ヘルシンキ経由
ウィーンを離れる日だ。 ブレックファスト・ルームともお別れ。 ここのバイキングは豪勢であった。 キャリーバッグを引きずり、ぞろぞろとレセプションへ。 大坂間さんは午後の便でパリへ戻るので時間があり、荷物を受け付けに預けて市内を回って来るという。 陽くんはわれわれと一緒に地下鉄に乗り、Land Schtrasseまで来て、自分の処に帰る。 フィンランド航空はエアバスで、機体がやや小ぶり。 手荷物を上の棚に上げるだけで猛烈に息が苦しくなる。 これが予兆だったのかとあとで思ったのだが、ヘルシンキへ向かう機内でからだの具合がおかしくなった。 息が終始上がり気味となり、からだ全体が妙に落ち着かない。 ヘルシンキでは空港ビルの清潔さが忘れられない。 ヘルシンキで東京行きの便に乗り換えるまでこれがつづき、どうにも困った。 航空機内では気圧が低く保たれることを実感する気分。 さまざまな映画を見られるのだが、結局何も見なかった。