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カテゴリ:脳覚醒プログラムと脳覚醒状態
人の感情は自発的、自然発生的に生まれるものではないといけないと思う。だから長くモチベーションを高く保てる。
一方で自己啓発セミナーの合宿の目的は、成功をつかむ人間になる大義名分の下、エンロールというセミナー勧誘部隊を作りあげることだ。これはのちに知ることになった。とてもうまく仕組まれているのだ。自己啓発セミナーの合宿代を主催社側は儲けながら、さらにお金を持ってくる人間を連れてくる兵隊を作れるのだ。 つまりセミナーを利用する人間が、お金を払った挙句セミナー主催者側に利用される。成功をつかむ人間になるというのも、セミナー主催者側が成功できる兵隊になるという意味と同意義だと思う。そのための自我の崩壊を行うのだ。 ここで一つ言っておきたいのは、自我の崩壊が必ずしも悪いことではないということ。日常普通に生きていたら、自我を崩壊させることはしない。よっぽど身内に不幸があったり、衝撃的な事故や犯罪にあった時ぐらいだろう。ましてや自我が成功に程遠いようなメンタリティを持っているのならば、一度崩壊させるのもありだと思う。 だがやり方が問題だ。徹底的に侮蔑的な言葉を投げかけられ、また自分でも投げかけ、とにかく否定する。否定しまくる。そして守っている自我を崩壊させ、感情の爆発的決壊へと導いていくのだ。当時あがり症だった俺はとても新鮮な経験だった(かといって効果はすぐに終わって、より緊張するようになってしまったが)。 こういう人間性、人格を否定するような自我の崩壊はよくない。メンタルが弱い人間なら、よく精神病院に入院したり、薬漬けになっていくという話をよく聞く。そして無理やり、強制的なものだから(合宿中だから逃げ場がないのだ)感情の発散が異常に歪んでいる。 俺は感情が出てきた自分に確かに感動した。これは気持ちいいものだった。だが、今考えるといびつで不自然過ぎる。その証拠に、2,3日したら、どっと疲れたような憂鬱状態が続くことになった。エネルギー切れだ。無理やり絞り出した感情が長続きするわけがない。 俺が過度の緊張状態を脱することができたのは、ごく自然なことだった。暴走していた俺の神経が徐々に、次第に、そして加速度的におさまってきた。そして、苦手なことへのモチベーションも、自然に湧き出てきた。あがり症の洪水が俺の無意識を荒らしまわっていたのが引いていくと同時に、俺の中の強さ、やる気、覚悟、割り切り力と出てきた。それに覆われ始めた実感をした。 それは一番人間の情動の源を岩波先生の技術で刺激してもらい、自分で人生を見つめることで(これも自然にだ)処理していったからに他ならない。 なぜ多くの自己啓発セミナーは、人を徹底的に追い込んで自我の崩壊へと導くのだろう。その答えはそれしか方法がないからだ。もともとアメリカ発だそうだ。日本もそうだがアメリカも無意識世界の処理方法はレベルが低いに違いない。 まあ岩波先生の脳覚醒技術も、最初の条件付けは先生も言っている通り邪道的なものがある。インパクトがありすぎる。だが、最初の数回をすぎれば、あとは自然に脳覚醒状態へと入っていく。あるいは家でも自分で入れるようになっていく。そこに自我の崩壊はない。抑圧がブワーッと出てしまう人はいる。だが、それは無意識の叫びであって、無理やり誘導されたものではない。心がそれを求めているからだ。抑圧を必死で守っていたものを、解放したがっているからだ。 そこにどこも不自然なものはない。無意識の一番深くを根こそぎリセットできる高度な技だからだろう。変に肩肘張って生きなくても、自然とやる気と強さに満ちている、そんな人間が一番の理想だ。もちろん時には頑張って自分の限界を超えるのも大事だ。それは絶対にやるべき時がある。しかし、その結果、出がらしの感情エネルギーが出尽くした人間になったのでは意味が無い。壁を打ち破った後も、自然に自由に自分の足で走り続ける、これが俺の理想の成功者の像だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年08月05日 18時46分29秒
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