銀次郎's Trade & Business

2007/11/03(土)10:37

大破局

書評(6)

別に私が破産した訳ではありません(笑) 本のタイトルです 著者は投資銀行モルガンスタンレーの元デリバティブセールスマン 複雑怪奇なデリバティブを開発し客に売るのが仕事 以前紹介した「ライアーズポーカー」の、より現代版という感じ ライアーズポーカーは「幼稚園」ネタで軽く笑えたが、こちらはもっとエグい話満載 ほとんど合法的詐欺そのもののような、胸クソの悪くなるような事例ばかり 一般投資家や保険会社はおろか、州の年金基金さえも食い物にしてしまうなど、もう「口アングリ」もの!道義心や人間性のカケラも感じられない。これがウォール街の実態なのか!? ハーバードやらエールやらアメリカの超エリート達が、「バー」(年収$百万)のためにこぞって合法的詐欺に奔走するなんて、世も末ですねぇ。日本の証券や商品先物会社なんてまだカワイイものに思えて来る。 しかし、90年代初頭から「モルガンの最上得意客」として、莫大な損失隠しをしてきた日本の金融機関。その後10数年も株価が下がり続ける訳だ。こういう膿がどこまで株価に織り込まれているのか?今更ながらちょっと不安になったりする。

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