アスファルトに咲く花のように
なーんて歌詞がありましたね、昔。岡本真夜さんでしたっけ。ほんとにアスファルトに咲く花を見つけてしまいました。それも自分の家の前に。厳密にいえばコンクリートの割れ目から生えていたんですが。うちは店をやっているんですが、店の前の自販機下のコンクリートに割れ目があり、そこにこんな可愛い花が咲いていました。いま、うちの店は閉店セールの真っ最中です。5月末で30年続いた店を閉めます。閉店セールを始めると、古くからの知り合いのかたが訪ねてきてくださったり、電話をくださったり。ここ何年にない盛況ぶりです。ほんとうにありがたい事です。家族ともども忙しく走り回っているのですが、ふと我に返ると、不思議な感覚になるのです。それはまるで、自分が群衆劇の一員を演じているような感覚です。前にもどこかでこういう感覚を感じたことがあるのですが、どこだったのか思い出せません。ともかくは地道に、お店の最後がいいものになるように脇役の一人として努めようと思います。