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2015/11/18(水)06:47

糖尿病予防に「ベジ・ファースト」 血糖値の上昇緩やかに

病気・医療関連(1945)

糖尿病は専門医が一生治らないと絶望させる生活習慣病で、合併症予防も血糖値のコントロールだけなのでよい結果は期待できません。 もう20年近く前、10年インスリンを打っていた母の糖尿病は、私がサポートしてからわずか2ヶ月で完治して主治医は奇跡だと驚愕しましたが、奇跡ではなく2型糖尿病なら治りますが、予防が大切なのは言うまでもありません。 糖尿病患者は、「治療の継続は大事」と一般論では認識していても、患者自身の合併症リスクの認識が甘く、十分な対応をしていないことがわかったそうですが、日本は主要国で一番健康意識が低いので当然だと感じます。 日本は平均寿命こそ世界一ですが、国民の約7割は岩盤のような健康管理無関心層(筑波大大学院・久野譜也教授)で、2014年厚生労働白書によると健康管理は「何もしない」派が46%もいるそうで、健康のために出費してもよいと考える金額の平均はわずか月3000円と驚くほど低額です。 国民皆保険に甘えて世界一医療に依存して健康管理を怠る日本人の主観的健康度は主要36カ国中36位(2015年OECD調査)と最下位で、驚くほど低率です。 世界23カ国の健康意識調査で、健康的な食生活は23カ国平均は59%が意識しているのに対して、日本は半分以下の29%・最下位で、十分な睡眠をとる:54%(ワースト3)、定期的な運動:39%(最下位)という世界一の健康オンチ国で、野菜も食べていません。 一人暮らし学生は、面倒、高いなどから4割が野菜食べないそうで、主要国で日本だけが減っています。さらに「私は野菜を摂れている」と回答しても8割超は不足という残念な現実も浮き彫りになっています。 健康的な生活習慣を無視して好き放題の人は、やらない理由を探すのが得意だったり、「一寸先は病み」の現代で将来の健康がいかに蝕まれるかの想像力が乏しいとか、根拠のない自信を持ち過ぎの傾向などがあるようです。 ・今日が一番若い ・やる気よりやること。やる気があるだけではやらないのと同じです。行動こそが勝負です。(百寿医師・日野原重明先生) ・運動をする時間がないと考えている人たちは、遅かれ早かれ病気のための時間を見つけなければならなくなる。(エドワード・スタンリー伯爵) ・健康こそ最大の資産であり、史上最高の投資である (リチャード・ブランソン:ヴァージングループ会長) ・健康な身体を維持する意志力がないということは、人生を左右する重要な状況において、積極的心構えを維持する力にも欠ける。(ナポレオン・ヒル) 糖尿病は増え続け、40歳以上では約3人に1人といわれている国民病の一つで、多くの合併症を引き起こします。さらに高齢になれば、脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症の両方のリスクが4.6倍にもなる怖い病気です。 睡眠時間が同じでも、夜更かしの人は早起きの人より糖尿病、サルコペニアなどの疾患を発症しやすいといわれています。 ・1997年1,370万人 ・2002年1,620万人(5年で250万人増加!成人6.3人に1人) ・2007年2,210万人(成人5人に1人) ・2012年2,050万人(成人5人に1人) 2005年に一般男性の6割、女性の4割が耐糖能異常があるという調査結果もあり、減少傾向は続かないと思います。 糖尿病の本当の怖さは、過剰な血糖で坑酸化酵素が糖化されて抗酸化力が大きく落ち、活性酸素が猛威を振るって毛細血管などがボロボロになって発症する合併症で、ガン、脳梗塞、心筋梗塞など多くの病気罹患率が通常の2~3倍にも跳ね上がるそうです。 ***************************【以下転載】**************************** 14日の「世界糖尿病デー」に合わせ、11月は全国各地で糖尿病予防の啓発活動が行われている。糖尿病は予備軍を含めると、2千万人以上が罹患(りかん)する可能性のある「国民病」。すぐに取り組める食の改善から、予防につなげようという動きが始まっている。 市販の弁当にも 11月6日夕刻。東京都北区の西友赤羽店では、この日に発売された「8品目のヘルシー弁当」(税別398円)が、好調に売れていた。近所の主婦(88)は「この年になると手の込んだ料理を作るのは無理。野菜がたくさん入っているのはありがたい」と話し、弁当を手にした。 同弁当は、糖尿病の予防啓発などを行う日本糖尿病協会が監修したもので、11月末まで全国341店舗で販売されている。チキンのトマト煮をメーンに、ダイコンやサトイモの煮物、コマツナのおひたしなど、野菜を豊富に使ったおかずに、五穀米などを合わせた。エネルギーは464キロカロリーに抑えられ、塩分も2・3グラムと控えめ。タンパク質と脂質、炭水化物の三大栄養素のバランスに配慮されているという。 同協会の山田祐一郎理事は「糖尿病患者の食事は、一般の人にとっても健康にいい。食事の際にどんなことに気をつければよいか、意識づけるという意味でも食べていただけたら」。西友の総菜を製造する「若菜」(埼玉県川越市)の商品部長、江原秀知さんは「最近は主婦やシニア層も総菜を活用しており、健康志向への配慮は欠かせない。他の商品も見直し、ニーズに応えるものを出していきたい」と意気込む。 街ぐるみで 外食や市販の総菜、弁当を多く利用する人でも、バランスのよい食生活を送れるよう、街ぐるみで取り組むのが東京都足立区だ。 同区は2年前から「ベジタベライフ」と称した施策を展開している。飲食店やスーパー、青果店など、区内の約640店が協力し、野菜をたくさん使ったメニューを用意するほか、野菜サラダなどを最初に出す「ベジ・ファースト」を行っている。 血糖値の急激な上昇を抑えるには、(1)野菜→魚や肉→ご飯やパン、という順番で食べる(2)よくかんで、ゆっくり食べる-ことが有効だ。野菜や海藻などに含まれる食物繊維は糖の吸収を穏やかにする効果があり、ゆっくり食べることで少量でも満腹中枢が刺激されて食べ過ぎを防げる。 取り組みは大学にも広がっており、同区千住の東京電機大では18日に学食で「野菜からかむカムランチ」(500円、118食限定)を提供する予定だ。当日は学食を一般に開放し、かむ回数の計測会や管理栄養士による食生活相談なども行われる。 同区が行った診療報酬明細書(レセプト)を基にした調査では、糖尿病の受診が23区で最も多く、患者1人当たりの医療費も高い。区民の野菜の摂取量は1日当たり平均254グラム。全国1位の長野県(男性379グラム、女性353グラム)より約100グラム少なかった。「ベジタベライフ」によって、外食が多い人でも野菜をとりやすい仕組みを作ることで、予防につなげる狙いがある。 意識を変えて 同区こころとからだの健康づくり課長、馬場優子さんは「料理をしない人も野菜を食べられる環境をつくりたい。食べる順番を少しだけ意識してもらうことから糖尿病予防につなげられれば」と話している。 (出典:産経新聞)

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