|
出番が少なかったラウンドトゥリーが活躍する回でしたね。
最近、幅広く社会問題も取り上げようという風になったのかなという印象ですが、若くて影のないラウンドトゥリーだからこそ、訴えたいことも明確になったのかなと思いました。 海軍の報道担当カメラマン、アンドレア・ビショップ二等兵曹が自宅で殺害された。 ビショップは海軍武器補給所で建設中の大規模揚陸施設などの写真を撮影しており、優秀な写真家だった。 ケンジーとディークスが自宅の捜索を行うが、パソコンやカメラ、撮影機器などがなくなっており、データを盗みに入った犯人がビショップと鉢合わせして殺したのかと考える。 グエンという人物から、仲直りを求める花かごが届けられていた。 ビショップの上司ノースカット中佐とウォルシュ大尉は、ビショップに関して仕事上のトラブルなどはなかったという。 ビショップは一人で取材から撮影までこなし、建設工事を自由に撮影する許可を得ていた。 撮影された対象は機密情報を含み、公開することはできない。 もし、建設中の揚陸施設などの情報が中国などに漏れ出ると問題となる。 今のところ、ビショップのSNSなどで不審な人物は浮かんでいないが、ケンジーらはグエンという女性から話を聞く。 妹を大学に送っていく途中のラウンドトゥリーの車がパトカーに呼び止められ、警官はラウンドトゥリーに銃を向けた。 近くで強盗事件があり、容疑者と特徴が一致するというが、ラウンドトゥリーはバッジを所持しておらず、持っていた免許証も潜入用の偽名のものだったため、状況は悪くなる。 妹のジョーディンが抗議の声を上げると手錠をかけられてしまい、それを止めようとしたラウンドトゥリーの顔に警官はペッパースプレイをかける。 ジョーディンはがんばって大学に入ろうとする人生の計画が台無しになったと憂う。 身元の確認が済んで、2人は何事もなかったかのように釈放されるが、逮捕される時に目撃者が動画を撮影しネットに上げ、騒ぎになる。 グエンはビショップとは意見の不一致があったという。 ビショップには天性の才能があり、アートに集中してほしかったが、生活のために海軍の仕事をしていた。 海軍の仕事は展示することができず、グエンの画廊で初の個展を開くところだったので対立したという。 殺害時刻の直前にグエンに送られてきた写真があり、被写体の少女たちに何か目撃していないかどうか話を聞くことにする。 ビショップのデータはクラウドに上げているものも消去されており、犯人は徹底してデータをないものにしたかったようだ。 ビショップが撮影したローラースケートでダンスをしている少女たちを特定して話を聞くと、ビショップが落としたUSBメモリーを拾っていた。 遅れて出勤したラウンドトゥリーだったが、サムらの心配をよそに、自分で対応するという。 サムは繰り返される差別に怒りをサンドバッグにぶつける。 ファティマがUSBの中身を確認したところ、「ノースカット」というファイル名のものがあり、建設現場をタイムラプスで撮影していた。 月に一度、監視カメラの定期点検の日に合わせて深夜撮影されており、建設現場というよりも、物資の盗難を監視していたように見える。 武器補給所で先週、装備や機器などが紛失していることが確認され、NCIS駐在捜査官が捜査を始めたことがわかった。 カメラの点検日など知っている内部の者の犯行と見られる。 しかし、ノースカット中佐はNCISにはその話をしておらず、何か隠していたのか。 タイムラプス映像に写っていた車のナンバーから、ジェイク・ハンソンという男の名が上がる。 ラウンドトゥリーの件でLAPDのホワイティング刑事がやってくる。 ラウンドトゥリーが受けた暴行について謝罪はあったものの、身内をかばう言動やネットで拡散している動画へどう対応するかなどの思惑が見られたため、ラウンドトゥリーは当該警官との話し合いなどは無益だという。 デモ行進も動画もハッシュタグもいらない、必要なのは変革で、脅威とみなされることなく、自分の車で妹を大学に送り届けたいのだ。 ノースカットは、物資の盗難事件の捜査については認めるが、ビショップからその件で報告はなかったと答える。 チームはその発言の裏に何か隠されていると考える。 