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2009年01月28日
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テーマ:戦争反対(1187)
カテゴリ:海外の話

ソマリア沖の海賊による被害が問題となっておりますが、これに対応するために日本も自衛隊を出すべきだという声が出ています。

でも、これは自衛隊を出したいという思惑と、中国に遅れてはならないという見栄が入り混じった結果であり、本来の海上交通の安全という目的は二の次になっているというのが実情でしょう。

この問題については国連安保理決議1836で、関係国に海軍艦艇などによる海賊対策に積極的に参加することが求められています。
しかしながら、安保理決議による要請は加盟国に強制的な参加を求めるものではありませんし、また各国の法を反故にできるものでもありません。
よって日本が、憲法の制約上自衛隊派遣はできないと断ったところで、それをどうのこうの言われる筋合いは全くないと言えます。

その一方で、日本がどういった貢献ができるかということを考えるのは、また別の話ということです。

==============================

で、今回は海賊であるのですから、直接的な護衛や取り締まりに参加するなら、基本的には海上保安庁の巡視船で対処すべき問題です。

これに対して、海保の巡視船は長期間の活動には不向きとか、長官が派遣は困難と言ったとか、そのような否定的意見があるのは承知していますが、どちらも本質的な問題ではありません。

前者については、ソマリア沖を日本から見るから「長期間」とか「航続距離」とかいった問題があるように見えてしまうのであり、それは距離を埋めるための施設、具体的にはオマーンの南部(イエメンは政情に不安があるので)に補給のための港湾を確保することで、解決できる問題です。
軍艦に補給をするとなると、その国にとってもいろいろと政治的な問題が起きる可能性がありますが、警察活動への協力であるなら、それはずっと小さくできます。
そもそも、巡視船は長期間の行動はできないとか言いますが、本土から1700kmも離れた沖ノ鳥島を含む日本の領海を守ろうと思ったら巡視船の遠洋航海能力は必須のはず。不審船事件の際には巡視船は中国のEEZまで追跡しましたが、そこまでできるなら、ソマリア沖での海賊船の追跡も十分にできます。

後者は、単に海保は通常業務で忙しいというだけのこと。
だとしたら、その仕事の一部を自衛隊が肩代わりするなりなんなりといった方策を考えれば良いということでしょう。
まあ確かに、自衛隊というのはある意味日本で一番ヒマな公務員集団であるのかもしれませんけど。

------------------------------

そして、果たしてそういった直接的な艦艇派遣をせずとも貢献は可能ではないかという見方もあるでしょう。
むしろ、現在のソマリア沖の問題がソマリアの無政府状態に原因があり、それが一朝一夕には解決しそうにないというのであれば、国連が各国の海軍に要請をするのではなく海上の治安維持部隊を自ら創設するくらいのことをしてはどうか、そしてその旗振り役を日本が担ってはどうか。
上述のようにその部隊のための補給基地をオマーン南部に設置すれば、各国に艦艇を供出してもらうとしても、もっと小型のものでも対応できるでしょうし、指揮系統を統一することで、より効率的な活動ができるでしょうし。

あるいは資金援助という形での貢献もあるでしょう。それを「金だけ」なんて批判するのは自虐的な一部の日本人だけ。いくら軍艦があったって、国連決議があったって、資金がなければ活動はできないというのが各国の本音ですから。

==============================

ソマリア沖の海賊対策に自衛隊を派遣して、仮に武器を使用することがあったとしても、それが憲法で禁じている武力の行使に直ちにつながるとは、私も思いません。
でも、そういう疑念を呼び起こすことは事実だろうし、事態がエスカレートしたら憲法違反の行為に否応無く手を染めざるを得なくなるという可能性も捨てきれない。

そして自衛隊派遣でなくても、海賊対策に貢献できる方法がある以上、無理に自衛隊を派遣すべき必然性はないというのが、私の考えです。







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最終更新日  2009年01月28日 02時56分42秒
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費用対効果   逝きし世の面影 さん
少し前はマラッカ海峡の海賊が有名で、何しろ数百年の長い歴史もあったが最近はインドネシアや等の周辺緒国の努力で減少しているようです。
ソマリアの海賊で読売などが中東の石油がらみで報道していましたが、日本のオイルはイランのホルムズ海峡が殆んどでソマリア沖は関係ない。読売報道はなんとも胡散臭い。

日本で海賊と言えば瀬戸内海の村上水軍が有名ですが、略奪ばかりしていたわけではなく海賊衆は元々、地元の漁師や地侍が海域を通行する船舶から通行税をとって水先案内等の通行の安全の便宜も図ってもいたらしい。

