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カテゴリ:映画・俳優
ブレージングサドル
【ストーリー】 しがない黒人鉄道労働者のバートが、いきなり町の保安官に。 その裏には悪徳知事の、鉄道の通る町の土地を暴落させて買い占め 「町を売って私服を肥やそう」という計画が隠されていた。 西部一の無法者、タガード一派を雇って町民追い出しを始めた知事。 なんとその計画の前に、お飾り保安官バートが 強力な助っ人“二挺拳銃のジム”を従えて立ちはだかった・・・。 黒人は奴隷同然に働き、白人と対等な立場や、彼らの上に立つことなどあり得ない時代が舞台。 バートも他のたくさんの黒人労働者達に混じり 白人の監視下での、鉄道の敷設工事に従事する労働者だったが 悪徳知事らの陰謀により、町の保安官に抜擢されてしまう。 画面に登場した時から、バートの機転の利く頭の回転の良さはスカッとしてしまう。 してやったり~!とニヤッとさせられるものの でも、後でしっかりと仕返しされちゃうところは、やっぱりコメディだなって思うけど。 やはりメル・ブルックスものらしく、ベタで下らない小ネタギャグがどうにもたまらない 町民を追い出す為の無法者大募集に応じて集まった列に 明らかにその時代と全然合っていないキャラが堂々と並んでたりとか 背中に「GOV」というデカ文字が貼られたジャケットを着てる知事。 よく見ると、ず~っと寄り目でバカ丸出しを表現するメル・ブルックス本人だったりする。 (その他にも、チョイ役に扮したり) 今回は、どの映画でも弱っちそうなジーン・ワイルダーが お飾り黒人保安官のバートの相棒の、二挺拳銃の早撃ち名人ジムという おおよそ似つかわしくない役回りで、悪者達をバッタバッタと倒し蹴散らせて行く。 けどやっぱりコメディだから、バートとジムが成り行き上、KKKの扮装でドタバタしたり くだらなさの極みを見せてくれる。 機転を利かせたバートの大提案で、町民達と黒人労働者団が一致団結し ある大作業を、たったの一晩で成し遂げるものの・・・ あんなのに騙されるヤツなんているわけないだろ!^^;こういうベタさがイイ! 後半に差し掛かるまでは、目立って凄く面白い部分は少ないかもしれないけど クライマックスは、秀逸なメル・ブルックスワールド。 砂埃まみれの西部開拓時代から、いきなり現代の現実のハリウッドにタイムスリップ。 カメラがス~ッ・・・と上空に引いて行き、上空からクライマックスシーンを映したところから 映画の中で起きている出来事と、現在の現実のハリウッドが混じってメッチャクチャ。 (要は、全て撮影所のセットの中での出来事だったわけよ♪ってことさ) バートやジム、西部開拓時代の町民達と黒人労働者達 馬に乗った無法者達が互いに揉み合い、取っ組み合いしながら ワーナー・ブラザーズ撮影所内を所狭しと暴れ回る。 映画撮影中のスタジオ(オカマ監督による、オカマレビュー映画)になだれ込み オカマ監督とオカマダンサー達も巻き込んで揉み合いながら、嵐のように暴れまくって去って行く。 撮影所内の食堂にもなだれ込み、撮影所見学のツアー観光客らや 食堂で食事休憩中だったヒトラーやターザンらも取っ組み合いに巻き込まれ 食堂だから、ここぞとばかりにフードファイトに突入。 そのまま、西部開拓御一行+撮影所で巻き込まれた御一行は 撮影所から飛び出し、ある者達はひたすらどっかに走り去り ある者はほうほうの体で、撮影所の前を流していたタクシーに飛び乗り 運転手に、行き先を「映画の外へ」と告げて走り去る。 まだまだ細かい小ネタ部分はいっぱいあるんだけど バートと二挺拳銃のジムは、劇中の衣装のままチャイニーズシアターへ向かい 入場して席に付いて、2人でこの作品を楽しむ・・・というオチ。 最後の最後は、この作品の7年後の 「メル・ブルックス 珍説世界史PART1」みたいな終わり方で終了。 メル・ブルックスファミリーお抱え俳優が何人も出演で お約束のヒトラーもやっぱり登場(ブルックス作品には、ヒトラーの存在は不可欠)。 途中までは、やや緩慢で中弛み部分もあったけど、クライマックスで完全に飲み込まれた~。 こういうのがあるから、メル・ブルックス映画好きはやめられない 言われ無き差別・迫害・抑圧を行う者達に対し 徹底的に笑い飛ばして蔑んでやろう、という信念を持つブルックス監督。 (彼は確かユダヤ系だから、彼の大体の作品でヒトラーをネタに弄るシーンがある) メルのオッさん(←最上級の親しみと尊敬を込めて)、大好きです! もう80越えちゃってるけど、長生きしてこれからももっともっと笑わせてね! この「ブレージング~」の主題歌と、「プロデューサーズ」の主題歌“ヒトラーの春”って 耳から離れない歌なんだよなぁ。口ずさみやすいと言うかね。 メル・ブルックス/珍説世界史 PART1 プロデューサーズ(1968) プロデューサーズ(2005) 根を詰めてターボジャムに励んだから、膝が痛くてたまらんです 平らなところを歩くのは平気だけど、階段の上り下りがかなり痛い。 今日は休みを入れたほうが良いか・・・と思いつつ、夜になったらやってるかもしれないけど。 膝を痛めずにやるのって難しい、くぅ~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 15, 2007 03:35:14 PM
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