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◆愛しき天地

愛しき天地
K-P-UNKAI1

★ブラックホ-ルを造る宇宙の進化♪NEW!
★テラとティ-アがム-ンを産んだ!?NEW!
★宇宙は正12面体???
★石が生命を産んだ?
★月はたった一年でできた?
★月と地球と生命
★映画「2001年宇宙の旅」
★ガイアのその先:海がなくなる?
★日本列島の運命:超ヒマラヤ山脈に?
★地球は温暖化?それとも寒冷化?
★谷川俊太郎 「二十億光年の孤独」より引用
★立原道造 「夢見たものは・・・」より引用







ブラックホ-ルを造る宇宙の進化♪





 
これは前月の土浦花火協議大会のヒトコマ。
創作花火の開花の瞬間です。
よくぞ、こんな花火を製作したもんだと
感心してしまいます。

この花火をみながら、宇宙の創造と進化について一つの仮説を語ってみましょう。先にブラックホ-ルの中で宇宙が生まれるという話をしました。

このときに、元の宇宙と、生まれた宇宙は、完全に縁切りになっているので、
ひょっとしたら、物理定数(プランク定数とか、光速度とか電子と核子との質量比などの普遍定数)が元の宇宙とすこし違っていても別に何の問題も元の宇宙にはおよぼさないと思われます。なんせ縁切り状態ですから。
たとえば、妊婦さんとその子宮内で出来る赤ちゃんとは血液型が違ってもよいように。
もしそうならば、物理定数によって、重元素が出来る宇宙や、元素自体ができない宇宙など様々な宇宙が物理定数の組み合わせによって可能です。ブラックホ-ルができるためには、そこそこ重元素ができる宇宙でなければならず、その中の一部で重力崩壊=ブラックホ-ルが形成されるわけですから、そういう宇宙こそ次に宇宙を生み出せる宇宙と言えるわけです。これは結構幅の狭いきわどい組み合わせのようにも思えます。このようにブラックホ-ルを造る事ができる宇宙が、さらに沢山子供を作るという一つのダ-ウイン的進化列が形成されるのです。物理定数の組み合わせが遺伝子に相当します。この宇宙の系列をつなげば、宇宙の進化の系統樹が出来上がるでしょう。そういう中で人間を含む生命体ができるこの宇宙も造られたのでしょうね。生命体の進化の前に宇宙自体が進化したって、あまりに壮大な話です。元ネタは理論物理学者スモ-リン博士の提唱したまじめな仮説です。どうですか?日常の些細な事などどうでもよくなるようなスケ-ルです。





テラとティ-アがム-ンを産んだ!?




 太陽系が出来上がりつつあった44億年前、地球(テラ)は塵や隕石を吸収して今の地球の大きさの9割以上にまで成長していた。実は地球軌道上には60度前方(もしくは後方)に火星ほどに成長していたティーアという惑星があった。この60度前方もしくは後方という位置はラグランジュポイントと呼ばれる特殊な位置を指す。このポイントはほかにもあり合計5ポイント、その地点では太陽と地球の引力がつりあうので、ここに入り込んだ隕石などはそこから出られず、一生地球と同じ周期で太陽を廻り続ける。
(コンピュータによる試算の結果、どうやら同じ軌道上でも不安定ながら火星の大きさの惑星が成長出来るらしい事が分かってきた・・・)
地球とティ-アは、ともに隕石や小惑星を吸収し大きくなって行った。やがて隕石や小惑星を食い尽くした時、ティーアは他の惑星引力などのよる摂動で軌道が不安定になった結果、次第に地球に近づき、遂に衝突した。
衝突によって両者のマントル部分は破壊され、ティーアの重金属の核は地球に溶け込み、軽い外殻の8割は吹き飛んで地球の廻りに輪を作った。それがあっという間に凝縮して月になった。わずか一年という計算結果もある。このために地球はその体に似合わず核が大きく、月には核がないために逆に軽い。一方このために地球の自転軸は他の惑星よりも安定、生命を守るバンアレン帯も大きく発達したが、金星の自転軸や自転周期がどうなっているかを見ると、あまりの違いにぞっとする。
月は実はもうひとつの惑星だったのだ。地球の本当の兄弟だった。
これが現代の月の起源仮説である。
何気なく眺めていた月にはこんな壮大な地球誕生のロマンがあるのです。

補足:テイ-アはどこから?
月の岩石の同位元素成分が地球と全く同じ。
地球軌道外天体では衝突速度が早過ぎて月が出来ない。
よって、ティーアは地球と同じ軌道の範囲で形成されたと推定される。










