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今シーズン、コロナ禍でいろいろ苦労して制作しているのだろうなと感じられることが多いですが、こういったスタンドアローンなエピソードでも十分に楽しめて、むしろ新しい可能性があるのじゃないかと思いました。
アメリカ軍の契約企業に3人の侵入者があり、従業員を殺して研究内容を盗んだ。 ヘプタコン・ラボ社は透明技術を用いて次世代の軍用スーツを開発しており、唯一技術者のシエナ・マルシオンが生き残った。 犯人の1人は逃亡し、後の2人は逮捕されたため、ボートハウスで尋問することにする。 ケンジーとディークスがラボを訪れ、シエナに声をかけると、シエナは聴覚障害者であることがわかる。 ディークスはシエナがたった一人で3人に立ち向かったことに疑問を持つが、シエナは国に尽くすため鍛えていたという。 シエナの家は海軍一家で、シエナ自身も軍に入りたいと願ったが、障害のために入隊は叶わなかった。 それでこの企業で働いて国に尽くしているというが、規則が変われば良いのにという。 今回の犯人には協力者がいると見られ、同僚のオーエンは昨日は病欠していた。 また殺されたボスのブランドンは離婚で金が必要だったという。 ケンジーはシエナに捜査協力を求めたいという。 捕らえられた2名は名前も他人のIDを盗んだもので、身元不明、黙秘を続けている。 ケンジーからシエナを加えることを要求され、ネルはすぐに却下するが、キルブライド大将はシエナをケンジーと組むことを認める。 ケンジーとファティマはシエナを連れ、オーエンの自宅を訪れる。 オーエンは確かに体調は悪いようで、食あたりのようだと答える。 オーエンとブランドンは一緒にこの会社を立ち上げ、親しかったという。 2人はテクノロジーカンファレンスに参加したが、ブランドンはいくつかの相手と商談をしたようだが、オーエンはその相手のことはわからないという。 逃亡した3人目のスティーブ・トリックスの行き先が判明し、サムとカレンが隠れ家と見られる元クラブへ向かう。 止めてあった調べようとしたところ、いきなり建物からトリックスがマシンガンを撃って攻撃してきた。 サムは腕に銃撃を受け、急に現れた黒いバンがトリックスを連れ去ってしまう。 キルブライドによると、海軍長官は今回の事件の進展にご不満だという。 盗まれた技術はレーダーや監視装置にも見えず、戦車や戦闘機、潜水艦に応用されれば正に現代の戦争に革命を起こすことになる。 シエナはオーエンの家でトコンシロップの臭いがしたことを思い出す。 つまり、オーエンは仮病だったのか。 シエナは信頼していたオーエンが事件の共犯者かもしれないと考え、ショックを受ける。 キルブライドはネルがヘティの定めたルールに従ってシエナを捜査に加えようとしなかったのではないかと指摘する。 決断を求められるたびに「ヘティだったらどうするのか」を考えていたら、手遅れになるだろう。 トリックスが隠れていたクラブはサウジアラビアに本拠地を置く、不動産屋が所有していた。 この会社は世界中でクラブや店を所有しており、ビバリーヒルズのビルの半数はこの会社のものだという。 CEOのエーサン・ラシュマンとトリックスとの接点は今の所確認されていないが、エーサンはモデルやハリウッド女優などを集めたスーパーモデル島を所有している。 オーエンの動きを監視していたファティマは、オーエンが出かけてカフェで男性と会っているのを確認する。 相手はエーサンとわかり、オーエンの口座に300万ドルの入金があったことも確認できた。 オーエンはエーサンに何かを手渡していたが、おそらくそれが盗んだファイルのパスワードだと見られる。 やはりオーエンは犯行に加わっていたのか。 ファティマは何とかエーサンを足止めしようとするが、エーサンは車で去っていった。 ブランドンがカンファレンスで面会していた企業はエーサンが投資していた会社だった。 サウジアラビアの皇太子はエーサンを未来都市構想の技術者に任命しているという。 サムとカレンは、空港に向かうエーサンを追跡しケンジーらも加わって、滑走路で彼らの車を追い詰めた。 プライベートジェットで高跳びする直前に、何とかエーサンを捕らえ盗まれたものを取り返すことができた。 サムは娘キャムランの卒業式に出席するため、ヘティに預けていたシールズの記章や勲章を手渡すという。 今はなき妻のミシェルは仕事柄人生の大事なステージに立ち会えないと考え、すでに贈り物を用意していた。 ネルはサムとカレンが式典に間に合うように、プライベートジェットを用意する。 