カウントダウン

いつものように、送迎バスが来る３０分前に起床の娘。 それまでは何をしても不動で熟睡してますが、 ８時半を過ぎると、それからエンジンがいきなりかかります。 バスは９時５分。 あわてて着替えて、朝食、お箸セットの用意。 遅くても９時には家を飛び出してます。 こんな風に、いつもいつも、送迎バスに遅れないように 必死に走って、走って、毎朝の恒例でしたが、 それも明日が最後。 あさってには娘が卒園。 私の８年間の送迎生活もあさってでおしまい。 送迎バス乗り場に着くと、桜のつぼみが膨らんでました。 最近はまた寒かったけれど、やっぱり春は来てるようです。 桜の道を通ると、こうして８年間、走って、追いかけて過ごした日々が たとえようもない幸せな日々だったんだと思えてくるから不思議。 思えばアニキ１号が入園してから８年間、いろいろありました。 アニキ１号が年中になって、娘を妊娠してつわりでダウン。 出産で実家に帰ろうとしたら、母が体調の異変を感じて断られたこと。 実は、母が末期がんで余命１ヶ月といきなり宣告されたこと 母には告知せず、たくさん、たくさん泣いたっけ。 気持ちが弱い父を引きずって、母の看護をしたり 母が他界してから父の面倒を見たり あのころは、本当にしんどかった。 でも、母が他界して、いつまでもめそめそしたくなくて、 このブログを始めて、それでも物足りなくて、 メルマガ「子育て母さんで終わりたくなくて」を書いて、自らを発奮させ、 在宅の校正の仕事を見つけたり。 今にして思うと、気負いすぎていたかな。 でも、当事は何かをしなくちゃつぶれそうな思いで必死でした。 一方、実家の父は毎週、転倒して救急車で運ばれて、夜、病院に飛んでいったっけ。 アル中で、どうしようもない…と思っていたら、 どうも転倒するのはパーキンソン病のせいだと知り、びっくりしたり。 病院で歩行の練習を見ているうちに気づいた、認知症の症状。 アル中もどんどん進行して、ヘルパーさんの電話がある毎日。 父が肺がんの告知を受けたのは、アニキ２号の卒園前日。 ２号が入学して、娘が入園したら、父ときちんと向き合おうと思っていたら 卒園式の２日後、アニキ２号は交通事故で救急車で運ばれ、 目の前で現場を目撃したアニキ１号はPTSDに。 その春、娘が入園。 娘を公園に連れて行って、一緒にのんびり遊んであげるといったことが まったくできませんでした。 娘が出かける場所は、学校、幼稚園のお迎え、病院。 彼女に対して、大切な時期に遊んであげる時間的なゆとり、 気持ちのゆとりが私にまったくなくて、悪かったな…という思いでいっぱい。 母や父の大量の洗濯物、家事をするか、学校の役員をした直後に見舞いに行き、 幼稚園のお迎えをする そんな毎日の繰り返しでした。 娘が入園し、父の肺がん治療、入退院につきあいましたが、 父の世話で子ども達が振り回されるのは抵抗があり、 なかなか体験できないホストファミリーというのもやってみました。 子どものラグビーチームと交流がある、NZの１１歳の男の子二人が 我が家にやってきて、言葉にならない体験をしました。 言葉にならないというのはたとえ話だけでなく、 言葉が出なくて、非常に苦労したわけです。 電子辞書片手に筆談をしたり、説教も筆談 NZの子が泣いて謝ったり、マミーと言われたのもいい思い出です アニキ１号は昨年の夏、ラグビーの行事でNZに行き、 我が家にやってきた子の家にホームステイしました。 いつの日か、私もNZに行き、NZの息子たちに会うのが、 今の私の一番の夢です。 話はそれましたが、ホストファミリーを終えて１ヵ月後、父の容態が急変して他界。 父の法事などが終わり、責任から開放されたと思えば、 夫がうつで休職。これまたしんどかった。 何しろ、家で自分の居場所がない…と言われて、居間でぼんやりする夫。 すっかり過去の話になりましたが、当事、私は日本語教師の勉強をして 部屋にこもっているか、学校の役員で出かけてました。 私こそ、居場所がなくて、非常に辛かったなあ。 夫は何とか復職しましたが、ずっとずっとカウンセリングが続き、 風邪が治るようにすぱっと治る病気ではないんだなと感じました。 おかげさまで先月、やっとこさ、夫のカウンセリングが完全に終わりました。 いや～、よく耐えた、私。 これを書きながら、完全に自己満足の世界。 いろんな嵐が絶えずやってきて、何度も何度も転覆しかけていたのですが、 家族、幼稚園ママの助けがなければ、やっていけなかったと思います。 見舞いから送迎バスに間に合わないからと、お迎えを快く受けてくれたママ。 精神的にしんどいときには、おいしい料理、お菓子を作ってくれたママ。 いろんな人に感謝、感謝の気持ちでいっぱいです。 さ～て、あさっての卒園式が終わると、入学式まで１ヶ月近く。 娘とゆったりすごしたり、家の模様替えをする予定。 しかし、自分の時間も惜しいので、今から、自分の８年間の慰労会をしに ちょっと近所のお店でご飯を食べに行ってきま～す。 今日は話があちこちにとんでしまい、 だらだらと長い話に最後まで付き合ってくださって ありがとうございました