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テーマ:「継母」奮闘記(289)
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せーなの熱は下がった、何となく食欲も出ているが、
急に後追いをするようになってしまったので、 本当に何もできなくなってしまった(汗) 嬉しい反面、ちょっと大変・・・。 せーなの新しい成長だと思えば微笑ましいのだけど、 私には、やらなきゃいけない事が山ほどある。 そばにいないとグズる、せーなを放っておいて何かをするっていうのは、少し心苦しい。 でも、『待つ』という事も教えなくてはいけない。 けど、待てないんだよね現実は・・・。 んーー本当に子育てって難しい。 ところで、かげ・・・。 ちょっとヤバイなーって思った。 頑張らないんだよ。 ただ、何を頑張らないといけないのかっていうのが分かってないのかな~なんて思うんだけど、どうやらそうじゃないらしい。 自分のやるべき事も頑張れない姿に、ちいの方が先にキレる。 かげは、いつも誰かがやってくれてるって思ってるからね。 自分は関係ないって思う事の表われなんだけど。 お手伝いは、いつも、ちいと一緒。 ちいが動けば、かげも動かなければいけない。 けれど、夕飯前、ちいが声をかけても返事もせず、 聞えないフリをしてTVを見ていた。 ちいが「何回、呼べば分かるのよ!」 と言うが、それでも動こうとしない。 挙げ句、私が注意している最中にアクビまでしたから、 もう放っておこうと思った。 こっちは、せーなで忙しいんだ。 夕飯の用意は、できている。 あとはご飯と味噌汁をよそって運ぶだけ。 ちいは、自分の事だけ済ませる。 もう、手伝ってもくれない、かげの分までやってやろうと思う気持ちもなかったんだろうな。 風呂から上がったダンナが、かげに気付く。 ダンナ「何? またメソメソしてるのか?」 ちい「手伝ってって言ってもやってくれないから、 もう放っておくの」 ダンナ「なんで一緒にやらない?」 かげ「だって~」 ダンナ「だって何?」 ちい「やりたくなかったんでしょ! かげ、いつも逃げるもん。 さっきもお母さんの話、アクビして聞いてた」 ダンナ「かげっ!」 かげ、泣く。 泣いたって仕方ないんだよ。 食事の用意は出来ている。 あとは運ぶだけ。 それをいつも自分達で運ばせている。 その当たり前だった事すらも面倒くさがって 誰かにやらせようとしてるんだから、そんなのは自分が悪いって。 私は、いちいち2人にやる事を言わなくなった。 ちいには言うが、その後は、ちいに任せる。 2人の事は、2人で協力して・・・っていうのをモットーにしているから。 ちいには、いつも「お姉ちゃんだから、頑張って弟をリードしてやらなきゃダメだよ。分からない事は、教えてあげる事」って言ってる。 んで、ちいが分からない事は、ダンナや私に聞けばいいってね。 ただ、自分で考える事も大事。 聞いてきた時、何をしたらいいのかを一度は考えさせる。 身に付くまで時間はかかるけど、このやり方をし始めて、 ちいが先の事まで考えられるようになった。 今では、私の変わりに、かげを怒ったりしてる。 だから私は何も言わずに済むんだけど・・・。 ちいでもダメな場合もあるからな。 そんな時は、かげを呼んで話しをするが、 今のかげは、もしかしたら、いっぱいいっぱいなのかもな。 『頑張らなきゃ信用されない』 その言葉を言っても泣きそうになるだけだから。 放っておかれた、かげは、しばらくジーっと立ってて、 私の方を見ていた。 私「ご飯いらないの?」 かげ「食べたい」 私「あとは、ご飯とお味噌汁をよそるだけだよ?」 かげ「うん・・・」 それでも、かげは動こうとしない。 きっと私が「お姉ちゃんに言えば、やってくれるよ」っていうのを待ってるんだと思った。 けれど、私は、それを言わない。 ちいはもう先に食べ始めている。 私もダンナとせーなの用意も終わってる。 あとは、かげ自身ができるようにならないと、 いつまでも、ちいにやってもらわなければならなくなる。 そうなってしまえば、かげの『きっと誰かがやってくれる』っていう人任せさを直せない。 ここはかげにとって少し大きな壁。 これを乗り越えれば少しは大人になるんだと信じたい。 そう思って黙って見てた。 しばらくして、動き出した、かげ。 ちいには、そんな事、できて当たり前だと思われるかもしれないけれど、かげは、かげなりに頑張ってみたんだと思う。 いつもは、意固地になって本当に何もしないんだけどね。 泣くといつまでも自分の頑固を押し通してきた。 自分が正しいと思っていたから、なかなか前に進めなかった。 でも今日は、自分がやらなきゃ、ご飯が食べられない。 そう思ったんだと思う。 ここまでは、良かった。 しかし、かげは、自分で用意したんだから、 自分が夕飯を作った事にしてしまったのだ。 かげはただ運んだだけなのに・・・。 ダンナが言った。 ダンナ「かげ、食事を作ってくれた、お母さんに一言は?」 かげ「何?」 ダンナ「ちいは、美味しかった。ありがとうって言ったよ」 かげ「え? かげが自分で用意したんだよ」 ダンナ「でも、作ってないだろ?」 かげ「あっ・・・そうか。 お母さん、ありがとう」 私「何か久しぶりに聞いたな~。 お姉ちゃんは、ちゃんと言ってくれるけど。 それは、本当にありがとうの気持ち?」 かげ「・・・」 私「はいはい。もういいよ」 あまり深く追求するのは止めた。 今のかげに何を言ってもダメなのは知ってるから。 いつも子供たちに言ってる事。 『相手の気持ちを考え、今、自分は何をしなくちゃならないかを考える』 今の所、ちいは両方できている。 でも、かげは・・・。 前は、相手の気持ちを考える事、少しはできてたんだけど、 だんだん出来なくなってきている。 だから、せーなの遊び相手も止めてしまった。 せーなは、ペットじゃなく、人間だからね。 しかも感情剥き出しでしょ? 自分の思い通りにやれなくなったから余計にだと思う。 かげにどんな風にしたら、伝わるか。 かげは、どんな風にしたら、他人に迷惑をかけないイイコになるか。 なんかそんな事ばかり考えてる。 明日は、何が起こるかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.08.19 00:56:08
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