・ハワイ編2

・ハワイ編2


思い出した非常に腹立たしいこと。
語学留学中、私は現地でできた彼と、毎週土曜日に彼の車でダイエーに
1週間分の食料の買出しに行っていた。

ある土曜日、いつものように、ダイエー内のATMでその時使うお金を
引き出そうとしていた。
そこには2台のATMがあって、片方のATMでオジサンがメンテナンスか何かを
していた。
私が使うATMの作業はしていなかったので、私は使う方にカードを入れた。
引き出す金額を入力して、お金が出るのを待つ。

その時!!
使っていたATMのディスプレイが消えた。
何?何?何が起きたの?!
ピンときた私。オジサンが作業しているATMの後ろをのぞく。
2台ともプラグが抜かれているではないか!!!
ちょっと私のカードはATMに入ったままよ!

「Hey! What the hell are you doing?!」
オジサンに言うが返事なし。
私の後ろに並んでいた人たちもけげんそうに行方を見守る。
このオジサンじゃどうにもならん!と思い、売り場を見ていた彼を呼び、何が
起きたか説明。
これは特殊な例・・・このオジサンは、彼の会社の親会社の人だった・・・。
てなわけで、彼も強く言えない。
とにかくカードをどうするか、ダイエーのセキュリティに相談。
親切に銀行に電話してくれたが、カードが取り出されるには2、3日かかる
と言う。冗談じゃない!その時私、手持ちは10ドルもなかったのよ!
幸い、そのカードは留学用に作ったCITI BANKか何かのものだった。
それで、カスタマーセンターに行けば、すぐに新しいカードが作ってもらえる
ことが判明。ダイエーのお兄さん感謝!!

お金を誰かに借りるということは極力避けたかったが、カスタマーセンター
に行けば、1、2時間でまたカードが使える。
彼がその場で使う50ドルほどを貸してくれて、その場は無事済んだ。

当然アメリカ。そのオジサンは最後までそーりーのその字も言わなかった。
彼に助けてもらった部分もあったが、彼がいなかったら私はそのオジサンに
とんでもないことを言っていたに違いない(実際言ったが、言ったうちに
入らないほどキレかけていた)。

カード社会のアメリカ。でもそれがいいことだとは、この時にはさすがに
思えなかった。


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