宇宙は正12面体???
超仮説の紹介です。
現在、宇宙の最前線では、どうも宇宙は開いていて、
ドンドン膨張を続けていく結果、
将来は、ますます希薄になっていくだろうといわれています。

ところが、高精度で計測できるようになった
宇宙背景放射の理論値からのずれを検討していた学者達は、
現在の考え方ではどうもおかしい、
これを観測結果に近づけるモデルとして、
宇宙は正12面体で構成されているとしてはどうだろうか?
そういうとっぴな考えが欧米の一部の人々によって提示されました。
まだまだ「トンデモ」の領域であり、その内容も皆目わかりませんが、
出てきた画像は、私達鉱物好きなら、
見たことがありそうな図形だったので載せて見ました。

K-S-UCYUU-12MENTAI
このような結晶をする鉱物。
え~と、パイライト、輝コバルト鉱、白りゅう石、方沸石など・・・。
やっぱり相対性原理によれば、
宇宙は等軸晶系なんですね(^^)。






石が生命を産んだ?
仮説の紹介です。
現在、進化論の最前線では、最初の生命は一体何かが研究されているようです。
そのル-ツをたどる時に問題になったのが、
蛋白質が先か、DNAが先か?という鶏卵パラドックスでした。
たんぱく質がないと生命はできない。
それにはDNAが先行して必要、
でも蛋白質がないのにどうやってDNAができるのか?
という矛盾です。

ここを乗り越えるきっかけがRNAでした。
RNAは遺伝機能とともに、触媒機能ももっていることがわかり、たんぱく質は不要というわけです。
だから最初はRNAだったんだとなってきました。これが世に言うRNAワ-ルドです。
ところが、じゃあ、RNAはどうやってできたんだ?、最初は何だったんだ?
という議論に再び戻っていきます。

そこに登場するのが、石がRNAのかわりをしたのでは?という仮説です。
石の中で、粘土鉱物といわれる珪酸塩鉱物の一種のカオリナイトがあります(瀬戸物の原料です)、
これは層状(シ-ト状)に結晶したり、複雑な構造を持ちえるものです。
この結晶表面の結晶欠陥部に金属元素、金属塩、アミノ基などが、結合すると、
場合によっては、触媒反応の活性中心となる事が可能といわれています。
もし、中央海嶺のような熱水噴出による熱、水の流れがある環境にこれがあれば、
アミノ酸の生成や重合が進行できたのでは?というのがこの説の眼目です。
つまり、カオリナイトという石が生き物の鋳型になったのかもしれないという事です。

石そのものも結晶という一種の自己再生産をするのですが、
それと、生命の自己再生産の中間を取り持つ形です。
こそが生命誕生という事件だったのかもしれません。
でも具体的にどうやって?これはまだまだ闇の中です。
あくまで仮説の段階です。
でも一つのブレ-クスル-になりそうな予感がしませんか?

命は宇宙から飛来してきたのでもなく、神様が創造したのでもなく、
熱い海の中で粘土鉱物から生まれた!実に自然でかっこいい仮説です。




月はたった一年でできた?

月には、下記のへんてこりんな特徴があるようです。
(1)月にはマントルはあっても、金属核がない。
(2)月の石は地球のマントル成分である珪酸塩鉱物ばかりである。
(3)月の石には揮発性成分が欠乏していて、大規模加熱を経験しているようだ。
(4)形成当初の地球の自転速度が5時間/日というのは、異常である。

これまで、月の形成起源説には、
(a)地球と同時期に微惑星からできた。
(b)他の天体を捕捉した。
(c)地球からその速い回転周期で分裂した。
などの説が出てきたが、それらはいずれも上記の特徴を説明できない。
((a)、(b)⇒(1)x、(2)x、(3)x、(c)⇒(3)?、
(4)x、2時間/日以下が必要とか)

ここで登場したのが、他の天体(当時、地球型惑星と同時にできた原子惑星だか何かが、
地球にぶつかり、地球のマントル部分を吹き飛ばし、破片にして地球周囲に撒き散らした。
これが重力作用で月になったというものです。
これを衝突説とか、ジャイアントインパクト説と言います。
この説の魅力は、上記(1)-(4)をうまく説明できそうだというものです。
(1)(2)地球のマントル部分からできているのだから当然である。
ぶつかった、星の破片が混じっていても、それもマントル部分だろうということです。
(3)一回吹き飛ばされてそのエネルギ-で、揮発成分が抜けることは説明可能。
(4)ぶつかった方向によっては説明可能。