費用対効果の話ですが『志村建世のブログ』でイスラエルは1兆円以上の予算を使って自分の安全保障(軍事力)を行っているが、ガザを攻撃する代わりに同じお金で150万人のパレスチナ人を援助した方が安上がりであるとの記事が有りましたが、納得させられる説です。
パキスタン大地震の時に中東産のテントをわざわざ日本まで運んでから自衛隊機で3日もかけて運んでいた事例が有りましたが、無駄遣いの見本ですね。
イラクの給水事業の例でも判るように軍事(自衛隊)は何をやっても高くつきます。金だけ送った方が余程喜ばれる。
ソマリアに通行料を払う方が余程安くつくでしょうし、地元の実情にも合致しています。
仏教の喜捨やキリスト教の慈善、奉仕と同じように地元ソマリアのイスラム社会には『ザカート』の考えが有り金を持っている者は持たざるものに対して喜捨する義務がある。
ザカートの考え方が有るアフガンやパキスタンでは困った事に誘拐で身代金を払うのが常識らしく、パキスタンのアフガニスタン大使が部族地域で地元部族に捕まって身代金を払う事件まで有りました。
イスラムの教えでは、金の有るものが、貧民に喜捨するのは魂の救済で大事な行でも有り、義務でも有るのでので、金持ちから身代金を取るのはそれ程罪の意識はないようです。
(2009年01月31日 17時13分49秒)

ソマリア自身の問題   逝きし世の面影 さん
海賊問題の解決では、とりあえずは地元ソマリアに通行料を払う。
これのほうが軍事解決より安上がりで、しかも安全である。
しかし、永久に払うのは問題なので、完全解決する為に何が必要か。?
海賊は誰にでも出来る行為ではなく航海術の習得が必要で、海賊達は元ソマリア沿岸警備隊とか元漁師とからしいが、元々の沿岸警備隊や漁師に戻ってもらえるようにするのが筋で、これはもう、時間がかかろうが、地元ソマリア自体の沿岸警備隊の再創設以外に方法はないでしょう。

(2009年01月31日 17時20分49秒)

コーストガードってご存知で?   蜃気楼 さん
>後者は、単に海保は通常業務で忙しいというだけのこと。
だとしたら、その仕事の一部を自衛隊が肩代わりするなりなんなりといった方策を考えれば良いということでしょう。
まあ確かに、自衛隊というのはある意味日本で一番ヒマな公務員集団であるのかもしれませんけど。

 なんで、自衛隊と言う組織が暇なのに海保がヒィヒィ言ってるのか考えましょう。
 自衛隊が使えないからなんですよ。w

 各国がこの手の非軍事組織に海上の治安を任せてるのは軍隊を出すとしゃれにならないからです。
 ちょっとした密漁で海軍同士がにらみあったら、いつ戦争になるかわかったもんじゃないでしょう?
 だから、非軍事組織のコーストガードが海上の治安に当たるのが通例です。

 貴方は警察力が不十分だからと言って陸上自衛隊の出動を望むのですか?
 
 そもそも、この件でコーストガードを送り込んできた国がないと言う時点で貴方の論理は崩壊してるんですけどね。 (2009年02月07日 01時08分58秒)

名前だけで判断するのはいかがなものか   白砂青松0715 さん
蜃気楼さん

> だから、非軍事組織のコーストガードが海上の治安に当たるのが通例です。

> 貴方は警察力が不十分だからと言って陸上自衛隊の出動を望むのですか?

まったくもっておっしゃる通りですよね。
ですから、ソマリア沖で警察力が不十分だから海賊が暴れているのに、何で海上自衛隊の出動を望むのですかと、私は申しているのですよ。

あなたは、私の主張を補強しているだけなんですけど。

> そもそも、この件でコーストガードを送り込んできた国がないと言う時点で貴方の論理は崩壊してるんですけどね。

はあ、何が崩壊なのやら意味不明です。
別エントリで書きましたように、日本のコーストガードが警備している海域の広さは世界で6位。コーストガードが本土から片道2000kmも離れたところまで出向かなければならない国が他にどれだけあるというのでしょう。コーストガードは救難に特化しているという国も世の中には沢山ある。

そういったコーストガードの中身の違いを無視してただ表面的な派遣の有無だけを云々するのは、はっきり言ってナンセンスだと思いますよ。
そして、それは軍についても同じこと。日本の海自のような法的制約がある国が、他国が軍を派遣しているからなんて論理で派遣するというのもまた、ナンセンスってことです。

(2009年02月07日 06時35分28秒)


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