テーマ:トレイダー(465)
カテゴリ:よもやま話
あのバフェットに代表される「投資家」はともかく、ソロスに代表される「投機家」はとかく評判が悪い。何か波乱がある度に黒幕としてやり玉に上げられる。最近だと「原油高騰は投機筋のせいだ」とか、「株の下落は先物のせいだ」とか・・・
反論として「投機は市場の潤滑油だ」とか「投資と投機に本質的に違いはない」とか「投機家はリスクを取っている」とか・・・いろいろ言い分はあるが、どうにも分が悪いし説得力も低い気がする 「額に汗を垂らして働く者こそが貴い」 「それがニッポン人古来の美徳ってものだ」 「だからラクして利鞘を稼ぐような行為はケシカラン」 というのが大方の(古き良き)ニッポン人に(植え付けられた)価値観かと思う この理屈で言うと、我々ネット投機家は「トンデモネエ不届き者」ということになる(笑) 最近読んだある本で、LTCM(破綻前の全盛期)を例に上げて、「ノーベル賞級の頭脳がパソコンの前で利鞘稼ぎに没頭しているのは不健全。もっと生産的で社会的に意義があることにその能力を使うべきだ」と批判していた。確かに、私の回りの儲けている個人投資(投機)家達は、(ノーベル賞級とは言わないが)それなりに頭が良く、いわゆる「デキる人」が多い気がする。これは人類の才能の浪費なのだろうか?? しか~し、それは近視眼的なものの見方でしかないのだ。アダムスミスのように「神の視点」でモノを見れば、見え方がガラリと変わってくる つまり・・・ 利己的な個人が最大利益を追求する(投資で儲ける)ことで、上がるべき株が上がり、下がるべき株が下がる。その結果、全体として最適な資金配分がなされ、市場が最大限に効率化される。「神の手」とは市場経済(=個人の利益追求活動)そのものだ。そして投機の世界に「ノーベル賞級の頭脳」までが関わっているからこそ、地球(マクロ)規模で経済全体の効率化が図られているのだ! 我々投機家こそが、汗水垂らして働いている優秀な経営者を支援し、無能な経営者を市場から排除することで、市場全体をフロンティア(最前線)に向かって拡大させるという「壮大なシゴト」の一翼を担っているのである(キッパリ) マザーテレサみたいな特異な例外を除き、この世の中に本当の意味で「滅私奉公」する人間なんてほとんどいない。政治だって社会貢献だって、カッコ良く見えたって結局は「見返り」を期待する利己的な動機がほとんどだろう。それが「金」だったり「権力や地位」だったり「自己満足」だったり、目的は人それぞれだが 米を作る農家も、ネット投機家も、等しく「己の利益」のために頑張り、それが回り回って世のためになっている意味では全く平等だと思う。コメを作るのが貴くて投機が「不健全」なんて、個人の価値観の問題で大きなお世話だ かく言う私も、去年はCME/CBOTからせっせと$を調達してきては、大証に¥を供給するという重要な役割を果たしてきた(爆)。今年はもう少し¥を稼いで内需と円相場に貢献したいと思っている お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
はじめまして、tammyと申します。
僕は、日経225オプションでトレードしている一投機家として、銀次郎さんの考えに同感です。 投機家いるから、市場に流動性が生まれ、それによって、経済が動くということから、必要悪?だと思っています。(悪だとは思っていませんが…^^; 確かに日本では、汗水垂らして稼いだお金が投資・投機で稼いだお金よりも尊いもと思われる風習が根強いです。その考えを全否定するつもりはありません。 しかし、それは米を作って生計を立てているのか、自動車修理工場で自動車を修理して生計を立てているのかの違いでしかないと思います。 しばし、お金を持っている人が悪人で、貧乏人が善人であるかのように思われているのは、単に「力(権力でもお金でも)をもった人間の器が小さいがために身を滅ぼした」のを世間は幾度となく目の当たりにしているからなのだと思っています。これは、包丁を料理に使うか、人殺しの道具に使うかと同様だと思うのです。 結局のところ、力というのは、自己を律することのできる人間に与えられるべきもので、そういう意味ならば僕達の責任というのは大きいのかもしれません。 長々と取り留めのない文章を書き込んでしまいましたが、人は、実力の有無に関わらず常に謙虚であるべきなのでしょうね。 (2008年01月09日 23時36分21秒)
