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白砂青松のブログ

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海外の話

2006年11月06日
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カテゴリ:海外の話

イラクの特別法廷は、シーア派住民虐殺の罪でフセイン元大統領に死刑判決を下しました。
まあ、事件の中身そのものについては、外野である私にはとやかく言うことはできません。
ただ、これでますますイラクの混乱は深まるでしょう。

宗派間の対立がこれだけ激しさを増している中、フセインを死刑にしたところで、もはやそれは過去の事件の責任を問うのではなく、現在の対立に起因する殺し合いの一例という意味にしかならない可能性が大。
よって、中にはフセインに反感を持っていた人もいたであろうスンニ派が、反シーア派、反クルド人で結集するネタになってしまうのではないでしょうか。

この状況でアメリカが何をやっても駄目。どんなに支援しても、結局南ベトナム政府の崩壊は防げなかったのと同じ。そして、イラクにとって不幸なのは、ベトナム戦争時の北ベトナムのような現状にとって替り得る主体が存在しないということ。よってイラクはバラバラとなり、下手をすれば誰も統治の正当性を主張できない、90年代以降のソマリアのような状態になる可能性があります。
その過程で命を落とすであろうイラクの人々はお気の毒だと思いますが、今の我々にできることは何もないでしょう。

そしてかつてアルカイーダがソマリアを拠点としたように、「旧」イラクがテロリストの巣窟となる日も遠くないかもしれません。

それにしても何でこのタイミングなんでしょう。
やはりアメリカの中間選挙で共和党勝利のためなんでしょうね。








最終更新日  2006年11月07日 00時03分12秒
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2006年11月05日
カテゴリ:海外の話

11月7日はアメリカの中間選挙の投票日です。
今回は12年振りに民主党が下院の多数派となるかが注目されています。

アメリカの連邦議会では民主/共和両党の議席数が拮抗しており、そのわずかな変動によって立法府の主導権をどちらが取るかが決まります。
だから、アメリカのような保守二大政党や単純小選挙区制が政権交代を促すんだといった主張も聞かれますが、それはあまりにも皮相的。

アメリカの二大政党が何故安定した二大政党であり続けられて、しかも議席が拮抗しているのか。それは議席が固定化されているからですね。
特に下院選挙においては、現職の再選率が98%と異常に高い(前回は現職が401人立候補して落選したのはたった7人)のが特徴。ですから、435の選挙区のうち、どちらも180以上は議席を既に確保しているようなものであって、ほとんどが新人同士で争う残りの選挙区をどれだけ取れるかで、どちらが多数派になれるか決まっているのです。

エディ・マーフィーの映画に「ホワイトハウス狂騒曲」という下院議員の生態を描いたコメディがありますが、たまたま死んだ現職と同じ名前を持つ主人公が、選挙戦ではその姿は一切見せずに名前を連呼することで当選してしまうという筋書きは、アメリカならさもありなんというものでした。

その時々のアメリカの民意が丁度2つに割れて、それが反映されてあのような穏やかな議席変動になっていると思ったら大間違い。本来単純小選挙区制は、その時の民意によってイギリスのように大きく議席数が変動する制度なのに、アメリカがそうならないのは、最初から現職のほとんどが再選されるからというのが真相です。

また、アメリカは二大政党制と言われますが、実は一方が候補者を立てない実質無投票の選挙区が全体の14%あるのも特徴。結局、選挙区が小さい単純小選挙区制で一旦そこのボスとして君臨してしまえば、なかなか入り込む余地が見つけられないということでしょう。

正直言ってあまりお手本にはなりません。

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上院は選挙よりもそのシステムそのもの、即ち有権者人口に関らずどの州も定員2人という形態に首をひねりたくなります。ほぼ人口に比例して定員が決められている下院議員の定員が1の州が7つもあるのに、それらの州の上院議員は2人。そして下院議員の定員が53人のカリフォルニアも上院議員は2人。
まあ、各州の権限が強いアメリカらしいといえばそれまでなんですが、条約の批准など特に外交面での強い権限が上院に与えられているのは奇異に感じます。
極端な話、人口の少ない25州の総人口に占める割合は2割以下でしょうから、その有権者の半分、即ち全有権者の1割の支持さえ取り付ければアメリカの上院の過半数を制することは理論的には可能、ということになってしまいます。

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一方大統領選挙は2000年の大騒動も記憶に新しい、あのわかりにくい選挙人制というものが特徴。
州毎に勝者が全ての選挙人を取るというシステムのため、事前の世論調査で「接戦」と言われている州への働きかけに全力を挙げることが勝利の方程式となっているのが実情。前回はミシガン、オハイオ、ペンシルベニア、フロリダの4州をどちらが取るかで全てが決まったようなものでした。
本来は大局的な視野に立つことが求められる大統領候補が、一部の州の有権者の意向に左右されかねないのが現在の大統領選挙の仕組みといえるでしょう。

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もちろん、アメリカの選挙制度には見習うべき点も沢山あります。
下院は10年ごとに定数配分を見直すことが決められているし、大統領の多選も禁じている。
選挙の度に重要な案件については住民投票も行って直接民意を問うています。

でも、特に外国人にとって影響の大きいアメリカの外交政策というものは、本当に多数のアメリカ国民の意思を反映したものなのだろうかというと、それを担う議員や大統領の選挙の実態を見る限り、いささか怪しいと思った方が良いということでしょう。

アメリカの政策が時々極端に走るのは、そういうところが影響しているのではないかなと思う次第です。









最終更新日  2006年11月06日 01時43分39秒
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