キルブライドはネルに今回のシエナの活躍について触れ、軍に人生を捧げた自分も全て正しかったとは言えないという。 ケンジーはシエナを知り、子作りにどんなに計画を立てても思い通りに行くわけではないと悟ったという。 シエナ役の女優さん、良かった~ 冒頭の鮮やかな戦闘シーンになぜか叫び声がないのは、そういうことだったのですね。 おじいさんは第2次世界対戦に参戦していましたと、目を輝かせて、もう彼女の魅力で、このエピソードの出来が決まったみたいなものだと思いました。 一方、キルブライド大将はネチネチとネルにプレッシャーをかけて、まあそれは期待の現れではあるのだけれど、最後はシエナのような優れた人材が軍に入れないことに、天地がひっくり返ったみたいな啓示を受けて、ネルに疲れた年寄りのグダグダを聞いてもらう。 キルブライド大将の出番としても、良かったと思います。 ネルも「ジン開けましょうか?」と絶妙の合いの手で、ヘティのような存在感を出していました。 たった一人、シエナが入っただけでこの化学変化ですから、ほんと、すばらしい。 ケンジーとディークスの最後の会話も、自然で納得がいきます。 ついでに、時期としては卒業式シーズンなのでサムが娘の卒業式に出るということになるのですが、親としてこれから旅立つ娘に何を贈るのか、というところでミシェルの話が出てきて、これまた泣かせました。 親心だなあ。 なんだかんだ言っても、ネルはヘティ流を上手く自分のものにしていますよね。 プライベートジェットくらい、ちゃちゃっと手配できるのですから。 事件はオーエン一人の裏切りだったのでしょうか、ブランドンはたまたまエーサンに接触しただけかな。 サウジアラビアの皇太子がアメリカの国家機密を奪うよう命じたのか?、なんてドラマでも外交的に大丈夫かなと思いますが、技術開発は戦争とともに進むのですね。 実際の戦争にどういう革命が起きるのか、気になるところです。 Unfolding by LUCA FOGALE お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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>冒頭の鮮やかな戦闘シーンになぜか叫び声がない……
>シエナ役の女優さん、良かった~ Raquel McPeek Rodriguezさん。 中米グアテマラで生まれ~養子となり~養父母と共にアメリカに移住し、各州を転居した後にカリフォルニアに定住。……アラバマ時代、移民労働者と一緒に生活し、父親が住民のために人形劇を行なっていた……ことが、彼女の出発点になったようです。 インタビューでは……何とか聴覚障碍者役のオーディションに受かっても、制作者側は過度にステレオタイプな役どころを求めている……という不満を訴えていました。 今回の役は、米軍に「聴覚障碍者への門戸開放」を求めるテーマも含んでいたので、彼女にとっては納得のいく出演だったのではないでしょうか? 今、「シカゴ・メッド」シーズン3を放映しているAXNがシーズン4も放映してくれれば……Raquel McPeek Rodriguezさんが2回ほど登場しますので、AXNさん宜しくお願いします。 >……ミシェルの話が出てきて、これまた泣かせました。 サム:ミシェルも特別な贈り物を遺していた。……キャムの節目の瞬間に立ち会えないことも想定して、キャムに忘れられないよう準備してたんだろう。 カレン:CIA捜査官は、任務から無事に帰還できる保証がないから。 サム:ミシェルは、この先すべての特別な瞬間に、もう立ち会えない。……大学の卒業にも、結婚にも…… カレン:キャムにはお前とエイデンがいる。……もちろん、俺も。 サム:それから叔父も叔母も……だけど、母親の代わりは…… カレン:代わりは誰もできない。……俺たちが、キャムが絶対にミシェルを忘れないように、ミシェルがどれほどキャムを大切にしてきたか、ミシェルの愛を伝えよう。 ……という出来事を背景として…… いつもなら激しい銃撃シーン後も、主要メンバーは無傷なのに、今回は…… >サムは腕に銃撃を受け、 ということが……2年10ヶ月3週間1日ぶりに起こるわけですね。 キルブライドsaid「WWHD.」 「If you continue to ask, "What Would Hetty Do? 」 「決断を迫られるたびに 「ヘティならどうするか」と問い続けるなら……a day late and a dollar short=後手後手の対応になってしまうぞ。」 >なんだかんだ言っても、ネルはヘティ流を上手く自分のものにしていますよね。 >プライベートジェットくらい、ちゃちゃっと手配できるのですから。 サム「Now, that's a Hetty move.」 ネル「それは最高の誉め言葉だけど…… But it's actually ……a Nell move.」=正確には(ヘティ流じゃなくて)ネル流。 ネル「Uncle Callen should be there, too.」 >サウジアラビアの皇太子がアメリカの国家機密を奪うよう命じたのか? サウジアラビアの皇太子=ムハンマド・ビン・サルマンを実名で登場させている背景は……以下の事件との関係でしょうね。 BBSニュース「米政府は2021年2月26日、2018年にトルコでサウジアラビア人記者が殺害された事件は、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が「拘束または殺害を承認した」と結論づけた調査報告書を公表した。サウジアラビア政府は米政府の報告を「否定的で事実と異なり、容認できない」と反発している。」 (January 27, 2022 11:57:53 PM)
>Raquel McPeek Rodriguezさん。
調べていただき、ありがとうございます。 小柄でエネルギーに満ちた、いかにもガッツがありそうな役者さんなので、今後も活躍されるのではないでしょうか。 シリーズには傷痍軍人も度々登場して、戦場で負傷すると除隊を余儀なくされて、その後の生活も厳しいのが描かれていますが、軍隊の鉄則みたいなものが少しずつ合理的に変化していくのを見てみたいです。 サムは腕を吊りなさいと言われながら、追跡シーンでは激しく運転してましたし、超人的な働きでした。 さすがシールズというのかな。 というか、撃たれた意味があまり感じられません。(笑) サウジアラビアは王子がたくさんいますから、どこの誰かが悪いことをしているようだ、ならまだしも、皇太子と名指ししてしまうと、普通なら抗議が来そうですが。 (January 28, 2022 08:45:26 AM)
デンジーの妊活話は一旦終了でしょうか。
ついディークスが先走りがちだったのでよかったです。 ネルはヘティが隠した場所もすんなり当てられ十分代わりをこなせてますよね。 でも当の本人が楽しくなさそう。 (January 28, 2022 12:22:43 PM)
ケンジー&ディークスは自然に任せるということかな。
バーを持ち、家を買い、子供、となると、次のテーマは何でしょうね。 ネルのいっぱいいっぱいな状況に、大将が必要以上にはっぱをかけているのが鬱陶しかったですね。 管理部長としてヘティのことは12年間充分に学んできているので、何をやるべきかはわかっているでしょうが、過酷な判断を求められると、筋違いな感じがしますね。 そこまで責任があるのが不思議です。 (January 28, 2022 02:52:20 PM)
最近アマプラで英国ミステリーばかり見ていてなかなか追い付けていないのですが…
ネルの出演時間が以前と同じくらいになって嬉しい反面、責任の大きさに疲弊している感じなのが気になります。 あの若さで(30代前半くらいの設定でしょうか?)ヘティの代わりにチームをまとめ判断を下し大きな組織をいくつも動かしって有り得るのかな…と言うのもありますし。 LAは型破りな設定だから(ニューオリンズもか(笑))なんでもありなのでしょうか。 コロナが落ち着いてくれたらまたヘテイの出演も叶うのかなぁ。 ケンジー&ディークスの在り方は理想だなぁといつも思います。 何でも話し合ってるし相談しているし(先走ることはあっても) 不妊治療はとても繊細な話なのでどう持ってくのかなぁと思っていましたが、ケンジー&ディークスらしく、かつポジティブ過ぎずネガティブ過ぎずな感じが良かったなと思いました。 (February 1, 2022 04:49:14 PM)
英国のドラマは濃くて、人間臭くて見ごたえがありますよね。
ネルとエリックについては、本当は先シーズンで降板するつもりだったのではないか、と感じます。 コロナでリンダ・ハントが出演かなわないなど、諸般の事情でもう1シーズン引っ張ったみたいな感じ。 家族を優先してLAを去ったままの方がきれいな去り方だったのに、今シーズンは無理しているネルが辛そうですね。 ケンジーとディークスは何があっても、どんな展開でも彼ららしいストーリーを綴ってくれるので本当に楽しみです。 来シーズンはどうなるのでしょうか。 (February 1, 2022 10:25:04 PM) |