tammyさん
コメントありがとうございます まったく「我が意を得たり」という感じです(^^) >力というのは、自己を律することのできる人間に与えられるべきもの >人は、実力の有無に関わらず常に謙虚であるべき おっしゃる通りですね! ホリエモンも、それを妬む側も、どっちも見苦しいものです どんな世界であっても「勝って奢らず、負けて妬まず」を心掛けたいものです (2008年01月10日 13時35分14秒)
ひょんなことでここに来てしまいました。
借金だらけです。投機なんてとんでもない薔薇姫です。でも、どんなことをしても、NPO法人アニマルトラストやユニセフの募金活動していきたいと思います。投機家のみなさんも一緒にしませんか? (2008年07月08日 11時13分32秒)
毎年の申告が大幅黒字という個人投資家の(株)NAVICOの鍵和田芳光社長!という記事がありました。
↓ 鍵和田社長の投資の才能と実績が多くの人々に認識されつつあるかと思います。わたしたちはたいへん光栄なことだと思っています。 鍵和田芳光社長さんの投資の模様は実にすばらしい!株、先物、金(ゴールド)、不動産などへの投機的な予想は彼自身のオリジナルな方法だそうです。 2000年にゴールドへの先物投資に250万円を投資され、損することなく毎年利益が膨らみ、ついに7年くらいたって、1億円以上の収益をあげられました。その実力が商品特報の新聞社に注目され取材を受けたそうです。 ゴールド先物で1億円の収益を上げた記事は、どなたかがすでにご紹介されたようですが、鍵和田社長の当時の新聞記事(2008年4月)を入手したので、紹介されていない記事の一部を皆様にご紹介したいと思います。 記者 「投資で損したことはありますか?」 鍵和田社長 「損のしようがない。損をしても平気な顔をしているから。そうすると4,5年たったら上がっていたりする。えらく気長な投資に見えると思う。それを短期間で見事に儲けてみたいなことをやると、格好いい天才に見えるが、例えば、ウォーレンバフェットをみても、そういう風に投資をしていない。バフェットは株を20年持っていたりするし、売ろうと思ったら、株数が多くて買い手がいなかった。仕方ないからそのまま持っていて、数年たったら倍になった。ということは、彼も読みが当たったわけでもない。そうではなくて彼はただ持っていたらあがった。本当は売りたかった。それを結果を見て周囲は天才だと思っているけれども、実はそうではなくてお金持ちというのは精神的に余裕がある。」 2008年のころ、投資家の間では金(ゴールド)への投資が注目されているときで、鍵和田社長にゴールドの相場について新聞記者は鍵和田社長に質問されました。 記者 「NYの金見通しは?」 鍵和田社長 「短期的には800ドル前後まで下がるのを待っているが、700ドル台に入ったら一気に買おうと思っている。」 記者 「商品先物をして面白い経験をしたそうですが、どういうことでしょうか?」 鍵和田社長 「毎年先物取引の利益を確定申告しているが、先物取引の用紙を税務署のもらいに行くと、必ず『損失』の用紙をくれる。それも1度や2度ではなく、毎年だ。途中で用紙の間違いに気づいて『利益が出たんですけど』と言うと『利益が出たなんてはじめて聞いた』と、税務署の職員の方が驚いて言った。このことによって、世の中の方がいかに利益が出ていないかに驚いた。 私は20年前に長期の経済予想をしたが、ここまで基本的な流れはほとんど当たっている。株価の暴落も当てたし、その後の長期不況も当てた。そのため、当時勤めていた大企業では新入社員にもかかわらず、一人(鍵和田芳光さん)だけ部課長会に出させられたり、労働組合で講演も行った。しかし、経済に詳しいからこそ、相場を完璧に当てることは出きないことを知っている。だから、自分の読みを過信しないし、失敗にならない投資をしている。」 商品投資特報2008年4月より一部抜粋 (2014年07月10日 21時07分41秒) |
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