カテゴリ:○年前&備忘録
駅から「長屋(母親の実家の名前。この町では全ての家に名前がついていた)」まで国道を1キロほど歩き、左斜め上の方に曲がると、100メートルほどで「長屋」。その分岐点にあるお店が、(駅から長屋まで)2軒あるうちの一軒のお店。お店には生活雑貨から駄菓子まで置いてある。あっ、、思い出した「わかまつや」だ。
駅からの国道は、国道と言っても、頼りないもので、舗装もされていない砂利道だった。当時、バイパスが出来ていて、こちらは舗装されていたような。 国道から、斜めの道を登るとあと少しでおばあちゃんのいる「長屋」だ。 残念ながら、おじいちゃんのいるとはならない。何故男性は影が薄いんだろう。そーと、そーと土間に入って、蚊の鳴きいるような声で「こんにちは~」って 典型的な農家。土間には杉板が何枚もあって、土間の杉板をめくると、階段が現れ、その先が地下室になっている。いわゆるムロ。ここには蚕のエサになる桑の葉が貯蔵されていたりした。悪いことをすると怖い地下室に閉じ込められた。 囲炉裏もあった。真夏でも朝起きると、必ず火がくべられていたし、そこにはおばあちゃんがいた。囲炉裏とおばあちゃんは心の中ではセット。 子供のころの思い出で、どこもかしこも広いんだけど、今見ると違うんだろうね。建て替えられていて、昔のサイズが確認できないけど、、、 「こんにちは~」 おばあちゃんと目が合った。 「よくきたなあ、大丈夫だった?」 きっと、胸を張ってへっちゃらを気取った。 今日から、この家の一員だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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