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事件の方はこれまでにもあるような内容でしたが、女性たちの意識の変化や精神的な強さが印象に残るエピソードでした。
カリシも数少ないオスとして、あっちもこっちも大忙し、大変さはわかります。 ストリップ・クラブで働くモニカは、上客のマーキービアスにVIPルームでレイプされた。 マーキービアスは店長に特別料金を払い、モニカに高額のチップも渡したが、怒りが湧いたモニカは警察に被害を届けることにする。 しかし、対応したドナヒュー巡査は受理したものの、その後は全く連絡をよこさなかった。 それに腹を立てたモニカは得意の絵で事件を描くことで、警察やマーキービアスらに復讐することにする。 たまたま街路にその絵が張り出されているのを見たオリビアは、被害者を特定しようと動き出す。 聞き込みをする中、トパーズという店のダンサーではないかとわかり、店長のジャレッドに話を聞くことにする。 ジャレッドは元警官だという。 モニカの被害届を受理したドナヒューは、始めからストリッパーなのでまともに被害を捉える気持ちはなかったようで、トパーズのジャレッドに問い合わせたら、モニカのカネ目当ての作り話だと言われて却下したと答える。 トパーズを訪れると、モニカはすでにトパーズを辞め、SMクラブで働いていた。 そこでは、客とホストの関係が明確で危なくないという。 しかし警察に対して不信感を持つモニカはオリビアの聴取に、拒絶の態度を取る。 フィンは「男同士の話」としてジャレッドから事情を聞く。 顧客の元アメフト選手のマーキービアスはステーキハウスの事業でも有名で、金持ちだ。 モニカをVIPルームに伴ったのは事実だが、彼なら白人女性をわざわざレイプする必要はないという。 改めてモニカに被害の状況を聞いたオリビアは、きっと立件すると約束する。 一方、マーキービアスはモニカが嘘を言っていると言い、合意の上でチップもはずんだし、今は離婚するつもりで自由に女性と遊んでいると悪びれない。 マーキービアスの妻に話を聞くと、夫は女くせが悪く、これまでにも乱暴されたという女性たちから訴えられたという。 突然、モニカが今の仕事も首になったとSVUに飛び込んでくる。 警察のせいで追い込まれた状況となり、せっかくSVUへの協力を取り付けたが、再びオリビアたちは信頼を失ってしまう。 モニカはついにマーキービアスのステーキ店の前で、SNSでレイプ被害を訴える騒ぎを起こして注目される。 地元警察に逮捕されたモニカに、オリビアは億万長者ゲッツの被害者の代理人をしているダーラ・ミグラニ弁護士をつける。 罪状認否でモニカは治安紊乱行為や落書きなどの罪に問われた。 これではレイプ罪を訴えるのに、モニカの証言の信頼性が薄まってしまう恐れがある。 頭を抱えるカリシだったが、マーキービアスの方もSNSでモニカに対抗してカネ目当ての売名行為だと騒いだ。 ところがミグラニは負けることなく、モニカと警察の前でマーキービアスや警察に対して抗議のパフォーマンスを行う。 SVUは驚くが、ミグラニの呼びかけに応えて、州外からマーキービアスの被害者が2人名乗り出たという。 2人ともほぼモニカと同じような被害の状況だということがわかるが、判事は2人をレイプ事件の証人として認めなかった。 共謀して口裏を合わせている可能性もあるという。 やむなく、モニカ一人の証言で裁判が始まるが、マーキービアスの代理人はモニカがカネを受け取っていることや、論理の矛盾などを巧妙に突き、モニカを煽って不利な証言を引き出そうとした。 カリシはあまりの攻撃に、異議を唱えることもできなかった。 モニカを守れず、裁判に負けたと思って落ち込んだカリシは、退職願を書くまで追い詰められたが、オリビアはマーキービアスを裁判に引っ張り出すようアドバイスする。 どうやら弁護士の作戦でマーキービアスは証言しないようだが、モニカがマーキービアスが逃げていると非難し、カリシもマーキービアスが証言したくなるように誘い出す。 ついにマーキービアスが証言席に座ることになり、カリシは女性たちがカネ目当てで自分に近づいてくる、迫っても彼女たちにはNoとは言われないなど、マーキービアスから重要な証言を引き出すことに成功する。 評決は第1級レイプ罪でマーキービアスは有罪となり、モニカは勝利を歌った絵を公表する。 モニカは芸を売っても体は売らない、娼婦ではない。 店には店なりのルールがあるが、超有名人で金に物を言わせる輩には店側は何でもありで、所詮ストリッパーはモノ扱い。 被害届を受理する警察の担当も、嘘の申立じゃないかと真面目に向き合わず、また店長が元警官なので目こぼしをしているような感じ。 これまで何度も繰り返され、被害者たちが声を上げるのをためらってきたレイプ犯罪への怒りを、モニカは絵にぶつけたのですね。 絵といっても、グラフィックノベルのキャラクターの絵みたいな感じでしたが、これを単なる落書きやアートだと捉える人も多いでしょう。 でもオリビアは悲痛な被害者の訴えだと理解した、ここがなければ裁判には至らなかった。 モニカは警察がだめならSNSで相手を訴えるなど、諦めずに今どきな手法をとりましたね。タフです。 相手の弁護士も女性でしたが、これまたやり手でモニカの言葉尻を捉え本当に憎たらしい。 あーいえばこーいう、間に挟まれたカリシは新人ゆえ、圧倒されて、すっかり気を落として、「この仕事に向いていなかったのかも」と弱音を吐く。 そんなにすぐに諦めてはだめだ、あなたならやれる、と母親のようにオリビアがカリシを励ました。 微笑ましいシーンでしたね。 マーキービアスは元選手で注目を集める人生を歩んできて、女性たちも近寄ってくるでしょう。 金持ちの奢りみたいな言動が多いですね。いつの時代のことなのか? でも、カリシも上手くマーキービアスから証言を引き出すことができて、勝つことができた。 これが陪審員裁判の怖さかもしれません。 前回はカリシに支えられたアマンダが今回はカリシを心配していて、良い感じでした。 セラピーはもうやめるらしい。 まあ、2人で仲良くできれば大丈夫じゃないか? 男手が足りないんだというフィンの言葉が面白かったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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