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カテゴリ:Cinema!
もはや日記ではない。光と影のバラードのあらすじ。(涙)マークは泣くところ。
1.オープニング 一騎の騎兵が夕暮れの草原を疾走しながら高らかに革命成就の勝利の喜びを叫ぶ。(涙) あ、この映画には馬がよく登場します。なんせコサックの国ですから・・・。 2.主題歌 若い革命家たちが貴族の馬車を引き出し、坂道を転げ落とそうとする映像をバックに、代々造り続けているが未だ完成しない「船」について歌った主題歌が流れる。(涙) 2.勝利の後 未だ反革命勢力がしぶとく活動を続けているものの、一刻も早く新秩序を構築すべく、サーベル吊ってた頃を懐かしみながら、悶々として地味なデスクワークに就いているチェキスト達。ある日、彼らの元に中央から電報が届く。新政府は不足する食料その他を外国から調達すべく奔走しているが、全く信用力が無い為、それらは金(Gold)のみでしか得られない。地方が集めた金を至急中央に送られたし、というものだった。 3.エゴール登場 金輸送責任者としてチェキストの一人、エゴールが選ばれる。作戦会議の席上、彼の兄が反革命軍将校として最近戦死した事実が発覚し、責任者としての妥当性を問われる。彼を擁護する仲間の台詞。「エゴールは英雄です。彼のことは、私が、保証します。」(涙) 4.エゴール失踪 輸送作戦当日、エゴールは行方不明となり、彼の部屋から顔の見分けのつかない遺体が発見される。エゴールは殺されたものとされ、共に戦い抜いた仲間を失ったチェキスト達は悲しむが、「こんなこと初めてじゃないだろう!」とクールに彼らを叱咤した後、一人エゴールの部屋に佇み、悲しみに愕然とするチェキスト達のリーダー格の姿。(涙) 5.強奪 責任者を失ったものの輸送作戦は極秘裏に強行されるが、輸送列車は途中で反革命軍に襲われ、金は奪われる。さらに金を奪った反革命軍将校一派の乗った列車も、無政府主義者ブリュイロフの率いる山賊まがいの一団に襲われ、金は山賊どもの手に落ちる。なぜ、反革命軍は輸送作戦を知っているのか? 6.エゴール発見 数日後、路傍で倒れているエゴールが発見される。エゴールには前後の記憶が無く、チェキスト仲間の疑心暗鬼を生む。結果として、エゴールは責任を問われ、処刑されることになるが、処刑場への護送途中に小用を偽り脱走、一人で金の奪還に向かう。護送役もチェキストであり、エゴールに対するかつての友情が油断を生じさせた。 7.レムケ大尉登場 一方、山賊団に襲われて一人生き残った反革命軍将校レムケ大尉はそのまま、山賊団に加わり、このうちの誰が金の入ったトランクを持っているのか探り続ける。一方でエゴールも蘇りつつある記憶を頼りに山賊団に近付き、僅かな手がかりを頼りにトランクの所持人を突き止め、彼を手懐けることに成功する。(こう書くと子供ダマシっぽいけど、不自然じゃないですよ) そうこうしてるうちに、頭目ブリュイロフも手下の誰かが途方も無い獲物を手に入れたことを知り、エゴール、レムケ、ブリュイロフの睨み合いが始まる。 8.裏切り発覚 エゴール脱走後のチェキスト達は捜査により、この事件に駅員が一枚噛んでいたことを知る。彼は反革命軍に脅されて協力させられたことを自白、エゴールの監禁にも関わったことを自白した直後、左利きの何者かに抹殺される。共産党組織内部に潜む裏切者がこの事件を手引きした解いたチェキスト達は左利きの裏切者を突き止め、逮捕に反抗する彼を射殺。 9.騎兵中隊出撃 エゴールの無実を知るや、チェキスト達は騎兵中隊を率いてロシアの草原に出撃する。エゴールを探しに・・・金を探しに・・・。 10.金の争奪 騎兵中隊はブリュイロフ一味の居所を突き止め、襲撃する。エゴールは手懐けた金のトランクを持つ男とともに脱出するが、同時にブリュイロフも手下を見捨てて脱出、レムケもそれに続く。三つ巴の争奪戦となり、一時トランクを手にしたブリュイロフは打ち倒され、レムケは負傷。金はエゴールの手に落ちる。 11.帰途 エゴールは金の入ったトランクを抱え、負傷した敵、レムケを背負い仲間の許への帰途につく。レムケは「お前を銃殺しようとした仲間のところに戻るなど馬鹿げている。一緒に逃げて豪勢な生活をしよう。」と説得を試みるが、エゴールはレムケを見据え、私がこの映画で最も重要だと思う台詞「金はみんなのものなんだ。」(涙) 12.レムケの改心 よたよたになりながらの帰途、目覚めたエゴールはレムケの姿が無いことに気付く。負傷したエゴールは遠くないところを這いずっていた。追い詰められたレムケはエゴールに言う。「俺は、恥ずかしい・・・」(涙) 13.騎兵中隊 ブリュイロフ一味を討伐した騎兵中隊だが目指す目的は達成できず。「金も無し。エゴールも無し。全て私の責任だ」と呟くリーダー格。(涙) 13.再会 草原に倒れ込んだ2人。「冷たい酒が飲みたいなぁ・・・」と呟くエゴール。レムケがふと頭をもたげ、遠くを見つめる。視線の彼方に空しく丘の上を帰途に就くチェキストと騎兵中隊の姿。レムケの視線に気付いたエゴールが立ち上がり、仁王立ちになって呟く。「兄弟達よ・・・」。草を噛みながら空しく馬上に揺られるチェキスト、ザベーリンがふと頭を巡らすと、彼方にこちらを向いて仁王立ちになっているエゴールの姿。(大涙) ザベーリンは馬首を翻し、エゴールに向かって草原の丘を駆け下りる! 他のチェキスト仲間も乗っていた自動車を捨てて、草原をひた走る! エゴールはふらふらになりながらも、笑みを浮かべて仲間に向かってゆっくり丘を登り始める。そのシーンに主題歌がドラマチックに重なる。輪は閉じた・・・。船が出来た・・・。(滝涙) この映画はよく「活劇」とか「ロシア版西部劇」と批評される。確かに敵味方、善玉、悪玉がはっきり分かれている部分はそう言えるだろう。もちろんそういう見方でも単純に楽しめるが、もっと深いもの、友情とは、信義とは何かを考えさせてくれる。さらに、これがあえて一般的に白眼視される「チェキスト」をこの映画の中心に持ってきたミハルコフの意図だと思うが、「本来、革命とは何であったのか?」ということを問いかけてくる。 金はみんなのものだ・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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