ドイツを舞台に熱戦が続くサッカーＷ杯。予選リーグＦグループに入った日本代表は、初戦、オーストラリア代表にスコア１対３で惨敗し、決勝トーナメント進出に向けて痛い黒星を喫したんだ。

対戦を残すクロアチア、ブラジルの両国は誰もが認める強豪国だけに予選突破が厳しくなったといえそう。こうした状況を見据え、独ベルリンの大衆紙Ｂ・Ｚが「さよなら、サムライ？」との見出しで日本代表について報じたよ。

見出しの最後に付いている「？（＝クエスチョン・マーク）」が嬉しいよね。だって、日本代表が決勝トーナメント進出に向けて「奇跡」を起こす可能性があるというニュアンスを感じるもの。

一方、日本国内の大衆メディア。まだ２試合残っているにもかかわらず、一部でジーコ日本代表監督、川淵三郎Ｊリーグ・チェアマン、中田英寿選手らへのバッシングを始めたよ。勝ち抜けへの「あきらめ」を丸出しにした格好。

海外メディアが日本代表の勝利について、わずかな期待もほのめかす中、国内メディアがすでに敗退モードに浸り、早くも責任問題のありかを追及する現状。ちょっと寂しい気持ちになるね。

日本代表が奇跡を起こすことを祈るよ。まずは１８日のクロアチア戦で見事、勝利を収めて、国内メディアに漂う敗戦ムードを一蹴。そして、それを追い風に、あ、あ、あわよくばブラジル戦でも。。。

(-m-)ほほっ、とにかく試合する前から、あきらめるわけにはいかんぜよ。

【メモ】
サッカーＷ杯の直近２大会のデータによれば、予選リーグ初戦で敗北したチームのうち、決勝トーナメントに進出できたのは、０２年大会のトルコだけ。初戦に敗れた２３か国中、１か国しかベスト１６以上に進出していない状況なんだ。