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2015/08/24
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カテゴリ:病気・医療関連
軽度認知障害(MCI)は、認知症になるリスクは高いそうですが、運動トレーニングなどによって認知症発症を予防すれば発症に至らずにすむ可能性も大きいことがわかったそうです。
認知症はよい治療法がないので、物忘れが増えたなど自分自身や家族で気になる症状が出たら、ためらわずに病院の物忘れ外来などを受診することが推奨されています。

アルツハイマー病につながるリスク.jpg

認知症には、アルツハイマー型以外に、血管が破れたり、詰まったりする脳卒中により神経細胞が壊れる血管性認知症も知られています。両タイプの認知症には共通の危険因子として動脈硬化の原因とされるメタボがあり、若年期からのメタボの積極的な管理、予防が、認知症予防に有効だそうです。そのためには、食生活や運動、禁煙など日常の生活習慣を改善することが大切だと言われています。


日本でも認知症は増加し、厚生労働省の2012年調査では認知症患者は462万人、認知症予備軍の軽度認知障害(MCI)患者は推計400万人、合わせると65歳以上の高齢者の4人に1人でしたが、別の調査では認知症患者の高齢者推計は550万人と65歳以上の18%となり、20年で6倍に増えていました。
2025年には認知症高齢者が700万人(5人に1人)に急増 し、軽度認知障害(MCI)患者と合わせると軽く1000万人を超えるわけです。
また64歳以下までの認知症を若年性認知症と呼び、まれに10代後半で発症することもあるそうで、若年性認知症の推定患者数は約3万8000人と言われています。

認知症将来推計2014.jpg

最も罹りたくない認知症は何種類かあり、その一つのアルツハイマー病は世界経済危機をもたらすと警告されたり、国際アルツハイマー病協会から認知症増大予測で対策強化の政策提言が出るほど増えていますが、よい治療法がないので高齢化国を悩ませています。最もよい対策は個人が取り組む的を射た認知症予防策の習慣化です。

そんなことから厚生労働省は2012年に「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」が発表されたり、2013年12月に「主要国(G8)認知症サミット」、2014年11月5日6日には「G8認知症サミットの後継国際会議」が日本で開催され、認知症対策は重要な国家戦略として2015年1月に「新オレンジプラン」が発表されています。


一番多いアルツハイマー病は、一言で言うと「脳内にゴミがたまる現象」で、そのゴミとして比較的知られているのが、βアミロイドと呼ばれるたんぱく質ですが、数年前くらいから注目を集めているのが、「タウ」と呼ばれるたんぱく質で、βアミロイド以上に悪さをすることが分かったそうです。


2012年内閣府・高齢者の健康に関する意識調査によると、健康管理の行政への要望の1位が認知症でした。
また50~70代の脳に関する意識調査では、91%が脳の働きに老化を感じていますが、何か対策を講じている人は24%しかおらず、対策をしていない人の85%が対策を知らない・わからないと回答しているように戦後の日本人らしく自己責任意識が希薄です。

予防意識.JPG

歩行速度は新しい認知症診断テストの鍵とまで言われています。運動機能や筋力と認知症リスクに関する研究成果が数多く報告されていますが、運動することは重要ですね。


時代は進み、アルツハイマー病の原因と言われている細胞内異常タンパク質をうまく除去することが出来る革命的な発明がされ、これも活用しています。

認知症の予防もむずかしくないと思っていますので予防したい方は、お互いに明るく楽しく元気に笑顔で顔晴(がんば)りましょう。

****************************【以下転載】****************************

認知症になるリスクは高いが、発症に至らずにすむ可能性も大きい――。軽度認知障害(MCI)という段階で診断し、運動トレーニングなどによって発症を予防しようという機運が強まってきた。MCIとはどのような状態で、この段階での取り組みはどこまで有効なのだろうか。

軽度認知障害.jpg

アルツハイマー病につながるリスク.jpg

東京都内に住む男性会社員のAさん(55)は最近、取引先や知人の名前がとっさに浮かばず慌てる回数が多くなった。新聞やテレビなどで、軽度認知障害とかMCIという言葉をよく耳にするようになり気になっていたので、自分も一度診断を受けようと思った。

Aさんが選んだのはインターネットから申し込んで10分ほど電話で認知力検査を受け、MCIかどうかを判定するサービスだ。数日で結果が届き、認知機能のスコアとともに「問題は見つかりません」との判定だった。Aさんはほっとした。サービスを運営しているエス・エム・エスによると、MCIの疑いとの判定が出るのは約12%という。

