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ワールドホリスティックアソシェーション公式ブログ

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脳外科医 関原芳夫

『ホリスティック医学と私』

みなさん,こんにちは。関原と申します。

現在,病院の勤務医をしています。専門は一応?脳神経外科です。
このホリスティックの仲間の中でも数少ない医師のひとりです。
歯科の方は多いようなんですが,医師は少ないですね。

私は,10年近く前から漢方に興味があって,
脳外科医としては異色の漢方を処方する医者として
仲間には変人扱いされていますが,東洋医学を勉強すればするほど,
人を人として全人的にみるべきであるという考えが大きくなり,
その中で,内因,外因,不内外因,つまり,体質や環境,
食や心の問題が実は病気の原因であるという確信めいたものを
感じるようになってきました。

一方で今の西洋医学はどうでしょうか?

大抵原因は問わない,知らない,教科書に書いてない,
それでも治療できる。
検査して検査して,治療は年寄りも子どもも,大きい人も小さい人も,
男も女も,どんな仕事の人でも,,,みんな治療が一緒です。

で,具合悪いときは治ったようだけれど,将来どうなるか,知らない,
興味ない,指導できない。患者の生活は相変わらず変わらない。
医者は様子が変わったときだけ,検査で変化があったときだけ
やることがあるが慢性化するとやることがない。

今の医療はどんな未熟な医者が無駄な検査をいっぱいやっても,
結局治らなくても一定の報酬がいただける商売になっています。

私はいわゆる総合病院にいますが,
患者さんは大きい病院で専門を自認する医者もいっぱいいて,
検査の器械がよくて,腕もきっといいって思いこんできますが,
実は,
人である体をバラバラにしてしらみつぶしに調べれる
臓器専門医がいっぱいで,文字どおり痛くない腹を探られる,
特にいくら探しても見えない心,魂を薬でコントロールしようとする。
私どこが悪いか,知りたくてきたのにそれを教えてくれる人
専門の医者がいない,どこがわるいんですか?って医者が聞く始末です。
本来,家庭医がすべきことを家庭医も面倒くさがって
しなくなってきました。

なんとか命だけはって医者におまかせしますって皆さん言いますが,
臓器はみんなよくなった,でも患者は死んだ,,よくあります。

簡単に人に命を任せるべきではありませんよね。

医者は死なせないことに命を懸けます。
助かってその人がどう生きていくか,
その人がどう生きてきた人なのか,
興味がない。

早期発見が大切だ。

確かにそういう事もあるけれど,検診はなにやっているんでしょうか。
単に,病院の儲ける金づるを探しているようにも見えてきます。
なにもない人捕まえて,あんた病気だから病院に来なさいって。
その前に,病気にならないようにどうして
養生を諭してあげる人がいないのか。

検査で異常があれば病気で,異常がなければ病気でないのか。

異常がなくて具合が悪いというのは患者が悪いか,
精神病?病気でないのが健康なのか?

健康のことを一番要らないのは医者です。

医者が増えるにつれて病気は増える一方,医療費もかさむ一方,
この日本はどうなるのでしょうか?

不況で病気になって,不況対策に病院は病人を増やしているのか???

こんなことを考えていくと,きりがないですが,
医者ってできることは限られています。

ガンを治す方法の第一歩は医者にかからないことっていうひともいます。
大体,医者がガンが治ると思って診療していない。
そういう人にみてもらって治ると思いますか?

私自身もいつも自分は患者さんの体にいいことをしているのか,
実は体を壊していないのか,,注意するようにしています。
人の体は治るようにできている,なにもしない方がいいことも多いです。

病気の本当の原因は必ずあるもので,
患者さん自身が実は知っているはずなんです。

そのまるごとの人間を相手に寄ってたかって,
いろんな技を持った人が手助けしてあげる。
これがホリスティックだろうと思っています。

その中心は決して医者であってはいけない。
患者さんでなくてはいけない。

それに,あつまる医者を含めた業師たちも,自分の腕,
儲けにこだわることなく,自分のできることをわきまえ,
できないことは仲間に頼み一丸となって患者さんを幸せに導く。
それが即治療者のやりがい,生きがいにもなると思う。
そんな関係ができればいいなと思っています。

次回は新潟で「シュタイナー通信」を、
仲間といっしょに発行している遠藤真理さんです。


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