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テーマ:政治について(19782)
カテゴリ:安全保障
例の空幕長さんをはじめ、どうも日本の自衛官は自分が何を言うべきかという点について、ちゃんと理解するセンスが無いなあと思っていましたが、陸自の連隊長がまたおかしな発言をしたようで。 -- 「信頼してくれ、では同盟維持できない」陸自連隊長発言 2010年2月11日0時40分 陸上自衛隊の王城寺原演習場(宮城県)で10日から始まった陸自と米陸軍との共同訓練の開始式で、陸自側の代表として訓示した陸自第44普通科連隊長の中沢剛・1等陸佐が「同盟関係は『信頼してくれ』などという言葉で維持されるものではない」と発言していたことが、防衛省への取材で分かった。 鳩山由紀夫首相は昨年11月の日米首脳会談の際、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題への対応をめぐって、オバマ米大統領に「私を信頼してほしい」と伝えている。陸上幕僚監部広報室によると、中沢1佐は「鳩山総理を含め特定の政治家や政治家の発言を引用したり批判したりしようとしたわけでなく、訓練を通じて現場の信頼関係を築くことの重要性を説いたつもりだ」と説明しているという。 陸幕広報室によると、中沢1佐は共同訓練の開始式で、東アジア地域での日米同盟の重要性を指摘したうえで「同盟というものは、外交や政治的な美辞麗句で維持されるのではなく、まして『信頼してくれ』などという言葉だけで維持されるものではない」と述べたという。 http://www.asahi.com/politics/update/0211/TKY201002100509.html -- まあ訓練前の訓示なんですから、「訓練を通じて現場の信頼関係を築くことの重要性」を説きたくなる気持ちはわかります。 でも、だからと言って「同盟というものは、外交や政治的な美辞麗句で維持されるのではなく」なんて言う必要は全くない。だって、いくら「現場の信頼関係」なんてものがあったって、「外交や政治的な美辞麗句」のやり取りの結果として国と国との関係が変われば、やっぱり同盟なんて維持できないんですから。 つまり両者は全く別の話ってこと。 どうやら、この人の頭も自分の気に入らないものを貶めれば、自分の言っていることが正しいと認識されると思い込む、ネトウヨさん達に良く見られるようなシーソー教に侵されているみたいですね。 こういう人に部隊の指揮を取らせたら、何が勝利に必要かではなく、自分が気に食わないからという理由で頓珍漢な目標に攻撃を命じそう。 「鳩山総理を含め特定の政治家や政治家の発言を引用したり批判したりしようとしたわけでなく」なんて言ってますけど、批判したかどうか以前の問題として、目標達成のためには何が必要かがわかっていないという事自体が、この人が自衛隊の指揮官としては不適格と言えるでしょう。 しかしこんな人が連隊長なんて、自衛隊ってどんな教育をしているのやら、ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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