「自分自身や家族で気になる症状が出たら、ためらわずに病院の物忘れ外来などを訪ねてください」。国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)の島田裕之・予防老年学研究部長はこう助言する。病院ではAさんが受けたような認知機能テストのほか、場合によっては脳画像検査も実施し、MCIかどうかを詳しく診断する。

MCIは認知症ではないものの、認知機能が年相応といえない程度に低下している状態を指す。時折、物忘れが出るなどして本人や身近な人が異常を感じることもある。ただ、日常生活を送るのが困難になるほどの支障はなく、仕事でも大きなミスはないというレベルだ。

厚生労働省研究班によると、MCIに当てはまる人は2012年の段階で約400万人で、65歳以上の高齢者の約13%に上る。認知症の高齢者数約462万人に迫る数字だ。

MCIが注目されているのは、この状態から認知症に移行するリスクが高い半面、この段階で発症が抑えられるケースも多く、認知症になる人を減らせると考えられるようになってきたからだ。オーストラリアの研究によれば、認知症の発症時期を平均2年遅らせることができれば、2050年時点の同国内の認知症の有病率を20%下げられる。5年間遅らせると有病率は43~49%下がる。

現時点で認知症の治療薬開発の見通しがついていないことも、MCIへの注目が高まる背景だ。認知症の多くを占めるアルツハイマー病の治療薬は、進行を遅らせる効果はあるものの、病状を回復させることは難しいとされている。

アルツハイマー病では「アミロイドβ」という物質が10~20年程度かけて脳内に蓄積し、やがて「タウ」という別の物質も蓄積して記憶障害などのMCIに至ると考えられている。ただ、アミロイドβが著しく蓄積した人でも発症しない人もおり、何が発症の引き金なのかが必ずしもはっきりしていない。

認知症専門のメモリークリニックお茶の水(東京・文京)の朝田隆院長(筑波大学名誉教授)は「MCIの人の14~44%の人が回復したという疫学データがある。取り組み方次第で、認知機能の低下を防げる可能性は高い」と指摘する。

認知症につながるリスク要因として糖尿病や高血圧、肥満などの生活習慣病や、喫煙などがある。専門家が重視しているのが「運動不足」によるリスクだ。「認知症予防のために何か1つといえばまず、運動不足の解消に努めてほしい」(島田部長)

国立長寿医療研究センターではMCIと診断された高齢者約300人に対し、週1回90分の運動を実践するプログラムを10カ月間実施した。そのうえで、運動プログラムがない健康講座だけのグループと比較した。

運動プログラムに参加したグループは、認知機能や言語機能が維持されていた。また、対照グループにみられた脳の特定部位の萎縮傾向がなかったという。

運動プログラムとして同センターが推奨しているのが、単に体を動かすだけでなく、頭を使いながら有酸素運動をするというやり方だ。暗算やクイズなどの課題を解きながら速足で歩いたりする。「コグニション」(認知)と「エクササイズ」(運動)を組み合わせ「コグニサイズ」と呼んでいる。

同センターは集団で実践するコグニサイズのメニューを作っているが、1人で取り組むこともできる。例えば、通り過ぎる車のナンバープレートの数字を覚えたり、川柳を作りながら歩いたりする。

島田部長は「体と頭を同時に使うデュアルタスク(二重課題)を工夫して、自分に合ったメニューを作ってほしい」と推奨している。


たんぱく質・脳画像調べる… 早期発見、技術開発進む

軽度認知障害(MCI)を診断するための技術開発が進んでいる。MCIを早期に確実に見つけることで、病気の予防や治療の可能性が高まることが期待されている。

筑波大学発のバイオベンチャー企業、MCBI(茨城県つくば市)は、血液中の特定のたんぱく質を調べることで、MCIのリスクを判定する検査を今年春から本格的に始めた。アルツハイマー病の原因とされるアミロイドβの蓄積を阻止する働きをする3種類のたんぱく質の血液中の濃度を手掛かりに、判定する。

島津製作所の田中耕一シニアフェローらと国立長寿医療研究センターのグループも、やはり関連たんぱく質の血液中の濃度を測定することでMCIを発見できる技術の開発を進めている。

脳画像による診断技術の開発も進んでいる。放射線医学総合研究所のグループは、脳内のアミロイドβとタウたんぱく質の蓄積の度合いを調べて、MCIの早期発見に役立てようとしている。

(出典:日本経済新聞)






最終更新日  2015/08/24 06:19:39 AM
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