この説はもうかなり昔からあったのですが、実は次の2点が疑問としてありました。
(A)飛び散った破片の大半は地球引力圏内(ロッシュ限界内)になりそうであり、
この場合には月はできないのではないか?
(B)ぶつかった事により、
地球の公転軌道はもっと現在よりもいびつになるのではないだろうか?
実は(B)は未だに決定打といえる説明はないようです。

(A)については、もう少し説明しますと、地球中心で地球の3倍の半径以内の場合、
重力作用により破片が結合するよりも、破片と地球との重力作用=潮汐作用により
分解される力の方が大きくなりいつまででも破片のままであり、
そのうち或るものは地球におちるとかする、つまり月はできないということです。
土星の輪がまさにそうです。

K-S-MOONFORMATION
これがシミュレ-ションの画像です。すごいですね。(20050228追加)

衝突シミュレ-ション結果ではかなりの破片がロッシュ限界内になるようです。
ところが、超大型計算機によるN体シミュレ-ションにより力技で
その後の破片の挙動を解いて見ると、初期の均一な破片分散に対して、
或る程度経過すると、非軸対象の分布(銀河系の腕のような)ができ、
その高密度部分が一塊として地球との角運動量交換を行うことにより、
段々外側に移動してロッシュ限界を超えるんだそうです。
そうしてあとは、瞬く間に月ができていくのだそうです。
最初の低密度部分は地球に落ちるとかするんでしょうが。
撒き散らされた質量は月の質量の数倍あればいいのだそうです。
この時間は計算上では、なんとたったの約1年だそうです。
なお、どうして、ぶつかる星があったのかという疑問が残るのですが、
説明によれば、最初の原始太陽系がガス降着円盤からできてくるときに、
地球型原始惑星はもっと多くできるが、
その近い軌道のものは、これも計算上では100万年から1億年の間くらいに
カオス的不安定を引き起こし、ぶつかる可能性もあるんだとか・・・。

なんと、面白いことでしょうか? モチロン(B)が未だ?があり、
この説が100%とはいえません。
こういう説明があるということです。
できた当時、地球と月との距離は今よりズ-ト近くて(1/20程度だとか)、
現在見ている月の投影面積でいうと400倍大きかったそうです。
これではウサギさんもずいぶん大きくみえていたでしょう。




月と地球と生命

太陽系の惑星特に地球型惑星(水星、金星、火星、そして地球)の中で、
自転軸の向きが安定しているのは地球だけで、
他の惑星はかなりカオス的にふらついているのだそうです。
この理由として言われているのが、地球に1個ある衛星である月です。
月の質量は地球の1/80もあり、他の惑星-衛星系とは桁違いに大きいので、
地球-月系の回転運動(地球にとっては自転、月にとっては公転)
の約8割の角運動量は月の公転によって分担されているから、
これが地球の自転を安定にしているんだそうです。
工学的にいうと、月はリザ-バとかアキュムレ-タの役割をしているということです。
地球の自転軸がふらつくということは、
地球上のある地点での気象、気温変動、海流などに大きな影響がでるはずであり、
生物進化にとっては重大な支障となるように思えます。
というわけで、月は夜空を照らすだけではなくって、
生き物にまで大きな影響をもたらしてきたんだ、
月がなかったら、生命が今の発展をしたかどうかもあやしいという事で、
深い関係があったというお話でした。
現在でも、大潮の時に産卵する生命が結構いる事や、
人の体内時計の周期は、月齢基準に従っているようにおもえるなど、
深い関係があるようです。
最後に、他HPから拝借した月に関する素敵なお話を一つ載せておきます。
聞いた事があるのではないでしょうか。塩狩峠と同じ線上にあります。

やさしいうさぎ  
 むかし、インドに仲の良い3羽のうさぎが住んでいました。
そのうさぎたちはとても心優しく親切なことで評判でした。
 この話を聞いた帝釈天様が「それならそのうさぎ達に会ってみよう」
とおっしゃって、
みすぼらしい老人の姿に変身してうさぎ達のところを訪ねました。
 うさぎ達は老人の突然の訪問をたいそう喜んで、
この老人になにかしてあげようと考えました。

1羽は森へ暖をとるための薪を拾いに出かけ、
もう1羽は自分の毛で服を作りはじめました。
最後になったうさぎは考えました。
「ご老人をおもてなしするご馳走がない。
でも、自分には狩りはできないし。」

