庭の書庫

2011/01/28(金)01:23

つくもがみ貸します / 畠中恵

あやかし、もののけ(17)

【送料無料】つくもがみ貸します お江戸の片隅、お紅と清次の姉弟2人が切り盛りする小さな店「出雲屋」。鍋、釜、布団と何でも貸し出す店ですが、よそにはない奇妙な品も混じっているよう。それらは、生まれて百年を経て、つくもがみという妖怪に化した古道具。気位高く、いたずら好きでおせっかい、退屈をもてあました噂超大好きの妖たちが、貸し出された先々で拾ってくる騒動ときたら…!ほろりと切なく、ふんわり暖かい、極上畠中ワールド、ここにあり。 ☆☆☆ 畠中さんのあやかしもの、なんですが、今回のつくも神様方はほかの作品とは違ってます。 主人公の清次とお紅の姉弟たちのもとに舞い込んでくる不思議な相談事を店先で耳にして、その推理や見聞きしてきたヒントやネタを話すんですが、消して人間とは話さないっていう設定が、ちょっとほかの作品とは違うところ。 人間と話すなんて、つくも神としてはあってはいけないっていう暗黙のルールみたいなものがあって、お互いの会話も聞いてるし、話てる内容も平行しているんですけど、あえてお互いに声をかけたり答えたりしないっていう。 そういう設定が新鮮でしたね。 清次は。。。今読み返してみると冒頭では結構なイケメンとして記述されてましたw結構長くかけて読んでたので、忘れてましたw 一応5つの物語で、それぞれが読みきりというか、ひとつの独立した物語になっているんですが、全部の中で、蘇芳というキーワードで繋がっている姉弟の物語もあるので、二通り楽しめる感じですね。 最後の終わり方はきゅんとしてなかなかよかったです♪

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