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『ギブスの船出』
さよならギブス、いつかまた会う日まで。 本国でもテレビドラマの歴史にいくつも残し、貢献したキャラクターとついにお別れです。 ギブスにレミアを連れ去られたFBIはギブスの逮捕に動く。 そのころ、ギブスとマクギーはアラスカのナトックベイにいた。 ソノヴァ工業は今日、ここで銅山開発の起工式を行うことになっている。 開発の認可は今日下りたのだという。 CEOのソニア・エバーハートが銅山開発に反対する人々を殺すためにレミアを雇ったのかどうか、まだ解明されていない。 ギブスらは最初の被害者、リビー・アロナクの父親に会う。 リビーはソノヴァの銅山開発が自然にもたらす影響を懸念しており、会社が発表した報告が嘘であることを暴く記事を発表しようとしていた。 父親が最後に話した時はリビーは嫌がらせを受けるなどして、怯えていたという。 記事が表に出れば、開発の認可は下りなかっただろう。 しかし記事を発表する前にリビーは殺されてしまい、記事は奪われた。 しかしどこかにコピーがあるはずだ。 ギブスは自分と同じように娘を失った父親と心を通わせる。 パーカー捜査官は上司からFBIのメンツを潰されたとして、司法妨害などでギブスの逮捕を命じられていた。 ヴァンスにも出頭を命じて欲しいと頼むが、ヴァンスはマクギーを連れてアラスカに行ったと言い、停職中なので何も指図できないと答える。 ギブスとマクギーは起工式を終えたソニアに銅山開発に反対した4人の死亡を追及する。 ソニアはリビーは会社の出した報告書が正しいと答える。 ダッキーがギブスからプロファイリングを頼まれ、NCISに現れる。 ダッキーはパーマーに、ギブスの自宅を訪ね、これからアラスカに出かけようとするギブスと話をしたという。 ギブスはこの半年間で部下の辞職や自身の停職など、重荷となる出来事が続いた。 心配をしているというダッキーに、ギブスはもとの仕事に復帰する気がないことを告げ、2人は別れをかわす。 ダッキーは、リビーの所持品の腕時計の裏側にQRコードがあるのを見つける。 そのリンク先に、リビーは記事を保存していた。 ソノヴァが銅山を開発し川に廃棄物を流すと、鮭はもう川を遡らなくなる。 今の美しい自然に壊滅的な結果をもたらすことになる。 しかしそれは、ソノヴァ工業が独自に調査した結果と同じだった。 ソノヴァは調査結果を破棄して、自社に都合の良い報告書を公表している。 リビーは匿名の情報提供者からその情報を得ていたが、それがレミアに殺された生物学者のブライアン・スタフォードだった。 スタフォードの資料は、妻が持っているかもしれない。 マーシーが遺族と交流を続けているため、スタフォードの妻に亡き夫のPCを提供してもらう。 マーシーはギブスの様子を案じていた。 トーレスはギブスは大丈夫だと答える。 ケイシーはスタフォードの資料の中に、最初の報告書をソニアが目にしている証拠をつかむ。 ギブスとマクギーがソニアの逮捕に向かおうとした時、パーカーが現れギブスを逮捕するという。 ギブスはナトックベイの自然を守るためソニアを逮捕すると主張し、パーカーはソニアを逮捕するまではギブスを逮捕しないと約束する。 ソニアと殺し屋をつなぐ人物がいると考え、ギブスとマクギーはこれから国を出るソニアに真の報告書のことで揺さぶりをかける。 しかし、逮捕はできないと告げ、ソニアは外に待たせてあった車に乗り込む。 ソニアは電話をかけようとするが、車の中にパーカーが運転手として潜入しており、ソニアを逮捕する。 ソニアが電話をかけた相手は妻を殺されたハノーバーで、マーシーがオフィスに呼び出す。 ハノーバーはナトックベイに土地を持っており、ソノヴァがその土地を買う条件として、反対派を殺す約束を引き受けたのだった。 ハノーバーがレミアを雇ったが、悪巧みを知った妻を殺したという。 トーレスとナイトがハノーバーを逮捕し、ギブスはマクギーに自分を逮捕しろという。 そうしなければ、マクギーも逃亡犯を助けたことになる。 ギブスは過去にたくさんの事件を解決してきたが、ナトックベイの自然を守ったことが最も意味があったかもしれないという。 2人がパーカーの元に到着すると、パーカーはギブスの手錠を外す。 パーカーはギブスが何をしたのか、元同僚であるフォーネルに聞き逮捕するなと説得されたという。 自分が証言しなければ逮捕もなくなるが、そうなるとパーカーはFBIをクビになるだろう。 ギブスはリビーの父親に事件が解決したことを告げ、リビーの腕時計を手渡す。 父親はやっとこれで娘を弔うことができると言い、代わりにギブスにライフルを贈る。 父親は娘を誇らしく思い、自然の中に今も存在しているように思うという。 ギブスはマクギーと釣りをしながら、かつて父親と同じように釣りをしたことを話す。 やがて、迎えの飛行機が到着するが、ギブスはもうDCには戻らないという。 ここで何をするのか、いつまでいるのか決めた訳では無いが、この地で初めて感じる安らぎを今は手放したくないという。 ギブスはマクギーに18年間の礼を言ってハグをする。 いや~終わってしまいましたね、といっても、ギブスの出演がという意味ですが、地味ながら彼らしい幕切れだったと思いました。 お別れエピソードなので、ヴァンス、ダッキーとマクギー、それとなぜかトーレスとの別れのシーンがありましたが、役者さんたちも実際の仕事仲間としての餞、ねぎらいの言葉だったのだろうと思います。 余談ですが、合成した映像がなかったのは良かったです。 思い入れは見る人それぞれだと思いますが、やはり第1話から共演しているダッキーとの別れは味わい深く、多くを語りませんでしたが、ダッキーの表情が感無量でした。 個人的には壁に硫黄島のあの有名な写真があって、シーズン2で扱った硫黄島の生き残りの人の事件がマーク・ハーモンとしても思い出深かったのかなと思いました。 もちろん、マクギーとの別れは、マークを尊敬するショーン・マレイなので格別なものがあったでしょう。 それでも、送り出す方と違ってギブスはサバサバとしていて、解放された感じがしましたね。 このエピソードは永久保存版にして、後から何度も見て楽しもうと思っています。 ギブスの地下室に入ったパーカーが壁に大穴が開いているのを見て、納得するシーンはファンへの最後のサービスでしょうね。 マーシーさんも最後に毅然と犯人と向き合い、記者として根性を示しました。 犯人は、というかソノヴァとの間を取り持った人物は、わざわざ顔を出して印象を残していたのでなるほど、という感じ。 おそらく彼がトーレスに電話をかけたのでしょうね。 一人目の被害者のお父さん、連絡が取れなくなって娘の家を訪ねなかったのかというのはちょっと気になりましたが(それとリビーの腕時計をいつ誰が届けたのか)、美しい自然の中に生きる先住民の人だったことや娘を誇りに思うなど、ギブスと通じるところなどがこのエピソードをまとめる核になったなと思いました。 また、パーカーは最後までかっこよくて、これなら大丈夫だと思いました。 やれやれ、ほんとにこれで新しいNCISが始まるような感じです。 ところで、スパドラさんでは7月からNCIS:Hawai'iを放送するとのこと、何かと本家やLAなどと関わりがあるのだろうと思うと楽しみです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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