そこでうさぎは老人に言いました。
「あなたさまをおもてなしするご馳走がないので、
私を召し上がってください。」
そして、うさぎはたき火の中に飛び込んでしまいました。

 これを見た老人は帝釈天の姿に戻り、
「なんと心優しいうさぎなのだ。」とおっしゃると、
黒く焦げたうさぎを抱きかかえ、その皮を剥ぎました。 
すると、なんとうさぎが生き返り、
元の真っ白なふさふさの毛に戻りました。

 帝釈天様は「おまえ達の他の者を思いやる気持ちは素晴らしいことだ。
このことをみんなに伝えるために、
この黒く焦げたおまえの皮をよく見えるようにあの月に飾っておこう。」
とおっしゃいました。

 それでいまでも月に黒いうさぎの模様が見えるということです。




映画「2001年宇宙の旅」

御存知、ア-サ-・C・クラ-クの原作の映画化「スペ-ス・オデッセイ」、
今でも好きな映画5本のうちの一つです。
この20世紀を代表するSF映画の主題が「人類と石とのかかわり」だといえば、
皆さんは、“そうですね。”とすぐに同意されるでしょうか?
少なくても私はそのような見方を全くしていませんでした。
ただただその映像美と不思議な世界に魅了されていたのでした。
-----------------------
『約400万年前に人類の祖先は小さな群れを作って暮らしていた。
ある朝、彼等が眼をさますと、何もなかったはずの原野に忽然と黒い石板
(モノリス=ひとつの石)が立っていた。
それは完璧な直方体平板形状の大きな石板で、
彼等は恐れと好奇心で遠くからながめていたが、
一匹が腕を伸ばしてそっと触れた。
するとモノリスが特殊な力を発揮したかのように、
彼は骨を道具として使うようになった。
これが人類誕生の契機であった。
彼が投げ上げた骨片が宙を舞うスロ-モ-ションが一瞬のうちに
月面に飛行するシャトル船へとかわる。
(この一瞬が人類の文化の発展を象徴する名場面であり、
個人的に好きな場面です。)
西暦2000年に月面から同じモノリスが発掘される。
そのモノリスからは木星の方角に電波が放射されていた。
この不思議な物体を調査すべく、月のテイコ火口に赴いた科学者達は、
モノリスの頂上を太陽がかすめた瞬間、
突然鳴り響いた金属音に耳をおおい、いたたまれない思いに駆られる。
これは一体何なのか?
宇宙のある生命体が月を訪れ、後にここに到達するまでに進化した生物への
メッセ-ジとしてモノリスが置かれたのでは?
そうならば、モノリスの発する電波の行く先にこそその生命体が居るのでは?
そのように考えた科学者達は、
ボウマン博士を隊長とする探査船「デイスカバリ-号」を
モノリスの謎を解くべく木星に向けて旅立たせた。
しかし、人類の英知を尽くしたこの人工頭脳HALが氾濫を起こし、船内は危機に陥っていた。
緊急脱出船でかろうじて唯一生き残ったボウマン博士は、
木星の軌道に入った時、暗黒の宇宙空間にモノリスが浮かんでいるのを見る!
モノリスに接近し始めると、突然時間の急流にのみこまれたかのように、
光の氾濫の中を通過して異次元空間に突入する。
(この場面は、アインシュタインの相対論を映像化したような奇妙な場面でした)
ふと気がつくと場面はルイ16世時代の優雅な小職を施した部屋の中に、
たった一人で寝ているのであった。
しかし部屋はボウマンを幽閉するかのようにしっかりと閉じて暗く、
ここが宇宙の知性の用意した特別の場所なのか、地球なのか、夢なのか、
見当がつかないボウマンだった。
彼は年老い、その部屋のベッドの上で息を引き取ろうとしていた。
その眼前には再びモノリスが現われ、
それを見たボウマンが静かに手をあげ、軽く会釈をすると、奇跡が起こった。
なんとボウマンは胎児になっていたのだ。
それは、太陽系をきわめ、宇宙の知性の力に触れた経験を抱えたまま
新しい生を始めようとしている超人類の誕生の瞬間だった。』
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このあらすじ自体は「ミステリ-スト-ン」という本からの引用にやや加筆したものです。
書いていて映画の場面が浮かんできます。
人類誕生、人類の宇宙進出、超人類への進化、その節目に現われる、
まるでフェニックスのようなモノリス。
これを神の誘導と解釈するのか、
石という悠久を内包した存在の力が人類/文明に与えた影響の大きさと見るのか、
人によって様々でしょう。
私はこれを素直に後者だと見ています。
そして私が今、石に魅了されているのも、同じ流れなんだろう、
そう思っています。
モノリスを見るかのように、これは一体何者なんだ、
そういう思いが心の底にいつも流れています。
石は悠久無限の世界に属しており、
一瞬の幻影のような人間存在より常に先にあります。

