NCIS~ネイビー犯罪捜査班 14 #329 Something Blue
『誓いの言葉』邦題を見た瞬間、これは最後に絶対泣くと思いました。(笑)原題でも想像はつきますが、一応メインの事件にかけてあったわけですね。それとは別に、スタトレファンとしては、艦内が捜査対象だとうれしくなってしまいます。駆逐艦マクガイアの給養員ジョーンズ三等兵曹が職場に現れないのを不審に思ったストダード少尉が、居室のベッドで死亡しているのを発見する。ジョーンズは艦長の食事を運ぶ仕事をしており、突然死と思われるが、艦長の要請でギブスとパーマーが船に向かう。マクギーとデライラは結婚式の準備で忙しく、特にマクギーは仕事が遅れているとデライラに責められる。衛生兵のチョイによると、ジョーンズは低血圧の治療を受けているものの、持病はなかったという。しかし、遺体を保存している冷凍庫の鍵が壊され、遺体がなくなっているのが分かった。ジョーンズは殺されてそれを隠すために遺体を盗んだのか。ギブスはビターマン艦長に、船をノーフォークに戻すよう命じる。上官のストダードは仕事でジョーンズを厳しく叱ったというが、個人的にはよく知らないと答える。ジョーンズの大学生の妹は、2日前にメールを受け取ったが忙しくて返事をしていないという。メールの内容は、上官にいじめられ、訳もなく標的にされているという悩みについて書いてあったという。下士官ヘリングは仲間内のからかいであり、ジョーンズが異動を希望していたので食器洗いや掃除をさせていただけだという。沿岸警備隊がジョーンズの遺体を発見する。ゴミ袋に入れられ重りを付けて海に落とされたが、重りが外れたらしい。ロープの結び方がきちんとできていないため、解けたと考えられる。ダッキーは死因が心筋梗塞だという。血液中からMDMAの成分が検出され、低血圧の治療薬と同時に飲んだことが致死的な心臓発作に至ったのだろう。しかし、真面目なジョーンズがドラッグを使ったといは信じられないと、妹が証言する。普段は血圧を気にしてコーヒーも控えていたという。アビーは胃の中から検出されたMDMAは、カプセルに入った2倍量の「ブルーバーガー」だという。効果が強く、サツマイモと一緒に摂取されたと思われる。その報告を聞いた艦長は、サツマイモは自分が注文したもので、たまたま食欲がなかったので運んできたジョーンズに食べて良いと言ったという。それならば、ターゲットは艦長ということになる。艦長の食事に関与できるのは給養員だけで、改めて居室を捜索すると、ヘリングのベッドの下からブルーバーガーの袋が出てきた。ヘリングは自分のではないと答え、ギブスがロープの結び方をチェックすると正しく結ぶことができた。トーレスは船に乗っている全員にロープを結ばせてチェックすることにする。マクギーが自宅に戻りデライラと招待状の件で話をしていると、デライラが急に倒れてしまう。マクギーの連絡を聞いたギブスは病院に向かい、動揺するマクギーを力づける。ヘリングのベッドから見つかったMDMAはジョーンズから検出されたのと同じ成分だった。ビショップがDEAから聞いたところ、ノーフォークにブルーバーガーの売人がいるという。リーブスとビショップが売人のヴァーノン・パルンボを問い詰め、水兵の中で売った相手がいるかどうか、写真をみてもらう。診察を受けたデライラは妊娠10週で、倒れたのは結婚式のストレスだろうという。今度はマクギーが倒れてしまう。見舞いに行ったアビーは、このことは秘密にしてと言われる。ロープ結びでは犯人を絞ることはできなかったが、パルンボが確認した中にストダードがいた。ストダードは、そもそもイタズラでジョーンズが死んだのは事故だったと認める。厳しい艦長に一泡吹かせてやろうとMDMAを盛ったが、まさかジョーンズが食べるとは思わず、遺体を発見した時に艦長の皿があるのを見つけてパニックになったという。マクギーとデライラはチーム全員を夕食に招く。すでにアビーからおめでたの件はバレていたが、2人は妊娠で結婚式を早めることにしたという。パーマーが牧師の資格をオンラインで取り、自宅で急遽結婚式が執り行われることになった。ギブスはマクギーに父の形見の腕時計を贈る。それは母が出兵する父に贈ったもので、こういうことになるという予感があったので身につけてきたという。式は無事行われ、2人は晴れて夫婦となった。結婚式で大騒ぎするのは海外ドラマの定番ですが、やっぱり良いなあ。喧嘩しながら段取りをするのも、これも結婚への試練なのですね。ここで「ブルー」になってしまう事もあるでしょう。マクギーとデライラはプロポーズまでがまた試練の山でしたよね。みんなの前で「誓いの言葉」は省略されて(泣かせどころなのに)、本当にスピード結婚式でしたが、それでも幸せな気分になりました。本当の泣かせどころはギブスでしたが。「expecting」と言われて、「何を?」とぼけているマクギー、事実を知って倒れるマクギー、古き良き定番ですよね。亡くなったお父さんのカフスを身に着けて、さらに花嫁が身につけるブルーなものを、マクギーがギブスから受け継ぐのも、らしいなあ。男性陣の衣装選びもステキだったし、アビーの男前な衣装は最高でした。ギブスがスーツを着ると、はっきり行って別人です。(笑)個人的には「The West Wing」のボディーガードを思い起こします。スーツは予感がして着ていったのかもしれませんけど、いつ腕時計の裏に文字を彫っていったのでしょうか。(笑)ヴァンスの経験者ならではのアドバイスも良かったな。こういう時は年長者の言葉が似合います。そして、トニーの部屋での結婚式がそういう事情だったのかと納得しました。出席はできなかったけれど、ある意味トニーも一緒という意味ですよね。あれだけボコボコにされたアパートでしたが、確かに悲運はこの幸せな出来事で浄化されそうです。来シーズンは子供が生まれる~という大騒ぎがあるのかな、楽しみですね。事件の方は、艦長にドラッグを盛るとは許せない出来事で、しかも自分の罪を逃れるために何の罪のない被害者を海に捨てるとか、酷すぎましたね。