ロラン・バルトの「テクストの快楽」に関して、リナックスOSを例に取って平明に解説していたのが、面白かった。
ポスト構造主義時代と今は言われているわけですが、現実にはアートの世界では、「著作権」「版権」「印税」といった概念が主流を占めており、「自らの快楽のためにアートする」というスタンスは、マイノリティのものであることは否めません。
しかし、時代は確実に流動しており、「作者の死」は次第に普通のこととなって行くでしょう。
この相克は後、50年くらいは続くでしょうね。
だから、「ポスト構造主義の時代は当分終わらず、近代思想の死亡診断書が書けるのもまだまだ先である」と言えるでしょう。
新しい時代の流れを感じさせるのは、たとえばCDの制作。
その気になれば、わずかなたくわえでCDが制作できるようになって来ている。
スタジオがあちこちにでき始めたおかげでね。
こうして安価に制作された音楽が、ほとんど無料で配布されるようになれば、そして皆が自由にコピーできるようになれば、音楽の新しいシーンが登場するだろうと思います。
やることは簡単、「作者が自ら著作権を放棄すればよい」のです。
ぼくのようにHPで小説を公開するのも当たり前になって来るでしょう。
「アートで一儲けしようなんて考えは、時代遅れでダサイよ」
とみんなが思いはじめたら、新しい時代の到来です。
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最終更新日
2004年04月06日 21時46分51秒
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