私にできるのは、ただ今眼前にあるこの美しい結晶は自然が作ったものだ、
そう感じることだけですし、それで十分だとも思います。


補足1:HALとは実はIBMの皮肉になっています。
    アルファベットでIをひとつ戻すとHに、
    ほかも同じように一つ順序をもどすと、IBMはHALになるのです。
補足2:モノリス=モノ+リス=モノ+リソス=ひとつの+石=英語でONE+
    STONE=ドイツ語でEIN+STEIN=アインシュタインとなります。
補足3:BOW+MANとすれば、会釈をする+人になりますし・・・。
    BOWには「へさき」という意味もあります。
    弓矢の引き手という意味もあるとか。
この映画には他にもたくさんの秘密が隠されていそうです。 
補足4;実は、モノリスとは捕獲岩という地質学的用語でもあります。
    やっぱり意味深ですね。




ガイアのその先:海がなくなる?


この文章は”である体”で統一しました。少々きつい感じですがご容赦を。
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地球はガイア、生命と自然が一体化して、この地球を恒常的な環境にしている。そう唱えられたのは、いつころからだろう。
さて、将来ともにこのシステムはうまく作動するのだろうか?温室暴走をはじめ、大気汚染、生物種数減少など、人為的な影響で、ガイアがこわれていくシナリオがあちらこちらで聞かれる。
そのような人間がもしいなかったとしたら、果たしてどうだろうか?オゾンホ-ルもない、大気汚染も、水質汚濁も、温室ガス放出もない、そういう産業革命以前に戻った状態での推移を考えるのである。
人間が将来も繁栄するような気がしないので、このように考えてみた。そして少し調べた結果、興味あることがでてきた。それはこうだ。
海水は、現在プレ-トが沈み込んでいくときにかなり大量に地殻の中に運び込まれてしまう。もちろん、その逆の流れである熱水(温泉も含む)もあるのだが、収支決算では、どうも減り続けているらしい。(この、らしいが正しいとすればどうなるのだろうか?)
これは炭酸塩岩が炭酸ガスを固定しているのと似ていて、含水変成岩として地殻さらにはマントル内部に水分子(結晶水、構成分子)、水酸基、水素イオンなどの形態で持ち込まれるからなのだそうだ。
そうすると、遠い将来、海がなくなり、そしてそれはその前に実際には温室暴走を加速させてしまうのだが、いずれにせよ生物がすめる環境ではなくなってしまうらしいのである。地球の歴史で海がなくなる=生物がなくなるということなのだろうか?
温室暴走も問題だが、海水面低下はもっと危険な要素もある。それは海底物の急速酸化による、酸欠状態の招来である。酸化がなくても酸素を生み出す植物だって減少するのだ。
そしてこれまで、蓄えてきたメタンハイドレ-トが蒸発し、あっという間に超温室状態が築かれてしまうかもしれない。
こうしてガイアはもろくもくずれ、地球は金星に近い状態になってゆく。
それともその逆境をも克服できる技術が開発され、それ以降も人類は生きながらえるのだろうか?誰にも答えのだせない問いだろう。
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やはり、きつい感じですね、失礼しました。



日本列島の運命:超ヒマラヤ山脈に?