ケンジーとディークスがハンソンを逮捕して取り調べると、マスクを被った男から物資の運搬の仕事を請け負ったという。 ハンソンは盗品をインディオの倉庫に運んだが、雇い主と同じチョアチャートというプラットフォームを使っており、ファティマは相手のIPアドレスが特定できるという。 サムとカレンがインディオの倉庫を捜索すると、補給所から盗まれた品々が見つかった。 さらに、ゴースト・ドッグといわれる4足歩行のロボットも盗まれていたことがわかる。 これが敵の手に渡れば市民にとって脅威となり、ノースカットも公言できなかったのだろう。 さらに、もう一台のゴースト・ドッグがあったはずで、もう売れてしまったのか。 ファティマはハンソンを雇ったのがウォルシュ大尉だと突き止めた。 ウォルシュは盗みの証拠をビショップに握られ、それを奪って口封じに殺したのか。 ウォルシュの居場所を探したところ、ハリウッドの酒屋で何度もカードを使っていることがわかり、その近くに国際運送会社があるという。 そこに一番近くにいるのはラウンドトゥリーで、自分が行くと飛び出していく。 ラウンドトゥリーは駐車場でウォルシュを発見、ウォルシュは逃亡して近くにいた女性を人質に取った。 ケンジーとディークスも現場に向かうが、ラウンドトゥリーはウォルシュに銃を置くよう説得を続ける。 NCISに追い詰められたウォルシュは逮捕され、罪を認める。 サムはラウンドトゥリーの車が止められた段階で、LAPDは強盗犯の外見を特定していなかったという事実をラウンドトゥリーに伝える。 ラウンドトゥリーは妹をこの憎しみや争いの世界から守ろうとしてきたという。 自分はいつも物事をまとめ解決する立場だった。 サムはみんなで一緒に問題に立ち向かう、まずは内部捜査から始めようというと、ラウンドトゥリーは警官たちがバイアス研修を受けたり、一定期間デスクワークすることではだめだという。 連邦捜査官であるラウンドトゥリーでさえ黒人であるということで、あのような扱いを受けた。 外見が犯人と似ている一般的な男だったらどうなったか。 不平等は正されなくてはならない、体制を変えなければならない、 それを始めるのは現場ではなく、トップからだ。 ルールを書き換え、語り口を変える。 変化を待つのではなく、変化を起こすのだ。 繰り返される警官によるアフリカ系市民に対する偏見、差別、暴力など、象徴的な場面なのですが、頻繁にいろんなドラマで見かけるので、それが日常茶飯事なのかなと思ってしまいます。 心ある理想的な警官は存在しないのか、そんな気持ちになりますね。 ともあれ、ラウンドトゥリーの身に悲劇がふりかかり、最愛の妹を巻き込むことになってしまった。 これはもう黙ってはいられない。 ただ、そこからは既存の抗議運動ではだめだ、警察がやっているなんとか研修で人は変わらない、指揮台から変えるのだといっても、どういう手段を取るのでしょう。 政治家にでもなるのかな。 気になったのはラウンドトゥリーは偽名のIDを持ち歩いていることで、潜入捜査官だからだとしても、本名で生活することはないのかなあ。 日常生活で本人確認が必要な場面はたくさんあると思いますが、どうやっているのだろう。 また、サムでも警官に止められることは多々あると思いますが、その場合もIDをチェックされるでしょうね。 SEALsだと言えば見逃されても、潜入中なら嘘を通すしかない。 逮捕されたら、記録が残ってしまいますね。 サムは今あるルールの中で、問題を起こした警官を再教育させようという。 その辺りに世代間ギャップを感じました。 感情的になるサムとは別に、最後まで落ち着いてウォルシュに接するラウンドトゥリーが印象的でした。 後は、気持ちの悪い動き方をするゴースト・ドッグかな。 それが盗まれても犯人がわからないというのは、さすがにだめだろう。 ウォルシュは軍法会議になるのかも知れませんが、相当重い罪になりでそうですね。 被害者は有能だったかもしれませんが、撮らないでと言っている人を勝手に撮るのは今の時代だめじゃないのかな。 戦争の記録でもないし。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[NCIS:LA ~極秘潜入捜査班 S11-] カテゴリの最新記事
|