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カテゴリ:奇跡の天才岩波英知先生について書く
あがり症は極度の緊張状態だ。交感神経が暴走し、脳が機能停止する。まともな思考が奪われ、まさにやばい感覚しかない。どうしても普通にのぞめない。どうしても平静を保てない。どんなに対策をしてもあがってしまう。
あがり症で色々な失敗するのはあたりまえだと思う。そんな状態なのだからうまくいくほうがおかしい。理想通り行くはずがない。もはやあがり症は表面的などんな対策も通用しない。通用しないからあがり症である。 誰だって緊張する。だが緊張をコントロールできるレベルだ。しかしあがり症は緊張が暴走する。勝手に自動的にだ。たくさん経験をすれば(俺の場合は会議だ)慣れるという奴もいる。そいつは本当のあがり症のことを何もわかっていない。やればやるほど悪化していくだけなのがあがり症だ。 つまりあがり症のレベルになってしまったら、もう表面的な対症療法的な対策では一生治らない。これを肝に銘じて欲しい。何より時間がもったいないと思う。絶対的な暴君である無意識の異常な反応なのだから、あがり症は治ることが難しい。 無意識はどんなに念じても扉が開いてくれない。人間は無意識に支配されている。無意識でバグを起こした人間は悲惨だ。悪い経験しかさせてもらえなくなる。しあわせになりたいのに自分が邪魔をしてくる。すべて無意識の悪魔がやっていることだ。 そうなると無意識にいる悪魔を征服しに行かないといけない。無意識の世界は体感した人なら知っているかもしれないが、様々な感情と感覚が渦巻く原始的な世界だ。それでいて人間の顕在意識なぞ比較にならないほど強力なパワーで支配されている。ここにあがり症の病根が根付いている。 俺は岩波先生の脳覚醒技術(あがり症克服プログラム)で、無意識の世界に入った。言い方を変えると、無意識を顕在意識化させてもらった。いずれにしても無意識を実感できる世界だ。そこに知恵や理性が入り込まない、究極的な感覚だけの世界だ。そして自分の情動の凄さに圧倒される。情動のすごさとは、感情を抑圧して貯めこんできたものだ。それは俺の人生そのものだ。理屈があるわけでも筋書きがあるわけでもない。ただ情動が渦巻いている。 この情動=抑圧があがり症の病根になっている。反射回路であがってしまう原因がここにある。俺は岩波先生のおかげで初めて、自分のあがり症になるルーツを把握できた。これも理屈じゃなく、直感の世界でだ。 そこではじめて俺はあがり症になっていなかったらおかしいと思った。それ以外の俺の人生はないぐらい、ある場面であがってしまう道を歩んでいた。恥や失敗を恐れ、必要以上に頑張り、傷つくことを恐れる俺がならないわけがなかった。考え方も固まっていて、意固地で柔軟性のない人間をはっきり思い知った。 俺はあがり症になるべくしてなる自分と向かい合うことができた。ずっと変に頑張っていた俺。人から評価を必要以上に得たい俺。失敗をひどく恐れていた俺。これらを俺は封印して生きてきた。それが抑圧となって無意識にしまい込まれた。 しかし、俺の神経はその毒にすっかりやられていた。交感神経が勝手に暴走するのもちゃんと理由があった。なぜ俺だけがこんなあがるのか、この理由がわからなかった。いくら分析してもほんとうのところがわからなかった。だからいつも頭が混乱していた。しかし、はっきり無意識世界で俺は悟った。 いくら考えても、たった一回の直感によって、俺はあがり症である自分自身を把握できた。これが無意識世界のすごいところだ。感覚でパッと閃く感じだった。その時俺はすごく涙を流した。大の大人が、プライドがある男が。自分でもびっくりした。しかし止められない涙が次から次へと出てきてくれた。 心がすごく洗われた。こんな穏やかな感情はいつ以来だろう。おそらく母親に抱かれていた頃以来かもしれない。ひどくホッとした。俺にこんなほっと出来る余地があったことが嬉しかった。すべて岩波先生の技術のおかげだ。この経験以来、俺は次第に会議でもプレゼンでも発言を求められる場面でも、へんにどぎまぎしなくなっていった。 あがり症は理屈で起きるわけではない(無意識的には起こるべくして起きているが)。そして治る時も、理論で治るわけではない。あがり症から劇的に克服するためには、あがり症が発症する無意識のレベルに、自分の意識を深めていくことだけだと思う。どんなあがり症対策をやっても緊張していた俺が、無意識的体験をすることで、理由なく良くなっていった。 自分で自分を追い詰めてしまう思考(認知の歪み)もわかってくる。実はあがり症から逃れたい人間こそが、自分であがり症を強化する思考しかできなくなっている。これが怖い。ここにも気づかないと、あがり症の思考であがり症を治す永遠の悪循環に入ってしまう。 ここの気づきも、無意識の世界=直感の世界に入ることが必要だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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