ずいぶん、極端なタイトルですが、ここで書くのは、現在のプレ-ト同志の相対運動を将来に延長すると、どうなるのかの線形予測です。

現在、大西洋はアメリカ大陸とアフリカ、ユ-ラシア大陸との分裂以降ず-っと開き続けて来ています。両大陸の中間には海洋底を作り出す中央海嶺はありますが、プレ-トの沈み込む場所はないからです。大陸はプレ-トの上に乗っかって動いている浮島のようなものです。
一方、太平洋は中央海嶺もありますが、日本のすぐ近くにプレ-トの沈みこみ帯があり、しだいに狭くなってきています。これを実は2億年延長すると、日本は北米とユ-ラシアにはさまれて完全に陸化してしまうと予想されています。ひょっとしたら、現在のヒマラヤがインド大陸とユ-ラシア大陸が衝突してできたように、将来大山脈になってしまうかもしれません。
さらに南側からはオ-ストラリア大陸が迫ってきてこれは、北米よりも先に日本にぶつかるようです。(間にニュ-ギニアを挟んで)
こうして、昔のパンゲア、ゴンドワナのような超大陸に匹敵する超大陸ができると予測されています。その東側には大西洋が太平洋のように巨大化しているのです。
実は、この先も予測されていて、この超大陸はそのうち分裂していきます。こういう超大陸(超海洋)の形成・分裂をウィルソンサイクルと言います。ウィルソンはカナダの地質学者で、プレ-トテクトニクスを提唱した有名な学者です。
ついでに書けば、ヒマラヤは将来、低くなると予想されています。
もう一つついでに書けば、大陸内部の大山脈は大抵その昔は別の大陸だったものがぶつかってできたんだといわれているのです。(崑崙山脈、ウラル山脈などなど)
あまりに大きいスケ-ルの話で、唖然としてしまいますね。



地球は温暖化?寒冷化?

太陽は核融合反応によって輝いています。この光の強さ(光量)は、恒星(主系列星)の進化とともに強くなることが知られています。それは当然地球環境に大きな影響を与えます。(セ-ガン、ミュ-レン)
彼らの指摘がもし本当なら、地球は20億年前より古い時代は、全球凍結していたはずという計算結果がでています。
 一方、地球には38億年前から現在まで、殆ど切れ目なく海が存在していたという証拠があります。各時代に海底で溜まった地層=堆積岩が発見されているからです。

 このパラドックスを解決するためには、
1.地球の大気組成が、時代と共に変化してきた、端的に言うと、温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)の大気で占める割合が、時間と共に減少してきたと考える必要があります。そしてそれは事実です。この大気組成の変化には生命体の関与が大きくきいていることは言うまでもありません。

2.一方、もうひとつの大きなトレンドが地球内部の冷却です。 地球は熱いマグマのような溶けた球体として最初に誕生してから、冷却の一途です。内部の放射性元素による発熱が単純な冷却にはブレ-キをかけていますが、冷却のトレンドに変わりはありません。

そして現在、二酸化炭素が非常に少ない状態です。
つまり、太陽光度の増加と大気組成の変化(温暖化ガスの減少)と地球内部の冷却の3つがうまくかみ合って地球の大気温度をあまり変化させずに長く続いてきたのです。これには生命も寄与しています。あまりに見事な偶然に驚きを禁じえません。単なる偶然というより、根底ではつながっているのでしょう。

仮説ですが、カンブリア紀の前に全球凍結(スノ-ボ-ルア-ス)が起こったといわれています。これも、3つのトレンドのバランスの崩れととらえることも可能かも知れません。また、3つのトレンドのどれかが多少の時間遅れを伴って作用した場合には、周期的な気象変動をもたらす可能性もあります。さらに数学的にはこのような3つのファクタ-の変動が絡むとカオスをひきおこすといわれますので、何が起こるかわかりません。
CO2温暖化が叫ばれている昨今ですが、大きくとらえると、全体像が見えてきて、わかりやすくなりますね。

 



谷川俊太郎 「二十億光年の孤独」

「二十億光年の孤独」

人類は小さな球の上で
眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがったりする

火星人は小さな球の上で
何をしてるか 僕は知らない

(或はネリリし キルルし ハララしているか)

しかしときどきに地球に仲間を欲しがったりする
それはまったくたしかなことだ

万有引力とは
ひき合う孤独の力である

宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う

宇宙はどんどん膨らんでゆく
それ故みんなは不安である

二十億光年の孤独に
僕は思わずくしゃみをした




立原道造 「夢見たものは・・・」

夢見たものは‥‥♪


かすみがうら

好きな詩人の作品より。
わずか24歳で結核に散った
天才詩人立原道造です。

 
 夢見たものは‥‥
 
夢見たものは ひとつの幸福
ねがつたものは ひとつの愛
 
山なみのあちらにも しづかな村がある
明るい日曜日の 青い空がある


日傘をさした 田舎の娘らが
着かざつて 唄をうたつてゐる
 
大きなまるい輪をかいて
田舎の娘らが 踊りををどつてゐる

 
告げて うたつてゐるのは
青い翼の一羽の 小鳥
低い枝で うたつてゐる

 
夢見たものは ひとつの愛
ねがつたものは ひとつの幸福
それらはすべてここに ある と


----立原道造「優しき歌 II」より


 





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