埼玉県所沢市で学習塾を営む塾長の頭ん中

2009/02/28(土)04:22

後期入試を終えて。

教育論(34)

後期入試が終わって、これで年度が終了した。 後は一週間後の合格発表を待つのみ。 新聞で見たところ、平均点は昨年と同じくらい。 昨年が例年よりも難しかったので、過去10年間というスパンで見れば、 なかなか骨のあるレベルだったのかな。 というのも、今年の生徒たちは過去最高に学力が高いので、 彼らの自己採点の結果ではよくわからないのですね。 特に僕の担当する英語では、記述で7点分あることを考慮しても、 おそらく20点台なのは2人だけ。他に20点台はいないと思う。 残念ながら満点は3人だけで、全体としては30台前半から半ばが大半。 取らせることよりも、ミスない安定感という意味ではまずまずかなと思う。 一方、社会は会心。 あまりに社会科の点数が低過ぎで足を引っ張っていた数名を呼びかけ、 その声に応じて集まった生徒たちで構成した『ラスト1ヶ月社会科補講』。 受講した生徒4人の点数は、32点、32点、35点、37点。 出来過ぎだ。1ヶ月でどんだけ上がってるんだよ。 3年間やってきた人たちに失礼じゃん!(笑)。 とはいえ、 『点数を上げてあげるのは二流。 自分でできるよう育ててこそ一流の教育』 という自分の教育観からすると、喜んでばかりはいられない。 でも今回ばかりは入試だし、彼らも喜んでくれたからよし! として・・・いいのかな?(よくないよな) ちなみに、社会は他の生徒たちもすばらしく、 全員が30点を超えたのではないだろうか。 これで平均が低いとするなら・・・期待は高まる。 うちの生徒たちの受験校は、3年前から難関校と呼ばれる人気校が多くなり、 今年はなんと平均倍率およそ1.70倍。 確率論からすれば、筆記一発ですべてが決まるという後期入試で、 10人の枠に17人が来ているような高校ばかりを15名が受験して、 一人としてミスすることなく全員が合格するのは困難なのかもしれない。 それでも、今年はもしかしたらイケるかもしれないと思っている。 大きくミスした生徒が例年よりも少ない。 あくまでも蓋を開けてみなければわからないけど、 全員合格の可能性は0じゃない。 でもね、もし仮に不合格であったとしても、 そこに至るまでの過程が誇れるものであれば、それでいいんだよ。 キミたちはまだ大人になる前の修行の時。 結果は二の次。一番は成長。 『成長しよう、より大きく、より強くなろう』 悔しさか、喜びか、伴う感情は違っても、 そう心に焼き付けることができたのなら、 あなたは合格です。 一足早いけど、おめでとう。

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