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2021.03.22
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カテゴリ:誘惑のシャドウ
電源を入れる前にやるべきことをまとめておこう。

1.誤配線がないかを実体配線図と比較照合し、確認する。

2.導線くずが無い事を、シャーシをひっくり返したり揺すったりして確認する。

3.半田漏れがないか、素子を揺すったり目視で確認する。

4.適切な値のヒューズが取り付けられていることを確認する。

5.SP端子に8.2Ωのセメント抵抗をセットする。



真空管はまだ挿入しないでおく。

また結束バンドで配線を固定したくなるが

万が一誤配線があると、やるせない気分になるので

動作チェック後のお楽しみに取っておこう。



まず電源を投入して異臭や発信音、煙が出る等の異常がないか

素早く確認する。

その後、ヒーター電圧とB電源を確認する。

B電源は高めに出るはずだ。

素早くメモしておこう。



そして電源を一度切ったら

いよいよ真空管の登場だ^^

MT管の場合、ピンが真っ直ぐになっていない場合がある。

今回買った6Н2Пと6Н3Пはもれなくぐにゃりと曲がっていたw

真空管を様々な方向から見て、

どの位置で見てもピンが曲がっていないか確認しよう。

万が一曲がっていたらラジオペンチで曲げて修正する。



難なく真空管がセット出来たらいよいよ電源投入となる。

先程と同様に、異音、異臭、煙が出ていない事を確認し

問題なければヒーター電圧、B電源の各段の電圧をチェックする。

設計時と5%以内の電圧に入っていればとりあえず音は出る。

あまりにかけ離れていたら、その電圧をメモに取り

早々に電源をOFFにする。

B電源の抵抗値を変更しなければならない場合もあるので

実測電圧から実際の電流値を算出し、

その電流値を元に抵抗値を逆算する。

抵抗はドンピシャの値を買うより

パラで使うことを前提に、

その前後の抵抗を買っておけば安心だ。



例:算出して出てきた抵抗値が3,450Ωだとする。

近似値だと3.3Kオームを使うことになるが

それを止めて5.6KΩと8.2KΩ/9.1KΩ/10KΩを購入し、

それぞれパラにして3.3KΩ/3.4KΩ/3.5KΩを得る、

という方法。お金はかかるがその都度買い足すより便利だ。



B電源が設計値と変わらなくても注意することがある。

スピーカー端子に取り付けた抵抗が熱くなっていたら

発振している可能性がある。

発振の原因を探っておこう。

またこの抵抗をテスターで測定し

(AC電圧に設定)

一定の電圧があればハムが出ている可能性がある。

AC線とシグナル線が接近していないか確認しよう。



異常がなければいよいよスピーカーと接続という事となる。

胸が高まる瞬間だ。



Part8に続く





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Last updated  2021.03.22 06:00:09
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