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2008/06/26(木)22:06

鳩山法相を「死に神」扱いした「死に紙」朝日記者のトラブル前科 週刊新潮

 日々のニュースを「寸鉄人を刺す」の意気込みで切ってみせます(朝日新聞ホームページより)。その意気や良し。だが、今度ばかりはやり過ぎてしまったようで──。  前代未聞の"死に神騒動"。6月18日の朝日の夕刊名物コラムが、宮崎勤らの死刑執行を指示した鳩山邦夫法相(59)を永世死刑執行人と評した上で、  と断じ、それに鳩山法相が抗議したことに端を発したのは、ご存知の通りだ。  その後、「弟は死に神ではない」「死に神の兄と呼ばれたくもない」と、法相の兄であり"宇宙人"との異名も持つ鳩山由紀夫・民主党幹事長が、まさに宇宙人仕様の予測不能の発言で参戦。兄弟の合言葉である"友愛"ぶりを見せ付けるオマケまで飛び出す、大混乱の様相となった。  が、朝日は、あっさりと (21日の同コラム)  と、全面降伏とも言うべき"修正"を行う始末。 「今回のような文章を書くとは、読者の反響や世間の反応が読めない、鍛錬不足の記者が多くなったということ。無神経なんですよ」  朝日0Bの本郷実則氏がこう嘆くように、もはや"死に紙"同然なのである。  当の鳩山法相ご本人は、 「なにやらまた書いておりましたが(21日の同コラム)、私にはあれは謝罪とは思えませんし、正式に謝罪を受け取ってもいません。かと言って、いわゆる言い訳でもないですし・・・・・・なんでしょうね。私も過去、言ってしまったことがあるのかもしれませんが、よく政治家が使う下手な言い訳めいた『そんなつもりじゃなかった』という類のものなんでしょうか」  独特の機知を交え、釈然としない様子を見せつつも、「これ以上、朝子音分社に対して謝罪を求めようとか、何も考えていません。議員会館の事務所には、300本以上の激励のお電話を頂戴し鳴りやまなかったと聞いておりますので、私の気持ちは皆さまに伝わったんじゃないかと思っています」 "筆禍"事件  しかし、もう一方の当事者、「またの名、死に紙」の朝日の中では、未だ余波が収まっていない。その正体は、トラブルの前科というトラウマだとか。  朝日関係者の話。 「02年、『週刊朝日』の編集長が解任の目にあっている。当時、既に連載が決まっていた作家の大江健三郎氏の作品を斬り捨てる書評を掲載。これに大江氏が激怒したことに対する責任で、更迭になったとされています。彼は熱血漢ではある。それ故に、また何かやらなければよいがと懸念していました」  今年から、その編集長がの執筆者になるというお知らせが紙面に載った。  確かに、担当者は"正義感"がかなりお強いようで、筆者が替わって初のコラムを、かつて本誌(1月17日号)で俎上載せたこともある。  弱者の味方・朝日は同じ視線でモノをみるために下々の生活をちょこっと覗いてみました──いかにもの"偽善"アビールではないかと。  結局、諸々考え合わせてみると、氏がやり過ぎたのは、冒頭に記した"今度ばかり"ではないわけだ。"天下の朝日"の姿勢を見習い、素早く"修正"させていただきます。"またぞろ"の誤りでした。  (週刊新潮 '08.7.3)  TBSの世論調査では言いすぎ76%、そうでない24%。  6月25日、犯罪被害者の会(あすの会)も問題視し、朝日新聞に抗議文を送り回答を求めた。  以下、6月26日の朝日新聞の記事です。  犯罪被害者の会 本社あて抗議文 「素粒子」めぐり  死刑執行にからんで鳩山法相を「死に神」と表現した朝日新聞の18日夕刊1面のコラム「素粒子」をめぐり、重大事件の被害者や遺族でつくる「全国犯罪被害者の会(あすの会)」は25日、都内で記者会見し、「被害者遺族も『死に神』ということになり、われわれに対する侮辱でもある」と抗議した。  代表幹事の岡村勳弁護士は会見で、「私たち犯罪被害者・遺族は、死刑囚の死刑執行が一日も早いことを願っている。発言は、鳩山法相に対する批判であるが、そのまま犯罪被害者遺族にもあてられたものだ」と述べ、25日付で朝日新聞社に抗議文と質問事項をおくったことも明らかにした。  朝日新聞社広報部のコメント 全国犯罪被害者の会からいただいた「抗議および質問」を真摯(しんし)に受け止め、速やかにお答えいたします。

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