の改善指導などをして、経過を観察している。

上野教授は「超高齢化や食生活の変化などでアルツハイマー型認知症の患者がメタボを合併するケースが増えている」と話す。上野教授らは、神経内科を受診するアルツハイマー型認知症の患者78人を対象に、メタボの原因になる内臓脂肪の蓄積の度合いなどを調べた。すると、アルツハイマー型認知症の患者で内臓脂肪面積が基準を超えている人は約60%に達していた。

アルツハイマー型認知症とメタボの関係は近年、動物実験などで明らかになっている。蓄積した内臓脂肪から悪玉の生理活性物質が分泌され、これが脳の神経細胞を破壊する物質「アミロイドβ」を凝集させるとみられる。また、血糖値を下げる作用のあるインスリンには、アミロイドβを分解して神経を保護する作用もあるが、メタボの状態ではその機能が低下し、脳神経の変化が進行してしまうという。


◆80%が高血圧

上野教授らの研究では、アルツハイマー型認知症でメタボの患者は、年1回の簡易知能検査の結果、認知機能低下の進行が速いことも明らかになった。さらに、アルツハイマー型認知症でメタボの患者のうち、認知機能に悪影響を与える高血圧の症状を示しているのは約80%。また、インスリンが効きにくくなる状態にもなっていた。

認知症には、アルツハイマー型以外に、血管が破れたり、詰まったりする脳卒中により神経細胞が壊れる「血管性認知症」も知られている。これはメタボなどが原因の動脈硬化と関係している。上野教授は「両タイプの認知症には共通の危険因子としてメタボがあり、若年期からのメタボの積極的な管理、予防が、認知症予防に極めて有効」と話す。そのために、食生活や運動、禁煙など日常の生活習慣を改善することが大切だ。


■認知機能の低下速まる

アルツハイマー型認知症患者に、簡易知能検査(長谷川式)を年に1回行い、その年変化を比較した。すると、内臓脂肪の蓄積面積が100平方センチ以上ある患者36人の平均点は、2.4~2.6点下がっていた。一方、100平方センチ未満の患者26人の平均点は1.4~1.6点下がっていた。メタボの患者のほうが認知機能低下の進行が速いことが明らかになった。

(出典:産経新聞)






最終更新日  2015/04/17 05:45:06 AM
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