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July 20, 2006
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カテゴリ:旅行系
押しも押されぬ観光名所として、全国的にその名を知られる旧グラバー住宅(長崎県長崎市、写真)。いつも大勢の観光客で賑わい、すっごく華やか。ただ、その裏には隠された悲しい過去があるんだ。

旧グラバー住宅は、地域経済の功労者として「勲二等旭日重光章」を授与されたトーマス・ブレーク・グラバー氏の私邸なんだ。国の重要文化財にも指定されており、現在は長崎市が管理しているよ。

個人の家屋を同市が管理するようになったのは、第二次世界大戦中、グラバー氏の長男である倉場富三郎氏が、スパイ容疑で逮捕されたからなんだ。関係筋によると「その際に無理矢理(邸宅を)取り上げた」とのこと。

倉場氏はハーフで、さらにグラバー邸から長崎港が一望できるというだけで、収容所送りになったんだ。当時、同港では、大日本帝国海軍が秘密裏に戦艦「武蔵」を建造しており、その影響もあったのだとか。

父の跡を継ぎ、倉場氏は地域経済の活性化に貢献していたんだ。ところが、その功績を仇で返された格好。逮捕された時に同氏が抱いた戸惑いの気持ちを慮(おもんぱか)ると、いたたまれなくなるね。

終戦後、釈放された同氏は、自ら命を断ったんだ。理由は不明。ただ、戦争が生んだ悲劇であることは明らか。こうした事実は「地元でもあまり知られていない」(同)だけに、長崎市はもっとオープンにすべきだよ。

だって、反戦の意識がどこよりも高い自治体のはずだからね。

(-∧-)合掌。。。

画像:Copyright(C)2006- こん太, All rights reserved.





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Last updated  July 20, 2006 01:37:14 AM
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