NCIS:LA ~極秘潜入捜査班9 #207 Liabilities
やっとヘティが戻ってきて、その後どうなるのかは気になりますね。シーズン後半では、モーズリーとヘティの縄張り争いが描かれるのかしら。今シーズンのエピソード「Assets」の後日談というのはちょっと意外でしたが、最後はしんみりしましたね。カレンとサムが独自に捜査していた、ナオミ・エルダー大尉殺害事件で進展があった。エルダーが滞在していたスタイガー夫妻の妻、リンが所有している山小屋で射殺されているのが見つかり、カレンとサムが現場に向かった。小屋に入った瞬間、仕掛けられた爆弾が爆発し、2人はかろうじて逃げ出す。夫のキースの姿はなく、キースはNCISをおびき出して殺害しようとしたのか。ということは、エルダー殺害にも関わっているのだろうか。ヘティが職場に復帰し、モーズリーとの間に微妙な緊張感が漂う。キース・スタイガーはダウンタウンにも倉庫を所有しており、NCISは関連を探る。無人の倉庫を調べたところ、サムは爆薬の原料の硝酸アンモニウムを見つける。おそらく40袋以上の大量の硝酸アンモニウムがあって、どこかに持ち去られたと見られ、それで爆薬を製造したとすると、都市に壊滅的な被害があるだろう。キースには計画があって、エルガーの殺害をきっかけに目的達成を急いでいるのではないか。NCISは倉庫から大量の薬品を持ち出した証拠を探すが、監視ビデオは持ち去られていた。キースの共同経営者2名に話を聞くと、キースとは2日間連絡が取れないという。リンが殺害されたことは知らず、キースに危険が迫っているのかもしれないという。キースの生い立ちなどから、身を寄せたり親しくしている親戚はいないという。ただ、両親をなくしたキースを育てたハレル夫妻の購入した家が、オックスナード社の取り扱ったもので、そのオックスナード社は、グレンジャーが北朝鮮スパイのジェニファー・キムをアメリカに迎えた時にチケットを手配していたことがわかる。キースは北朝鮮のスパイと関係があるのか、エルダーはそれを知って殺されたのか。カレンとサムは、グレンジャーが用意した隠れ家に住むジェニファーから話を聞くことにする。ジェニファーは毎月当局の聴取に応じる条件で刑務所に入るのを免れていた。キースのことは知らないというが、LAに潜伏しているスパイの連絡網があるので聞いてみるという。ジェニファーはコリアンタウンにあるアジトへ向かうが、仲間から刑務所に入っていると思われていた。新しい情報とスパイについて問いただすと、キースがでかい計画を立てているという。それは任務ではなく彼はフリーランスで動いているが、組織からはキースが現れたら殺せと言われたという。キースは北朝鮮の仲間、ジン・ウーを偽名でアメリカ国内に呼び寄せていた。ジン・ウーは人民軍の特殊部隊に背いた反逆者とみられる。エリックは、大量の化学物質を運んたと見られるトラックを特定し、リトル東京の近くで消息を絶ったという。ケンジーとディークスが付近を探すと、近くに使われていない排水トンネルがあることがわかる。トンネルは市内の地下に通じ、爆薬を作って運び込むことが可能だ。すでに、トンネルの出入り口には警備員が殺されており、放置されたトラックの荷台は空になっていた。モーズリーは関係部署に連絡を入れ、SWATにも出動を依頼する。地下に入ったNCISは、部下と一緒のキースを発見する。攻撃するが、キースはバイクでトンネルの奥に逃げた。キースの後を追ったNCISだったが、通信が途絶えてしまう。一方、モーズリーらはキースのターゲットがLAPDの本部だと気づく。ヘティはチームを信じて彼らに任せるという。キースは大量の爆薬を連結してタイマーで爆破しようとしていた。ディークスはジン・ウーと戦い、カレンは起爆スイッチを握るキースを追う。サムが起爆装置の解除に取り組む。NCISの活躍によって、キースの野望は阻まれ、爆薬も回収された。ジェニファーは隠れ家に戻った。カレンとサムは再度ジェニファーを訪ね、グレンジャーがなぜジェニファーをアメリカに移住させるのに粉骨したのかと聞く。ジェニファーはグレンジャーが実の父親だと明かし、病院から姿を消したグレンジャーが初めて親子の時間をすごすためにここにやってきたという。楽しい1週間を過ごした後、グレンジャーは谷を見渡す木の下で息を引き取ったという。グレンジャーは今も、そこで谷を眺めている。制作陣のグレンジャーへの愛を感じましたね。多分、グレンジャーが最期を迎えるふさわしいロケ地を探していたのじゃないかなあ。ヘティや苦楽をともにした「戦友」たちにも何も言わず姿を消し、ただ、一人の父親として幸せな最期を迎えることができたというのが、彼の生き方にふさわしいですね。はじめにグレンジャーの娘の存在を取り上げた時にこういう展開になるとは思わなかったかも知れませんが、上手くつなげて本当に美しいラストでした。ここまで、キャラクターへのリスペクトを示したのは珍しいかも。ジェニファーはいずれ、貴重な情報源として活躍してほしいです。さて、早速始まったヘティとモーズリーの女の戦いは、そう長く続かないのではないかと思います。上下関係があると言っても、ヘティの手のひらでモーズリーが転がされているようなもので、やっぱりLAはヘティがしっかり握っているのでしょう。それにしても、海軍長官といい、モーズリーといい、ヘティといい、LAは女性パワーが印象的ですね。ヒドコもヘティにしっかり認められて、これでチームの一員というわけですね。SWATチームにも出動を依頼といって、同じCBSなのだから「S.W.A.T.」とクロスオーバーすればよいのにと思ったのは、私だけでしょうか。(笑)