その後のK嬢、その後の私
あれから4日目である。彼とはなんとか小康状態が続いている。K嬢から連絡があったかどうか、彼からは全く聞いていなかった。あれだけのことがあってもお人好しな私はいまだにK嬢が多少心配。だが彼からK嬢の名前が出るまで彼女の名前は私からは口にしなかった。口にしたら嫉妬くさいことを言ってしまうかもしれないから。昨夜、食事に行った時、少しだけ聞いた。その時に、K嬢は会社には全く来ていない、と聞いた。今日の午後、彼がふらっと家に寄った。どうしたのか聞くと、忘れ物を取りに来ただけだけど、K嬢の家に社長が様子を見に行っているそうだ・・・。ちょうど、食べ物の差し入れでもしつつK嬢の様子を見に行こうかと思っていたところだったので、それを彼に言うと、誰がメールを出しても、誰にも会いたがらないんだそうだ。彼にすら、『日曜はありがとう』のメールはないそうだ。心配して行くのは悪いことではないが、社長がK嬢宅から帰ってきたらどんな様子だったか知らせるからそれまで待ってくれ、と言われる。その後1時間待って、やっと彼からメッセンジャーが届く。社長によると、K嬢、明日は会社に行く、と言ったそうだ。実際、会社は他の人を雇う方向に動いているそうだ。私はK嬢の将来の心配をする必要はない。ただ、今現在、彼女がきちんと病院からもらった薬を飲んでいるか。きちんと眠っているか、それだけが心配。そして、私。明日、東京に行く。ちょっとした用事もあるし、一人になって何も考えずホテルに篭っていたい。彼も会社を休んで一緒に行く、と言ってくれた。彼なりに、関係修復が必要なほど私たちが壊れかけていると自覚しているのだろう。自覚してくれるのはとてもうれしいし、一緒にいたいが、私のことで貴重な有給を使ってほしくない。今週末、誰にも邪魔されずに過ごせたらいいのよ、とだけ言う。明日の夜は、一人でサッカーを見て、彼からPSPでも借りてのんびりするといたしましょう・・・。