クリティカル・ファクターとアイデンティティー
-----------------------------【心理学】----------------------------------ポイント 心の働き方と構造の関係 【意識】 【無意識】 【自我】 【自己】 心理作用と身体生理作用 【ストレス】 【ストレッサー】【ストレス反応】 コンサルテーションに必要な心理学の基礎概念 カウンセリングで必要とされる心理用語と知識 【自我】【自己】【トラウマ】【コンプレックス】【意識】【無意識】---------------------------------------------------------------------------【自我の目覚めについて】 高専で過ごす思春期5年間は、人生でももっともデリケートで重要な人格の形成の時期にあたります。小さい頃は自分が育った家庭がその人にとってのすべてです。しかし、小学校・中学校と進むにつれて、だんだん自分の外側にいろいろな社会があって、自分と同じような人格を持った人たちが無数にいることに気が付きます。同じ人間でも、ひとり一人が違った個性を持って、自分とは違った存在であることにも気が付くようになるでしょう。これを心理学では「自我の目覚め」といいます。動物的には「親離れ」といってもいいでしょう。 「自我の目覚め」とは、自分を取り巻く総ての外界のなかで、少し大げさに言うと、宇宙の中で自分がどこに位置し、その中で自分の役割は何なのかを自覚し始めるということです。社会に向けての「広い視野」や、他人への思いやりに満ちた「豊かな心」は、健全な自我の確立を経て初めて生まれるものです。 人間ひとり一人は違った個性を持っています。自分が他人と違っていることを怖れるような人がいるのは、画一的な教育の結果で、悲しむべきことです。広い世の中に、君という存在は一人しかいないのです。そして君の可能性のすべては、その個性の中に秘められています。「創造性」はまさに個性の産物です。画一的な教育の中から創造性が生まれにくい理由もそこにあります。 ----------------------------------------------------- 【クリティカルファクターについて】私たちの顕在意識と潜在意識の間に「クリティカルファクター」という膜が、12歳くらいで出来上がります。思いや行動は、潜在意識にある信念が反映したものです。催眠はこの膜を通過し、潜在意識につながることができます。 退行催眠技法は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状のうち、特に情動(感情)に働きかけることにより、認知を変容させ、行為に修正を及ぼすことにより、改善をもたらすうえで、非常に有効 潜在意識と顕在意識の間には、両者を隔てている保護フィルターである、「クリティカル・ファクター」と呼ばれるものがあります。 とても薄い膜のようなものだとイメージするといいかもしれません。 それは、潜在意識と顕在意識の境界線としての役割に加えて、文字通り、その二つの意識間のフィルター としての機能も果たしています。 クリティカル・ファクターには、潜在意識内のプログラムが損なわれないように保つ働きと、顕在意識を膨大な 量のメッセージに圧倒されないように保護する働きがあります。 そして、もう一つ、暗示に対して極めて無防備な潜在意識が、外部から与えられるすべての指令に従ってし まわないよう監視する働きをも兼ね備えています。 私たちのクリティカル・ファクターは、私たちが6歳の頃に形成され始めます。 換言すれば、私たちの潜在意識は、誕生からほぼ6年の間、大きく開け放たれた状態にあるのです。 子どもたちが暗示の影響を特別に受けやすいのはそのためです。 そして、このフィルターが完全にその機能を発揮するようになるのは12歳あたりからですが、その頃までには 心のプログラミングのほとんどができあがっています。 クリティカル・ファクターは、潜在意識の見張り番として、そこへの入り口を固くガードしています。 そのため、既にプログラミングされているものと調和しない情報がその中に入るのは、至難の業です。 私たちが劇的な変化をとげたり、子ども時代に受け入れたプログラムによる影響から抜け出すことが困難なのは、そのためです。 クリティカル・ファクターを通過することを許されるのは、既に潜在意識に刻まれている信念システムや同一 化された情報と調和するメッセージのみなのです。 ----------------------------------------------------- 【アイデンティティーについて】(アイデンティティを、「本来自分の中にある高次の自分を探求発見し、それに同化する気構え」 「アイデンティティー」(identity)は、広義には、「同一性」「個性」「国・民族・組織などある特定て集団への帰属意識」「特定のある人・ものであること」などの意味で用いられます。 コンピューター関係で用いられるときは、「一致」「識別」のことです。 学術用語としての「アイデンティティー」の定義は、哲学分野では、「ものがそれ自身に対して同じであって、一個のものとして存在すること」です。心理学・社会学・人間学などでは、「人が時や場面を越えて一個の人格として存在し、自己を自己として確信する自我の統一を持っていること」と説明され、「本質的自己規定」を指します。 人気ブログランキングへ参加しました(*^-^*) 励みになりますのでぽちっと一押しお願いします。 クリックありがとうございます